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ミュージカル『サムシング・ロッテン!』7年ぶり再演!見どころは中川晃教の“ダメダメ感”?

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ミュージカル『サムシング・ロッテン!』が2025年12月19日(金) から2026年1月2日(金) に東京・東京国際フォーラム ホールCで上演中だ。開幕に先立ち、取材会及び公開ゲネプロが行われ、主演を務める中川晃教をはじめ、共演の加藤和樹、石川禅 大東立樹(CLASS SEVEN)、矢吹奈子、瀬奈じゅん、演出の福田雄一が抱負を語った。

本作はシェイクスピア戯曲や、誰もが知るミュージカルへのオマージュがふんだんに盛り込まれたコメディで、2015年にブロードウェイで初演。今回は、2018年の日本初演に続く再演で、演出の福田、中川(ニック役)と瀬奈(ビー役)が続投し、新キャストとして、シェイクスピア役で加藤、ノストラダムス役で石川、ナイジェル役で大東、ポーシャ役で矢吹が出演する。

ルネサンス時代のイギリス。売れない劇作家であるニックは、弟のナイジェルと共に自身の劇団を運営していた。時代の寵児であり、スーパースターの劇作家シェイクスピアに、ニックは対抗心をむき出しにするが、劇団運営に行き詰まり、妻ビーの目を盗んで予言者ノストラダムスのもとを訪ねる。そして、彼のお告げに従い、世界初の歌って踊る「ミュージカル」を書こうと決意する。

中川は「7年ぶりの再演。名前は(ニック・)ボトム(底辺)ですけど、必ずまたトップになりたい。全身全霊で挑みたい」と劇中の台詞をからめて、決意表明。「2025年にあった嫌なことも、笑いで吹き飛ばしてもらえれば。2026年は午年。(劇中の)馬というキーワードも探してみてください」とアピールした。

福田組に初参加する加藤は、「とにかく自由に演じてほしいと。どうすれば作品が面白くなるか、役者が考えることで(役も)深まりますし、作品や福田さんへの信頼もある」と印象を語る。前回は、西川貴教がシェイクスピアを演じており「インパクトが大きいので、どう演じればいいかと思った」そうだが、中川とは『フランケンシュタイン』で共演経験があり、「勝手にバディ感を感じているので、アッキー(中川)さんだからこその関係性がお客様に伝われば」と期待を寄せた。

中川から「和樹さんの新しい一面が花開こうとしている」と評されると、加藤も「こんな“ダメダメ”で愛おしいアッキーさんはなかなか見られない」と応戦するやりとりもあり、その化学反応は本番にも垣間見えるはずだ。

中川の“ダメダメさ”については、妻を演じる瀬奈からも「ダメさが増して、倍守りたくなり、倍愛おしい。前よりもしっかりしていないもんね、アッキー(笑)」と愛ある言葉。その分「家族としてふたり(ニックとナイジェル)を守らないといけないという気持ちも増す」と演技にも感情が反映されているようだ。

石川は「やりがい、あり過ぎですね」と、初の福田演出で挑むミュージカルに武者震い。「福田さんが『涙は世界共有だけど、笑いはその国ごとで違うから、日本の笑いを追求しないといけない』という言葉を聞いて、刺激をもらっています」と声を弾ませた。

大東は、劇中でのからみも多い矢吹に対し「僕がバカなことを思いついて、共有すると『それはちょっと違うかな』って言ってくれる(笑)。ポーシャが僕をリードしてくれる」と感謝の言葉。「稽古では今日はふざけないと言いつつ、アドリブをしてくる」(矢吹)、「僕のアドリブが死ぬほど面白くないので、迷惑をかけた」(大東)と会見でも、息の合った掛け合いを見せていた。

ゲネプロでは、中川のパワフルな歌唱と、深みが増した“ダメダメさ”が再演ならではの魅力を放ち、一方で、加藤がコメディ演技で弾けた新境地を見せつける。ふたりのコントラストこそが『サムシング・ロッテン!』が肝であることが再確認できる。

ノストラダムスが、ミュージカルブームを予言するナンバー「ミュージカル」で、早くも最初のクライマックスが到来。石川とアンサンブルキャストが、名作ミュージカルの数々にオマージュを捧げる、ミュージカルファン“胸アツ”の必見シーンだ。加藤が「ウィル・パワー」を歌い上げる姿は、ロックスター顔負け。アンサンブルとのコール&レスポンスは、まるでコンサートのような熱気だ。

第一幕の最後を飾るのは、中川が明るい未来を力強く歌いあげる「ボトムがトップに立つ」。ニックやシェイクスピア、詩人たちや群衆を巻き込み、第二幕への期待をあおった。

「7年の月日を重ねて、いい意味で、キラキラ感がなくなって、ダメ感が増している。ミュージカル俳優は、夢の世界の人であるべきなので、ダメ感を出せる俳優は、なかなかいない。それは役者の鑑、アッキーは素晴らしい」と絶賛するのは、演出の福田だ。

自身もこの7年間で、演出家、映画監督として大きく飛躍し「今年は製作費10億円を超える映画を2本撮らせてもらって、楽しいは楽しいけど、その先にある“背負わなければいけないもの”も自覚した。今更ながら、ニックやシェイクスピアが背負うものの重さを実感し、自分の思いも込めることができた」とキャラクターの苦悩や葛藤に、自身を重ねていた。

取材・文/内田 涼

〈公演情報〉
ミュージカル『サムシング・ロッテン!』

〈東京公演〉
日程:2025年12月19日(金)~2026年1月2日(金)
会場:東京国際フォーラム ホールC

〈大阪公演〉
日程:2026年1月8日(木)~12日(月・祝)
会場:オリックス劇場

[作詞・作曲] ウェイン・カークパトリック、ケイリー・カークパトリック
[脚本] ケイリー・カークパトリック、ジョン・オファレル
[演出] 福田雄一
[翻訳・訳詞] 福田響志
[出演] 中川晃教 加藤和樹 石川禅 大東立樹(CLASS SEVEN)  矢吹奈子 瀬奈じゅん ほか

チケットURL
https://w.pia.jp/t/sr2025/

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