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「白の花実」寄宿学校の制服に宿る世界観を衣装担当・竹本健一が解説、本編映像も

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映画「白の花実」場面写真。キリスト教の寄宿学校が舞台となる

映画「白の花実」より、本編映像の一部がYouTubeで解禁された。あわせて、物語の舞台となるキリスト教の寄宿学校を象徴付ける衣装について、衣装担当・竹本健一、監督・坂本悠花里のコメントが到着した。

本作は、10代の少女たちの繊細な感情を幻想的に描く“ファントムファンタジー”。周囲になじめず転校を繰り返す杏菜は、新たな寄宿学校で美しく完璧な少女・莉花に出会う。しかし莉花は突然屋上から飛び降りて命を絶ち、残された日記から彼女の苦悩や怒り、痛み、言葉にできなかった“ある秘密”が浮かび上がっていく。杏菜を美絽、莉花の幼なじみ・栞を池端杏慈、莉花を蒼戸虹子が演じ、教師役で門脇麦、校長役で山村崇子が出演した

解禁された映像は、白い花が咲く学校の中庭で、生徒と教師が集いクラスの集合写真を撮影するシーン。栞が莉花に隣に座るよう呼びかけ和やかな雰囲気の中、杏菜は一人迷うことのない足取りで端の椅子に向かう。

本作の衣装を手がけた竹本は、2002年に雑誌・FUDGEを立ち上げ、現在はCLUÉLの編集長を務めながらアートディレクターとして活躍。映画衣装は初挑戦となる竹本の起用について、坂本は「映画側の人からは出てこないアイデアもあり、求めていた手触りの衣装にできました」と語る。竹本自身も「洋服を裁断したり、縫製したりすることはあまりなかったので、大人数の衣装を準備するのは大変でもあり、とても新鮮で楽しい時間でした」と振り返った。

一見、寄宿学校の制服は統一感があるものの、シャツやスカートの丈感など1人ひとり異なるディテールが特徴。「イギリスのパブリックスクール(名門私立学校)をイメージし、着こなし方は人それぞれで、タイツとリボンさえ身に着けていればOKというルールで考えました」と説明する竹本に対し、坂本は「セーラー服やブレザーだと、アイコン化されたり、生々しくなってしまうのではないかと不安がありました。少女たちが1人の人間として見てもらえる映画にするために、現実からややズレた制服にすることで、既存の女子中学生という印象や枠組みから離れられるかもと考えました」とこだわりを明かす。

さらに、劇中で目を引くマスタードやピンクなどのカラータイツについて、竹本は「死を扱うシリアスなテーマとの対比として、生徒たちのコーディネートにビビッドなカラーを差し込みました。映像としてはガーリーな印象に見えたら面白いかなと思ってました」とコメント。衣装によるコントラストが、「白の花実」ならではの独特な世界観を際立たせている。

「白の花実」は東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開中。

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