『ダウントン・アビー』シリーズは生みの親もリアル貴族! エミー賞からアカデミー賞まで獲得するその手腕
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貴族のメアリー(左)とメアリー付きの侍女アンナ(右) (C)2025 FOCUS FEATURES LLC.ALL RIGHTS RESERVED
20世紀初頭のイギリス・ヨークシャーを舞台に、貴族クローリー家とその屋敷で働く使用人たちの人生を描くドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。世界的な大ヒットシリーズの映画第3弾『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が1月16日(金)より公開される。
2010年9月の放送開始以来2015年のシーズン6までの全52エピソードをもって幕を閉じた本シリーズは、15年にわたり世界200カ国以上で放送された、英国ドラマの金字塔ともいえる作品となった。そのテレビドラマシリーズで、企画、脚本、製作総指揮を担当し、本作の脚本も手掛けたのが、シリーズの生みの親ジュリアン・フェローズだ。
ジュリアン・フェローズの作品が世界中で愛される最大の理由は、イギリスの階級社会と、そこに生きる人々の人間模様に対する並外れた洞察力と愛情にある。映画『ゴスフォード・パーク』(2001)で、1930年代の田舎の豪邸を舞台に、使用人と貴族の複雑な関係をサスペンスフルに描き出し、第74回アカデミー賞脚本賞の栄冠を手中に収めた。『ダウントン・アビー』では「階段の上」の貴族と「階段の下」の使用人、両方の視点を温かく、かつ細やかに描いた群像劇が世界的な大ヒットとなり、テレビ界最高峰のエミー賞を獲得した。
フェローズは一代貴族(世襲貴族ではない)のため、上流階級の生活を内側から知る一方で、庶民的な共感力も持ち合わせており、物語に深いリアリティと普遍的な魅力を与えている。シリーズ開始当初を振り返り、フェローズはこう語る。「時代劇はもう終わったと思われていたので、ここまで続くとは予想していませんでした。マギー・スミスをはじめ、希望した俳優が全員参加してくれたことが成功の兆しだったのかもしれません。通常落ちるといわれる視聴率が第2話で逆に100万人増えたとき、これは良い作品だと感じました。そしてアメリカでの放送が世界的ヒットにつながったのです」。
また、長年にわたり描かれてきたクローリー家と使用人たちの絆、愛、困難の物語は、今作でひとつの旅路を終える。フェローズは締めくくりとして「オリジナルの構想とキャストでここまで来られたことを誇りに思う」と語った。
<作品情報>
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』
2026年1月16日(金)公開
公式サイト:
https://gaga.ne.jp/downton_abbey_the_grand_finale/
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