2025年の締めくくりにぴったり！ ミュージカル『ALTAR BOYZ』上演中！

ミュージカル『ALTAR BOYZ（アルターボーイズ）』が2025年12月18日（木）まで、東京・I’M A SHOWで上演されている。 2004年にアメリカで初演され、韓国やハンガリー、フィンランドなど世界各地で上演されている本作。日本初演は2009年。キャストと組み合わせを変えながら再演を重ね、今回で9回目の上演となる。今回は、Team GOLD（大山真志、松浦司、石川新太、常川藍里、大音智海）、Team SPARK（鍵本輝、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、若松渓太）、Team SAPPHIRE（當間ローズ、東山光明、百名ヒロキ、横山賀三、有馬爽人）の3チームで上演。初日を前に行われたTeam GOLDのゲネプロの模様をお伝えする。

アルターボーイズとは、神と司祭に仕れる美しき男子たちのこと。マシュー、マーク、ルーク、フアン、アブラハムという5人の使徒たちはボーイバンドを結成し、“福音”の歌とダンスで愛を説いて、観客の迷える魂を“浄化”してきた。今回は、2025年世界ツアーの日本ファイナル公演。はたしてこの5人は日本ファイナル終了までに観客たちの魂を全員救うことができるのか――というストーリー。

冒頭からハイテンションで始まるバンドの“コンサート”。初見の人は戸惑うかもしれないが、ノンストップで続く歌と踊りとトークに引き込まれ、気がついたら、自らの魂もすっかりきれいに“浄化”されている……そんな不思議な魅力がある作品だ。歌はもちろん、踊りまくる（ここは日本版の玉野和紀らしい演出！）。バラード、ゴスペル、ラテン、ラップなどと楽曲のバラエティ豊かで楽しいし、随所に挟み込まれるアドリブのやりとりが何とも楽しい。

基本的にはコメディであるが、宗教やマイノリティを扱った演目である以上、いろいろと考えさせられる場面も。キリスト教に関する知識があった方がセリフの一つひとつを深く楽しめることには間違いないが、キリスト教に詳しくなくても心配することはない。そのライブ感に身を委ねれば、きっと楽しい（時に切ない）時間となるはずだ。

2017年公演から続くTeam GOLDには、今回から大音智海が参加。ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』でフランキー・ヴァリ役を演じるなど、確かな実力を持つ大音は、「EPIPHANY（真実の啓示）」をはじめ、その伸びやかな歌声と細やかな芝居で、Team GOLDに新しい風を吹き込んだ。もちろん大山真志、松浦司、石川新太、常川藍里という続投メンバーのチームワークは健在。それぞれの実力の高さははもちろん、チームとしてのハーモニーは非常に美しく、聞き応えが十分。Team SPARK、Team SAPPHIREの公演へも否応なく期待が高まる。

上演時間は約2時間。なお、12月27日（土）、28日（日）には有楽町よみうりホールで、全公演・全チームのキャストが出演する「合同スペシャル公演」も予定されている。そちらもぜひお見逃しなく！

取材・文／五月女菜穂

〈公演情報〉
『ALTAR BOYZ』
日程：2025年12月5日（金）〜18日（木）
会場：I’M A SHOW

［作］ ケビン・デル・アギラ
［作詞・作曲］ ゲイリー・アドラー＆マイケル・パトリック・ウォーカー
［演出］ 玉野和紀
［翻訳台本・訳詞］ 北丸雄二
［音楽監督］ 蛇石 徹
［振付］ TETSUHARU、植木 豪、森 新吾、中塚皓平、木野村温子
［出演 （Team GOLD）］ 大山真志 / 松浦 司 / 石川新太 / 常川藍里 / 大音智海
［出演 （Team SPARK）］ 鍵本 輝 / 米原幸佑 / 和田泰右 / 川原一馬 / 若松渓太
［出演 （Team SAPPHIRE）］ 當間ローズ / 東山光明 / 百名ヒロキ / 横山賀三 / 有馬爽人
※各チームの出演日程は下記よりご確認ください。

チケットURL
https://w.pia.jp/t/altarboyz/

オフィシャルサイト
https://www.altarboyz.jp