「Born in the U.S.A.」は棚上げだ、映画「スプリングスティーン」が描く孤独なアルバム制作
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「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」場面写真
映画「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」のオンライン特別予告がYouTubeで解禁。ブルース・スプリングスティーンの名曲「Born in the U.S.A.」のレコーディングシーンが収録された。この曲が実際に録音された米ニューヨークのスタジオ、パワーステーションで撮影されている。
本作は1982年の米ニュージャージーを舞台に、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れ、キャリアの岐路に立っていたスプリングスティーンを描いた音楽ドラマ。ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイトがスプリングスティーンを演じ、「クレイジー・ハート」「荒野の誓い」のスコット・クーパーが監督を務めた。
本作で描かれるのは、スプリングスティーンのキャリアの中でも重要作に挙げられる名盤「ネブラスカ」創作の舞台裏。1984年にリリースされる「Born in the U.S.A.」だが、実は「ネブラスカ」を制作した1982年にすでに録音されていた。着想するきっかけの1つになったのが、映画「タクシードライバー」で知られるポール・シュレイダーが書いた「Born in the U.S.A.」という脚本。スプリングスティーンは映画への出演を断ったが、この脚本にインスパイアされる形で新たな曲を紡いだ。
「Born in the U.S.A.」は、ベトナム戦争から帰還したあと、生きづらさを抱えた元兵士の心の叫びを歌った楽曲。しかし、同時期に制作された「ネブラスカ」には収録されなかった。予告では、スプリングスティーンが「ネブラスカ」の世界観とは異なることを理由に、「『Born in the U.S.A. 』は棚上げだ。このレコードは違う感じにしたいんだ」と語る場面も確認できる。
自宅の寝室に4トラックのレコーダーを用意し、たった1人で「ネブラスカ」のレコーディングを続けるスプリングスティーン。彼が「あの曲たちだけは納得できるんだ。いいか? 何も変えない このままだ」と語るアルバムは、果たしてどのような思いで制作され、創作の裏には何があったのか。その全貌は本編で確認を。
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」は、11月14日より全国ロードショー。
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