ワラビーズ戦初勝利の鍵はジョーンズHC「ファイトし続けること」、ディアンズ主将「ディフェンス」

ワラビーズ戦の2日前の10月23日、『リポビタンD チャレンジカップ2025』日本代表メンバー発表会見が実施された。エディー・ジョーズンHCとキャプテンを務めるLOワーナー・ディアンズが登壇、指揮官がセレクションについて語った。

「非常にいい準備ができた。オーストラリアという世界でも強豪のひとつに数えられるほど成長を遂げているチーム、彼らを尊敬しているが、しっかり挑む準備はできている。ジャパンらしいラグビーをしたい。ナショナルスタジアムで素晴らしいゲームが繰り広げられるだろう。かなり大きなタスクだと認識しているが、この試合に挑む準備はできている」

メンバーを大きく変えてきてワラビーズに対して、勝算が高まったか問われたジョーンズHCは?
「相手が誰を起用しようが、我々には勝機があると思う。ポジション争いが激化していることだろうし、序盤にうまくいかないと相手もいら立つと思うので、我々はスタートからどんどん仕掛けたいと思っている」

途中合流の矢崎由高を15番に抜擢した理由を質問されると。
「彼は早稲田の学生でまず学業を全うする責任があるが、早稲田が寛大にも召集させてくれた。彼を起用できるチャンスがあれば、何も考えずに即答で招集する考えに至った。松永拓朗がシリアスなケガから復帰したので、ヨーロッパツアー前に1試合挟みたいと考え、矢崎のポジションがひとつ空いた。彼は土曜日に一目瞭然のプレーを見せてくれることだろう」

指揮官がディアンズをキャプテン、SO李承信とCTBディラン・ライリーをバイスキャプテンに指名した意図はこうである。
「今回の試合ではワーナーをキャプテンに指名したが、今後の欧州ツアーでも彼が主将ではない理由がない。ただ、明日の試合の後、またスコッドを考えるので、キャプテンは改めて発表したい。ほかにも重要な選手がいる。リーダー陣で責任をシェアしている。ラグビーはいろんなパーツに分かれているので、下川甲嗣がチームの方向性を示し、ディランと承信もバイスを務め、江良(颯)もリーダーシップを発揮している。ワーナーをみんなでサポートしている形ができているのは非常に喜ばしいこと」

リーチ マイケルがいる中で主将を務めるディアンズはこう意気込みを語った。
「凄い楽しみにしている。レベルの高いチームと試合ができるのはキャプテンでもキャプテンではなくても楽しみ。『PNC』でフィジーと試合をして、非常にいいチームで悔しい負けを喫したが、後半は自分たちがやりたい超速ラグビーができた。今後の試合に向けて、やっていきたいラグビーだと思う」

過去6戦全敗のワラビーズに勝つために必要なことは何か? 主将とHCの答えはこうだ。
ディアンズ「一番で言うとディフェンス。相手のやりたいラックからテンポを出してオフロードを使ってアタックしてくる中、自分たちがどれだけ止められるかが一番。
シンプルにジャパンスタイルのラグビーをやれば勝てると思っているので、何かやるということではなく、今まで自分たちが練習してきたことをやれば、勝つチャンスはあると思う」

ジョーンズHC「ワーナーが話した通り、ジャパンらしくプレーしたいと思う。いい形でリスクを負い、序盤から速いテンポで仕掛けていく、ファイトし続けることが大事。サッカーの日本代表がブラジル代表に勝ったように食らい付き続けて、ファイトし続けることが大事。ラグビーであれ、サッカーであれ、野球であれ、日本人特有の闘争心を試合では思う存分発揮してほしい。
戦術面で新しい試みがあるが、ディフェンスはインサイドからプレッシャーを掛けて、テイン・エドメドという4キャップだけしか出ていない若い10番にしっかりプレッシャーを掛けていくことが大切だと思っている。素早いアタックは具現化しているので、次はディフェンスでも世界で最も速く戦うチームを目指していく」

日本代表の試合登録メンバーは以下の通り。
1小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)4
2江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)5
3竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)19
4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)24
5ワーナー・ディアンズ(ハリケーンズ/ニュージーランド)27
6ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14
7下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)18
8リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)89
9藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)16
10李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)24
11長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)21
12中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)10
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)33
14石田吉平(横浜キヤノンイーグルス)5
15矢崎由高(早稲田大学)5
16佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
17祝原涼介(横浜キヤノンイーグルス)2
18為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ15
19タイラー・ポール(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)0
20ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)9
21福田健太(東京サントリーサンゴリアス)5
22チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)4
23サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ)4
※所属クラブの後の数字はテストマッチのキャップ数。

果たして、日本代表が待望の初勝利をマークするのか、それとも、ワラビーズが返り討ちするのか。『リポビタンDチャレンジカップ2025』日本代表×オーストラリア代表は10月25日(土)・国立競技場にてキックオフ。当日、日本の国歌をCrystal Kay、オーストラリアの国歌をシェネルが独唱し、『女子ラグビーワールドカップ2025イングランド大会』を終えた女子日本代表レスリー・マッケンジーHCと長田いろは主将も来場する。リポビタンファイトブース/リポビタンサブブースではリポビタンD/リポビタンキッズゼリーの無料試飲会を行い、アサヒスーパードライブースではオリジナル応援グッズを配布する。豪州戦の模様は日本テレビ系にて全国生中継。チケット発売中。

リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表vsオーストラリア代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2562255

チケットラグビー
https://ticketrugby.jp/