“豊臣イヤー”の2026年に観たい!
名作「豊臣秀吉 天下を獲る!」が配信開始
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伝説の名ドラマが配信開始
かつて日本の正月のお茶の間をわかせ、世代を超えた視聴者がテレビの前に集まった伝説のシリーズ「12時間超ワイドドラマ/新春ワイド時代劇」。その中でもファンが多く、テレビ東京開局30周年記念、松竹の創業100年を記念して製作された名作『豊臣秀吉
天下を獲る!』がついに配信を開始した。
原作と脚本を務めたのは、脚本家として数々の人気作を手がけ、小説家として江戸川乱歩賞にも輝いた長坂秀佳。『座頭市』シリーズや『眠狂四郎』シリーズを手がけた井上昭が演出を手がけ、松竹が製作に参加した“映画クオリティ”の時代劇ドラマだ。
主演を務めるのは、後に18代目中村勘三郎を名乗る中村勘九郎。名もない平凡な庶民が数奇な運命に導かれるように出世を遂げていき、ついには“天下人”と呼ばれるまでを巧みに演じる。なお、主人公の幼い頃を演じているのは、当代の中村勘九郎(当時は中村勘太郎)だ。
秀吉を題材にした映画、ドラマは多いが、本作の評価は高く、1995年の正月に放送された後も再編集版が製作され、2013年と今年5月にも放送されるなど息の長い人気を誇っている。
なお、今年は大河ドラマで秀吉とその弟・秀長が描かれることから、各地で秀吉に関する催しが行われることが予想される。“豊臣イヤー”になりそうな2026年、まずは『豊臣秀吉
天下を獲る!』をじっくりと楽しみたい。
『豊臣秀吉 天下を獲る!』
(1995年1月2日放送)
原作・脚本:長坂秀佳
監督:井上昭、岡屋龍一、杉村六郎
出演:中村勘九郎、宅麻伸、竹中直人、中村勘太郎、市川新之助、中村七之助、黒木瞳、風吹ジュン、森口瑤子、渡辺哲、上杉祥三、美保純、中村玉緒、佐藤B作、阿藤海、火野正平、益岡徹、坂上忍、鶴田真由、高島礼子、市川左團次、柄本明、白竜、石橋蓮司、近藤正臣、六平直政、渡辺えり子、波乃久里子、岸部一徳、甲斐京子、栗田よう子
ほか
ナレーター:橋爪功
第一部 「日吉丸天下へ旅立つ!」
第二部 「信長との出会い!侍大将への道」
第三部 「藤吉郎 美濃攻め大手柄」
第四部 「信長狂乱!本能寺燃ゆ!」
第五部 「秀吉 天下を獲る!」
第六部 「太閤秀吉 夢のまた夢」
戦国時代、全国は小さな単位に分かれ、多くの武将が上洛、全国統一を目指していた。その中で秀吉は信長の草履取りからはじめて、遂には最高権力の座につくという数奇な運命の持ち主である。
日吉(後の秀吉)は、尾張・中村の貧農の家に生まれる。鉄砲足軽として度々戦にも出ていた父の口癖は「天下一」。その教えは「人の考えていないことをやれ」。幼い日吉の心の中に、父の言葉がしみ込んでいった…。その父亡き後、養父とのソリが合わない日吉は放浪の旅へと出る。
やがて野武士になった日吉は、それに満足できずに信長の軍に仕官する。信長に仕え、様々な機知を発揮し、次第に己の存在を高めていく。草履取りから草履取り頭、そして足軽から足軽頭へと取り立てられていく中で、日吉は「木下藤吉郎」と名乗るようになる。
上洛を目指す信長は、美濃・稲葉山城を陥落出来ずにいたが、藤吉郎は天才軍師・竹中半兵衛を迎え入れ、奇襲攻撃で稲葉山城を陥落させる。藤吉郎最初の大武功だった。その稲葉山城を「岐阜城」と改名した信長のもとに、将軍の弟・足利義昭に従って、明智光秀がやってくる……
「豊臣秀吉 天下を獲る!」に迫る
本作は3人の少年を追うところから壮大な物語の幕を開ける。
彼らはみな幼く、境遇も、身分も、性格もまったく異なっている。後に、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康と呼ばれることになる少年たちは、激動の時代の中で、自分の家族、とりわけ父親との関係を通じて自身の人生を模索していく。
多くの戦国ドラマでは有名な武将はいきなり成人の状態から登場することが多いが、本作は幼少期から丁寧にエピソードを追うことで、その後の展開の納得度や深みが増す構成になっている。
そして青年になった秀吉は、自ら仕える人物を選び、持ち前の人柄、交渉術、運の良さで出世を遂げていく。
日吉/木下藤吉郎/羽柴秀吉/豊臣秀吉:中村勘九郎
尾張・中村の貧農の家に生まれ、野武士を経て、信長に仕えて存在感を高める。草履取りから草履取り頭、足軽から足軽頭へと取り立てられ、やがて一国一城の主、ついには「天下人」にまで上りつめていく。
吉法師/織田信長:宅麻伸
尾張国で織田信秀の子として生まれる。地方領主として行動した後、尾張を統一し、稲葉山城の戦いを征して尾張・美濃の二カ国を領する戦国大名になる。さらに勢力を拡大した信長は天下人の道を歩み始めるが、重臣の明智光秀の謀反に遭う。
竹千代/徳川家康:竹中直人
三河国の松平広忠の子として生まれる。幼少期を織田氏、今川氏の下で人質として過ごす。桶狭間の戦いで今川義元が討死したのを機に家康と名乗るようになり、勢力を拡大していく。信長没後、小牧・長久手の戦いで秀吉と対峙する。
お市の方:黒木瞳
織田信長の妹。信長に仕えた秀吉はお市の方と運命的に出会い、終生の想い人となる。子の茶々は後に秀吉の側室になった。
ねね/北政所:風吹ジュン
尾張の武家出身で、秀吉がまだ下級武士だった頃に結婚。秀吉の天下統一を支える。秀吉の関白任官を機に北政所、秀吉の死後に高台院を名乗る。
本作は登場人物たちの出世、成長だけでなく壮大なアクション=合戦シーンも存分に描かれる。戦国の世は大規模な戦いが次々に勃発し、それらは単なるパワーゲームではなく、駆け引きや戦術のぶつかり合い、時には裏切りと、展開が読めないものが多い。
さらに戦いの結果によって、それぞれの運命が大きく動くさまをじっくりと描いているところも見どころだ。戦国の世は勝利がすべて。負けてしまえば命を失い、生活を失い、名誉を失う。その影響は武将だけでなく、周囲の人間たち、家族や家来にも及ぶが、本作ではそんな哀しいドラマも漏らすことなく描いている。
長時間のドラマだから描ける物語の奥深さ、迫力、伏線やドラマの密度の高さ。本作は平凡な少年が“天下”をとるべく奮闘する姿をダイナミックに描き、同時に永遠の天下、永遠というものは存在しない悲しみも描いている。どの角度から観るかで、印象が異なる本作は、配信で繰り返し観るのがオススメだ。
戦国時代は名作の宝庫!
戦乱が頻発し、大名たちが時に手を組み、時に刃を交えた“戦国時代”は小説、映画、ドラマの舞台になることが多く、名作の出現率が高い。
物語の舞台は混乱の世で、何が起こってもおかしくはなく、裏切りや想定していなかった危機が訪れることは日常茶飯事。常に緊迫した状況下で登場人物たちは生きるために戦い、時に自身の信じる道を進むために自らの命を捧げる。合戦や戦いも多いため、ドラマは俳優陣の演技バトルはアクションシーンが盛り込まれることが多く見せ場も満載だ。
一方で、登場人物がとにかく多く、展開も波瀾万丈のため、2時間ほどの映画では“駆け足”になってしまって消化不良を感じることも。
そんな中、映画の何倍もの時間をかけ、豪華キャストが共演するワイド時代劇は戦国ドラマに最適なフォーマットと言えるだろう。江戸幕府の草創期や幕末など、乱世/混乱期に登場人物たちが入り乱れる壮大なドラマも、長い時間をかけてじっくりと見たいところ。
現在は過去に放送されたワイド時代劇の傑作群を配信で気軽に楽しむことができる。
『徳川武芸帳 柳生三代の剣』
(1993年1月2日放送)
原作:吉田剛
監督:貞永方久、松尾昭典、津島勝、奥村正彦
出演:松本幸四郎、村上弘明、黒木瞳、名高達郎、蟹江敬三、有馬稲子、藤田まこと、芦田伸介、平幹二朗、津川雅彦
吉田剛の同名小説が原作。江戸時代の草創期を舞台に、徳川家に仕えた柳生三代の物語を描く。乱世を生き抜く宗厳を平幹二朗が、家名を守ろうと奮闘する宗矩を松本幸四郎(現:松本白鷗)が、流浪する十兵衛を村上弘明が演じる。
『天下騒乱 徳川三代の陰謀』
(2006年1月2日放送)
原作:池宮彰一郎
監督:本木克英、山下智彦
出演:西田敏行、中村獅童、村上弘明、片平なぎさ、柄本明、かたせ梨乃、竹中直人、林隆三、藤田まこと、山﨑努
池宮彰一郎の小説「天下騒乱
鍵屋ノ辻」を基にしたワイド時代劇。徳川家康がこの世を去った時期を舞台に、天下安寧を求めて奔走する老中・土井利勝、徳川家に使える柳生十兵衛、剣豪・荒木又右衛門の物語を描く。『釣りバカ日誌』シリーズなどを監督した本木克英が演出を手がける。
『壬生義士伝〜新選組でいちばん強かった男〜』
(2002年1月2日放送)
原作:浅田次郎
監督:松原信吾、長尾啓司
出演:渡辺謙、高島礼子、高杉瑞穂、渡辺大、安倍なつみ(モーニング娘。)、筧利夫、村田雄浩、内藤剛志、津川雅彦
©2002 株式会社テレビ東京、松竹株式会社
原作は浅田次郎の人気小説。時代劇ファンの間でも人気の高い新撰組を、沖田や土方ではなく、田舎から脱藩して入隊したひとりの男の視点から描く。第一部「遥かなる故郷」、第二部「京都雫石恋歌」、第三部「龍馬暗殺」、第四部「鳥羽伏見から五稜郭へ」の全四部で構成。
『竜馬がゆく』
(2004年1月2日放送)
原作:司馬遼太郎
監督:松原信吾、奥村正彦
出演:市川染五郎(現・松本幸四郎)、内山理名、井川遥、若村麻由美、藤田まこと、松本幸四郎(現・松本白鸚)
©2004 株式会社テレビ東京・松竹株式会社
テレビ東京開局40周年記念番組として制作された新春ワイド時代劇。司馬遼太郎の傑作小説が原作で、第一部
「出発(たびだち)」、第二部 「脱藩」、第三部 「襲撃」、第四部
「希望」の全4部構成され、坂本龍馬が土佐を旅立ち、やがて歴史の転換点で重要な役割を果たしていく過程を、強烈な個性を持つキャラクターたちを交えて描く。