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屋比久知奈×唯月ふうか共演の二人ミュージカル『白爪草』――舞台との距離感&没入感がクセになる

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ミュージカル『白爪草』が2026年1月、神奈川・SUPERNOVA KAWASAKIで上演される。原作は、2020年、コロナ禍に電脳少女シロ主演、世界初の全キャストVTuberで演じられた同名のワンシチュエーションサスペンス映画。ミュージカル版は、360°を客席に囲まれた舞台で、息をもつかせぬ展開が描かれる。

主人公は双子の姉妹。花屋で働く白椿蒼(しろつばき あお)は、母親を殺した双子の姉・白椿紅(しろつばき べに)の存在を周囲に隠し、ささやかな日常を送っていた。そんなある日、6年の刑期を終えた紅が蒼のもとに現れ、ひとつの提案を持ちかける。

着々と公演の準備が進むなか、12月某日、通し稽古が公開された。蒼を演じる屋比久知奈、紅役の唯月ふうか。ミュージカル作品に出演し、高い人気と実力を誇る二人が、花屋というワンシチュエーションで、緊迫の心理戦、圧巻の歌唱パフォーマンスを披露し、本番への期待はいやが上にも高まった。『レ・ミゼラブル』での共演を機に、信頼を寄せあう屋比久と唯月の二人ミュージカルというだけで、ファンの心も踊り出すに違いない。

そして、まず、驚かされるのは、舞台と客席の近さだ。通し稽古はとある稽古場で行われたが、制作陣によると「距離感は本番と全く変わらない」そうで、観客は俳優陣の熱演はもちろん、“伏線”として随所に散りばめられた小道具の数々にも、じっくりと目を凝らせるだろう。

さらに、360°を客席に囲まれた舞台なので、観客がどのブロックに座るかによって、見えてくる世界も大きく変わってくるはず。筆者はAブロックの位置で、通し稽古を見学したが、例えば、蒼と紅がテーブルで向き合って会話するシーンでは、唯月の背中に隠れて、屋比久の表情が意図的に見えなくなる瞬間も。

同時に背を向けた唯月の表情も見えないので、二人の台詞(口調や語気)から心情をくみ取る必要があり、あわせて「いま、どんな表情なのか?」と想像をめぐらせることになるので、観客は緊張感と想像力の両方が求められることに。

これがBブロックであれば、ふたりの表情を見ることはできても、やはり正面ではないので、解釈にも幅が生まれるし、それはCブロック、Dブロックも同じ。つまり、4回観劇すれば、まったく異なる4通りの楽しみ方ができるのが、ミュージカル『白爪草』のクセになる魅力だ。

360°を客席に囲まれた舞台だからこその魅力がもうひとつあり、それが没入感だ。近年、来場者が物語の世界に飛び込み、その一部になったような体験ができる「イマーシブシアター」が、アミューズメント施設のトレンドになっているが、本作もまた、客席一丸となって謎解きサスペンスを楽しむ感覚が味わえるはず。これは先に述べた、舞台と客席の近さも大いに効果を発揮しており、やはりクセになりそうだ。

ここまで、舞台設定についての話題に終始したが、もちろん、魅力はそれだけではない。花屋を舞台にした双子の会話劇ではあるが、その展開は目まぐるしく、さながらジェットコースターに乗っている感覚。次第に明かされる蒼と紅、それぞれの苦悩と葛藤、そして秘密……。それらが、花びらのように1枚1枚重なり合って、最終的にどんな“花束”を観客に届けるのか。美しいと捉えるか、残酷と受け取るか、それは観客次第だろう。

国際的にも活躍するシンガーソングライターのヒグチアイが初めてミュージカル作品へ楽曲を書き下ろし、脚本は福田響志、演出は元吉庸泰が担当。注目の若手クリエイター陣が集結し、新たなミュージカルの形を模索・構築し、昇華させたミュージカル『白爪草』は2026年の“観劇はじめ”にもうってつけ。新時代の没入型ミュージカルを堪能したい。

通し稽古を終えて、演出の元吉はこんなことを話してくれた。

「どんな物語もそうだと思うんですが、すべての登場人物は、物語の中で必ず幸せになりたいと願っているんです。そして、この物語の蒼と紅も幸せになりたい。何がいちばんの幸せなんだろうと、考えに考えぬいて、幸せになろうと願った。その結果が、物語の結末なんです。ある種、不幸というか、アンバランスな結末かもしれませんが、彼女たちが本当に幸せになるために選んだ結果なので、単に怖いサスペンスということではなく、何か大きなものを受け取って、持ち帰っていただければ嬉しいです」

取材・文/内田 涼
写真提供/ホリプロ

<公演情報>
新作ミュージカル『白爪草』

日程:2026年1月8日(木)~22日(木)
会場:SUPERNOVA KAWASAKI

【初演記念 スペシャル企画】
1/8(木) 19:00
■来場者プレゼント:初日公演にご来場の皆様全員にオリジナルステッカーをプレゼント。
■スペシャルカーテンコール:初日公演に限り、スペシャルカーテンコールを実施。

【アフタートーク
実施】
1/13(火) 19:00:福田響志(脚本・歌詞原案)、元吉庸泰(演出)
1/16(金) 19:00:我人祥太(映画脚本)、宮川宗生(映画プロデューサー)、井川荃芬(演劇プロデューサー)
1/20(火) 19:00:ヒグチアイ(音楽・歌詞)、屋比久知奈、唯月ふうか

[原案] 映画「白爪草」
[音楽・歌詞] ヒグチアイ
[脚本・歌詞原案] 福田響志
[演出] 元吉庸泰
[音楽監督] 竹内 聡
[編曲] 齋藤優輝
[美術] 平山正太郎
[映像] KENNY
[照明] 浜崎 亮
[音響] 山本浩一
[衣裳] 小田優士
[ヘアメイク] 水﨑優里(MIG)
[振付] 塩野拓矢(梅棒)
[稽古ピアノ] 石川花蓮
[舞台監督] 松井啓悟

[出演] 屋比久知奈 唯月ふうか
[声の出演] 安蘭けい

主催・企画制作 ホリプロ

チケットURL
https://w.pia.jp/t/sirotsumekusa2026/

公演オフィシャルサイト
https://horipro-stage.jp/stage/sirotsumekusa2026/

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