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名古屋のまちでダンスを満喫! 初のフェスティバル形式によるパフォーミングアーツ・セレクション2025が間もなく開幕

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2025年10月30日(木) から11月2日(日) の4日間、愛知・愛知県芸術劇場とメニコン シアターAoiの2拠点4会場にて、Dance Base Yokohama×愛知県芸術劇場×メニコン シアターAoi「パフォーミングアーツ・セレクション2025 Festival Edition」が開催される。上演されるのは、Dance Base Yokohama (DaBY)、愛知県芸術劇場のプロジェクトから誕生した6つの新作。その内容は実に多彩、親子で楽しめたり、ライブミュージックを体感できたりと、世代を超えて誰もがダンスの楽しさ、奥深さに触れることができる貴重な機会となる。

5年目にして初のフェスティバル形式での開催が注目されるパフォーミング・アーツ・セレクション。Dance Base Yokohama (DaBY)が2024年より手がけるプロジェクト「世界に羽ばたく次世代クリエイターのためのDance Base Yokohama 国際ダンスプロジェクト“Wings”」と、愛知県芸術劇場のプロジェクト“Constellation” (コンステレーション) ~世界をつなげる愛知県芸術劇場ダンスプロジェクト~」から生まれた6作品のクリエイターたちの出自は、ヒップホップ、クラシックバレエ、舞踏、演劇など実に多彩、日本文学や怪談をもとにした作品から「身体」や「存在」そのものに向き合う作品までと幅広い。

10月30日(木) に愛知県芸術劇場 大リハーサル室で上演される『満ちる』は、今年4月に愛知県芸術劇場ダンスアーティストに就任した三東瑠璃の新作。

三東瑠璃 ©matron2024

ピアノの原型とされるクラヴィコードの繊細な音色を奏でる内田輝の生演奏で、4名のダンサーが見えない風、匂い、肌に触れる感覚等を大切にしながら、見えないものを見ようとする試みを行うという。

10月31日(金)から11月1日(土)には、愛知県芸術劇場 小ホールでAプロとして2作品を上演。そのひとつ、『R/evolution (s)』を手がけた阿目虎南は、美術大学で彫刻を学んだのち舞踏カンパニー大駱駝艦で長年経験を積み、現象学、彫刻的視座に基づく独自の舞踏メソッド「Multi Layered Body」を用いて、「現代における身体感覚の再解釈」をテーマに創作に取り組む振付家・ダンサー。

阿目虎南 ©Mai Taniguchi

また小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクは、現代における舞台芸術の在り方を探究し、多様な価値創造を試み続けている二人組の舞台作家。志賀直哉の小説「城の崎にて」を原案とし、城崎国際アートセンターでの滞在を通じてリサーチとクリエーションに取り組んだ『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』を上演する。

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク ©Dan Bellman

11月1日(土)・11月2日(日)、愛知県芸術劇場 中リハーサル室で上演されるのは、柿崎麻莉子による『hopee』。

柿崎麻莉子 ©yurie nagashima

柿崎自身の育児経験をもとに、親子でのびのびと鑑賞できることをめざして創作された、ポップでスタイリッシュなダンス作品だ。終演後にはプレイタイムも予定されている。

同じく11月1日(土)・2日(日)、メニコン シアターAoiでのBプロでは、岩渕貞太、高橋萌登による2作品を上演。

岩渕貞太 ©︎Sakiko Nomura
高橋萌登

岩渕は、「この身体は、現代のテクノロジーにはまだ再現しきれない、豊かで精密な機構を備えたsoft machineなのではないか」という発想からリサーチを開始したという『大いなる午後:the soft machine xxx』を、またヒップホップとクラシックバレエを融合したスタイルを探究する高橋は、日本の怪談に着想を得て、一から自身が執筆した詩的物語を軸として、言葉を超えた身体表現を通じて構成した『仄仄』(ほのぼの)を上演する。

全4会場を巡って、オリジナルグッズが当たる「くじ引き」のチャンスもあり、フェスティバルらしい楽しさにもワクワク。次代を担う才能、個性あふれるクリエイターたちのダンス作品を一度に楽しめる機会は貴重。同時期に開催されている国際芸術祭「あいち2025」とあわせて各会場を巡ることも可能、名古屋のまちで、さまざまなアートを体感してみよう。

文:加藤智子


<公演情報>
Dance Base Yokohama×愛知県芸術劇場×メニコン シアターAoi パフォーミングアーツ・セレクション 2025 Festival Edition

2025年10月30日(木)〜11月2日(日)
会場:愛知県芸術劇場(小ホール/大リハーサル室/中リハーサル室)、メニコン シアターAoi

【上演作品】
三東瑠璃『満ちる』

©HATORI Naoshi

2025年10月30日(木)
会場:愛知県芸術劇場 大リハーサル室

演出・振付:三東瑠璃
出演:阪田小波、柴田真梨子、高橋真帆、牧野李砂
音楽・演奏:内田輝 衣裳:稲村朋子


◾️Aプログラム
2025年10月31日(金)・11月1日(土)
会場:愛知県芸術劇場 小ホール


阿目虎南『R/evolution (s)』

2025年7月 ワークインプログレスより

演出・振付・美術:阿目虎南
出演:長田萌夏、鶴見香弥、畠中真濃、松倉祐希
音楽:網田破裂音、鳴神硬雪


小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』

photo by bozzo
写真提供:城崎国際アートセンター(豊岡市)

原案:志賀直哉「城の崎にて」(1917年)
振付・演出:小野彩加、中澤陽
出演:児玉北斗、斉藤綾子、立山澄
リハーサルディレクター:山口静
音楽:mmm
美術:カミイケタクヤ
制作協力:スペースノットブランク


柿崎麻莉子『hopee』

プレビューショーイングより ©joseph marchinsky

2025年11月1日(土)・11月2日(日)
会場:愛知県芸術劇場 中リハーサル室

演出・振付・出演:柿崎麻莉子
振付アシスタント:鈴木春香
出演:Karim、吉田渚、Liel Fibak
音楽:ICHI
美術:長峰麻貴
衣裳:渡辺慎也


◾️Bプログラム
2025年11月1日(土)・11月2日(日)
会場:メニコン シアターAoi

岩渕貞太『大いなる午後:the soft machine xxx』

©金子愛帆

演出・振付・出演:岩渕貞太
出演:小暮香帆、酒井直之
ドラマトゥルク:丹羽青人(Dance Base Yokohama)
音楽:須川崇志
衣裳:藤谷香子
アンダースタディ:大月侑


高橋萌登『仄仄』(ほのぼの)

©金子愛帆

演出・振付・出演・音楽:高橋萌登
出演:大西優里亜、中谷友紀
パフォーマンス・ピジョン・イネーブラー:伊藤千枝子


公式サイト:
https://dancebase.yokohama/event_post/pas2025

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