心理劇×サスペンス×音楽が融合! 新感覚の二人ミュージカル『白爪草』で屋比久知奈と唯月ふうかが競演!
ステージ
インタビュー
(左から)唯月ふうか、屋比久知奈 撮影/源 賀津己
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すべて見る全キャストVTuberという世界初の試みで大きな話題を呼んだ衝撃のワンシチュエーションサスペンス映画「白爪草」が、2026年1月にミュージカルとして上演される! 出演は双子の姉妹二人! 劇場もミュージカルとしては異例の、客席200のセンターステージ。未知の領域ともいえるこの作品に挑む現在の心境を屋比久知奈と唯月ふうかに聞いた。
――世界初のVTuberによる映画『白爪草』がミュージカル化されます。まずは原案映画をご覧になった感想から教えてください。
屋比久 いい意味で、なんじゃこりゃ!? と思いました(笑)。リアルなんだけどリアルじゃないという絶妙な次元の空気感が、作品の内容にとても合っているなと。と同時に、これをどうミュージカル化し、どうすれば私たち生身の人間が舞台上であの空気感を出せるのか。不安はもちろんありましたが、だからこそ楽しみな気持ちも大きかったです。
唯月 見終わったあとの違和感がすごくあって、一度見ただけでは理解できず、すごく複雑な心理状態になりました。ただそういう作品って癖になりますし、私自身とても好きなジャンル。しかもそれに自分が関わるんだと思うと、役について知っていく過程も楽しみになりましたし、なにより最強な相方がいますから!
屋比久 こちらこそです!
唯月 自分が悩んでいることも、お互いの役を客観視することで見えてくることもあると思うので、いっぱい助けてもらいたいなと思います。
屋比久 同じくです!

――これまでにも多くの舞台をご一緒されてきたおふたりですが、役者としてどんなところに魅力を感じますか?
屋比久 初めて『レ・ミゼラブル』でご一緒した時は、私、なにもわからない状態だったんです。ただふうかは、この人に足並みをそろえればいい、というのではなく、自分のペースで、自分だからできる役を作り上げていけばいいんだということを背中で見せてくれて。今でもとても感謝していますし、私自身意識していることです。
唯月 私はこの芸能界において、実力も、人柄も、周囲から聞く声も、こんなに全部が好印象な人って本当に少ないと思うんです。
屋比久 ふうかもよ!(笑)
唯月 いやいや(笑)。よく覚えているのが初めて会った時で、お稽古場の隅に知ちゃんがちょこんと座っていたんです。でも出番になった途端、ものすごい迫力を放つお芝居をされていて。そのギャップはもちろん、ただうまいのではなく、凄みを持っている部分は本当に尊敬しますし、憧れでもあります。
――これだけ尊敬し合える者同士、二人ミュージカルに挑める機会もなかなかないのではないでしょうか。
唯月 いや本当に!
屋比久 めっちゃ嬉しいよね。
唯月 本当に奇跡だと思います!

――そんなおふたりが演じるのが双子の姉妹・蒼と紅ですが、現状どういった人物として捉えていますか?
屋比久 蒼はどちらかというと「いい子だね」って言われたいし、蒼自身、いい子でいることを大事にしている子なのかなと感じています。ただ「蒼ってどういう人なんだろう?」ということを考えた時、ふうか演じる紅を見ることで、蒼のことも見えてくる気がして。その双子だからこその、ふたりがシームレスになっていく感じが面白そうだなと思っています。
唯月 簡単に言うと紅は、不思議なオーラをまとった、変わった子だと思います。でも実は大きな傷を抱えていて、ああいう行動を取ってしまう。負の感情から動く人間の力ってすごく強いと思いますし、実は意外と共感していただける部分もあるのではないかと。そして知ちゃんも言ったように、それぞれひとりで固め過ぎず、お互いが歩み寄る。そんな役作りが目標ですね。
――ミュージカル楽曲を初めて手がけられる、ヒグチアイさんの音楽にも注目が集まります。
屋比久 曲が入った瞬間、「あっこういう感じの作品なのか」っていうのが明確にわかる音楽だなと思いました。導いてくれる音楽というか。
唯月 そうそう。しかも曲だけ聴いてもすごく素敵ですし、印象に残るナンバーが多いんです。
屋比久 頭の中でずっと流れちゃうよね。
唯月 わかる!
――さらに劇場空間もミュージカルとしては異例で、200席ほどの小劇場な上に、四方を客席に囲まれたセンターステージです。
屋比久 いや怖いです……。
唯月 本当に怖いよ~。でもせっかくなら楽しもう! って思えるぐらいのマインドになれたらいいですよね。
屋比久 お客さまとしてもここまで舞台が近いミュージカルってないと思うので、ぜひそこも楽しんでいただけたらなと。とはいえやっぱり怖いですけど(苦笑)。
唯月 うん、怖い!
――かつてない舞台になりそうな予感ですが、お客さまにはどういった体験をお届けできたらと思いますか?
唯月 お台場にある「イマーシブ・フォート東京」のような、体験型のアトラクションみたいな感覚で楽しんでもらえる舞台になるのではないかなと思います。
屋比久 体感型のね。そして密な空間だからこそ、私たちと一緒にスリルを味わってもらい、みんなでこの作品を作っていけたらいいなと思います。

取材・文/野上瑠美子
撮影/源 賀津己
<公演情報>
ミュージカル『白爪草』
日程:2026年1月8日(木)~22日(木)
会場:SUPERNOVA KAWASAKI
[原案] 映画「白爪草」
[音楽・歌詞] ヒグチアイ
[脚本・歌詞原案] 福田響志
[演出] 元吉庸泰
[音楽監督] 竹内 聡
[編曲] 齋藤優輝
[美術] 平山正太郎
[映像] KENNY
[照明] 浜崎 亮
[音響] 山本浩一
[衣裳] 小田優士
[ヘアメイク] 水﨑優里(MIG)
[振付] 塩野拓矢(梅棒)
[稽古ピアノ] 石川花蓮
[舞台監督] 松井啓悟
[出演] 屋比久知奈 唯月ふうか
[声の出演] 安蘭けい
主催・企画制作 ホリプロ
チケットURL:
https://w.pia.jp/t/sirotsumekusa2026/
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