【ぴあスポーツビジネスプログラム卒講生鼎談】第6期が4月にスタート! ぴあSBPで何が得られるのか?
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ぴあスポーツビジネスプログラムの講義の模様
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「プロスポーツビジネス界の現場で即戦力として活躍できる人材の育成」を目的に、2021年4月に開講したぴあスポーツビジネスプログラム(ぴあSBP)。
ぴあSBPでは業界のトップランナーである講師たちによる多種多様なカリキュラムをご用意。
そして4月からは約7か月合計30日にわたる第6期がスタート。
ぴあSBP2期の卒講生で日本パラスポーツ協会で活躍する加納宏紀さん、アスリートの引退後のキャリア支援などを手掛けるスタートアップ企業を立ち上げた第3期卒講の荒川大寛さん、IT業界に身を置きながらスポーツビジネスとの接点を探っている5期卒講の村橋志柊さんにぴあSBPでは何が学べて、スポーツ業界ではどのようなスキルが求められるのかを聞いた。
ぴあSBPで何が得られるのか?
取材日:1月16日
──みなさんは社会人でありながらぴあSBPを受講されました。なかなかハードルが高いように思うのですが、まずぴあSBPを受講しようとしたキッカケをお教えください。
加納氏「2期の加納と申します。今、日本パラスポーツ協会に勤務しています。受講しようとしたキッカケは、スポーツビジネ業界への転職を希望していた2023年にXでぴあSBPの記事を見つけて受講を決めました。もともと商社で営業職をしていたのですが、当時たまたまオンラインで難民のパラリンピックの選手(シリアの競泳のイブラヒム・フセイン選手)と出会って、ボランティアベースでサポートしていたのですが、どうしたら彼にお金を届けられるか、どうやれば支援できるかとずっと考えて行動していました。『こういうことを仕事にできれば最高だな』『スポーツビジネスとはどんなものなのだろう』と考えるようになり、手探りで進んだ感覚があります」

荒川氏「僕は最初アスリートのサポートをしていたのですが、周りがどんな環境なのか、スポーツビジネスの中でアスリートの立ち位置についての興味からスポーツビジネスの講座を調べて、最初はGBA(ガンバ大阪サッカービジネスアカデミー)を受けて、その後スポーツヒューマンキャピタルのスポーツビジネスコースを受け、『国内のプログラムを全部受けたろう』と思いました。そのキッカケは明確にふたつあり、ひとつは人脈を構築すること。もうひとつは現場に出た時のクライアントと共通言語を持ちたいという思いです。スポーツビジネスはほかのビジネスの現場とはなかなか違うので。そこでなぜぴあSBPなのかと言うと、スポーツビジネスの中でステークスホルダーのど真ん中と言うか、登竜門として受けようと思いました」
村橋氏「私の場合はひと言で言うと勢いです」
荒川氏「勢い、大事」
加納氏「勢いは確かに必要です」
村橋氏「もともとスポーツビジネス業界に興味があって、ただスポーツ業界がクローズな世界でお金が稼ぎづらいイメージがあり、新卒のタイミングでの参入を諦めました。その後社会人になり、私もファジアーノ岡山のデータ分析のワークショップに参加したりしたのですが、正直スポーツビジネス業界に入るためにはどうすればいいのかというのがわかりませんでした。そんな時にSNSで出会ったのが、ぴあSBPの投稿だったのですが、ひとまずエントリーしました」
──加納さんは数あるスポーツビジネス講座の中からぴあSBPを選んだ理由は何だったのですか?
加納氏「東京2020オリンピック・パラリンピックや世界陸上など、大きなスポーツの大会では必ずぴあさんの名前が出ているので、当時のイメージとして『深く狭く』よりも『広く浅く』ぴあさんのプログラムで学べるのではという想像が勝手にあり、チャレンジを決めました」
──チャレンジしてみて、印象に残っている講義、カリキュラムはありますか?
加納氏「たくさんあるのですが、ど真ん中のチケッティングの分野はもちろん、個人的にはスタジアムビジネスのフィールドワークと発表が印象に残っています。最後、梓設計でプレゼンをして、現場の方、設計の方、代表の方からたくさんフィードバックをいただいた。我々2期はちょうど席を増設したタイミングの横浜スタジアムにフィールドワークに伺って、グループワークして発表しました。中村武彦先生に日米のスタジアムづくりの違いやアメリカはあえて余白を残してアップデートするという考え方を聞いて、『そういう考え方があるんだ』と感じるとともにチケッティングの話と結び付いて、すごく印象に残っています」
荒川氏「加納さんのお話であったスポーツビジネス実践で、僕は湘南ベルマーレに行ったのですが、試合日の賑わいや勝ち負け以外のところがいかに大事かを現場のスタッフさんに語ってもらい、腹落ちが全然違いました。その日の流れで『エキサイティングシートとか体験できないですかね?』と訊いたら『いいよ』って言っていただいて。その時のサポーターの雰囲気を肌で感じることで記憶に定着しました。
もう一個、鹿島アントラーズの春日(洋平)さんのスポンサービジネスの講義。LIXILさんの担当者に来ていただいて、日本のスポーツビジネスではスポンサーからの収益が8割ほどを占めるので『スポンサーとの関係性や本当にいい関係は何なのか』『お金を出すこと以外にも何かあるのか』、そういうことのリアルな話を聞けたし、春日さんとLIXILの方の関係性が家族のように素晴らしかった。ここまで入り込む覚悟があり、そこまでの関係性を築かないといけないのかと。ただユニフォームの胸に会社名を出すだけではない、裏で汗かくことの大事さが自分の血肉になりました」

村橋氏「私は三つあって、一番残っているのが概論。海外のスポーツビジネスは規模がデカくてお金もある中、日本もマネした方がいいのではという意見が多い中、スポーツビジネス業界自体まだ30年しか歴史がありません。『アメリカ式、ヨーロッパ式の形をそのままマネすればいいのか』『そうではなく日本式をこれから作っていかないといけない』というのがかなり腹落ちしました。ではどうすればいいのか。その概論からマーケティングやチケッティング、スタジアムと実践的なところにつながっていったので、点で学んだことが線でつながることをぴあSBPで楽しめました。
あとふたつ、パ・リーグTVさんの特別セミナーとセレッソ大阪の日置(貴之)さんの講義。日置さんはもともとスポーツ業界ではないところから代表取締役社長に就いて、非常に刺激になりました」
──ぴあSBPで得た人脈やコネクションを教えてほしいのですが、まずは加納さんからお願いします。
加納氏「毎年ホームカミングデーがあり、そこで違う期の方と交流できるのはもちろん、単純に飲み会をしていて、友達ではなく仲間だと思っています。出会った仲間と飲み会などを通じて交流ができること、これは仕事のカウンターパートになる方に相談するのとは違い、気軽に相談できることは、めちゃくちゃありがたいです。当時同じ期の中でのグループワークなどで仲良くなれましたし、楽しかったですね。『こういう視点があるんだ』『こういう考え方があるんだ』というのが刺激的で、グループワークは結構夜中までやっていましたが、それも苦にならずにやれた気がします。業界に入った今でもそういう仲間がいることは強みなのかなと思います」
荒川氏「僕は同期に『あわよくばJクラブ、プロ球団に誰か就職しないかな』という思いがあり、一緒に仕事ができる土壌をぴあSBPで作りたかったんです。企画のブレストやグループワークのプロセスを経て、お互いのことや価値観がわかるじゃないですか。スポーツビジネスにおいて『あの人に相談してみようかな』『あの人にお願いしよう』という関係性を同期の中で築いていこうと考えました。今はチケットぴあ九州に入りましたが、その前にサガン鳥栖に入った同期がいて、彼と『こういうことやれればいいなあ』と話しながら、実際サガン鳥栖と一緒に仕事をしているのですが、同級生から仕事につなげることができたのはひとつの価値だと思いますね」
村橋氏「まだ人脈を生かしているというのはないですが、同期とスポーツの話をS NSで連絡したり、まだ業界に入れてない方と連絡を取って、1月末に情報交換をしようという話をしています」
──社会人だと時間もハードルになるかと思いますが、いかがですか?
加納氏「大学生なら費用面が高額なため難しかったかもしれないけど、一方で受講するのが早ければ早いほど選択肢も広がるだろうし。ただ私の時代はそういう情報にアクセスできなかったこともあり、いろんな仕事をしたことによって過去の経験が生きた実感があったので、どのタイミングでぴあSBPに出会ったとしても役には立っているのではと思います」
荒川氏「費用は個人の受け取り方なので難しいけど、僕が意識したのは生かすも殺すも自分次第なので、点で見ると受講料は高いですけど、先も見据えて生かす金にしようという強い気持ちを持って金額と立ち向かうとそんなに高くない。参加する目的次第で高くもなるし、安くもなると思っているので、中長期的な視点を持って参加しました。なぜならば、僕は大阪から通っていたので、そこは誰よりも強く持たないといけなかったですね」
加納氏「参加する目的次第。めっちゃささります、それキーワードですね」
村橋氏「大阪からの通いは衝撃です。
コストの話で言うと、全部で30回くらい講義があるので、全然気にならなかったし、学生でも全然大丈夫と思っていました。荒川さんがおっしゃったようにどう生かすかは自分次第だと思っています」

──ぴあSBPでこういう講義をしてほしかった、こういったことを学びたかったという要望はありますか?
加納氏「ないと言っても過言ではないくらい、いろんな分野を網羅していました。私は今中央競技団体にいるので、クラブ内部の話より僕はもっと引いた話も聞きたかった面はありますね」
荒川氏「春日さんみたいなクラブ目線で話してくださる方がたくさんいらっしゃると助かります。たとえば、武彦さんやぴあの坂井(亮太)さんの学びがベースとしてありながら、『実際現場はどうよ』という部分。ベルマーレの日下部(諒)さんがお話になることが現場の答え合わせになる。現場の方とどれだけ接点を持てるかがぴあSBPのこれからの伸び代だと僕は思っています」
村橋氏「僕は難しいだろうなと理解しつつ、もっと学びたかったことがふたつあります。ひとつはテクノロジー面。原理原則を学びつつ、武彦さんの講義でもあったのですけど、ITが広がっている部分とスポーツに生かす目的でサービスをどうやって応用して使うか、最新のものはどういったものがあるのか、外からどういうサービスが入ってきているのかを知りたかったです。もうひとつはスポーツに特化した法律の話を聞きたかったです」
荒川氏「スポーツに特化した法律、聞いてみたいですね。受講生にも弁護士さんもいるし、それこそ番外編ですかね」
村橋氏「ちょうどスポーツ賭博の問題があったので、日本国内では非合法ですが、海外では大きな資本を持ったスポーツベッティングがあり、なぜ日本ではできないのか。これからIT業界とスポーツで発展する可能性はあるのか、裏話的に聞いてみたかった思いはありました」
──お三方の将来像、スポーツビジネスの世界でどのような仕事をしていきたいかをお聞きしたいのですが。
加納氏「最初にパラアスリート、難民のアスリートの支援をした時にどうすれば経済的なサポートができるかが頭をぐるぐる巡って、今パラリンピックの仕事をしています。自分で起業するほどではないですけど、会社とは別に自分が助けたいアスリートに対して、どうすればお金を届けられるかはずっとやってみたいと思っています。そのための今の仕事だし、学びであり、どんどんアップデートして学んでいかないとと思っています」
荒川氏「やっぱりスポーツクラブの差が非常に激しいと思っていて、協会もそうですよね。人が足りないし、関わりたい人は年々増えているのは肌感覚としてあるので、そこでふたつ意識してやっていくことがあるとすれば、一般のサラリーマンからスポーツビジネスに携わることができていることを体現していくこととスポーツビジネスに関わるキッカケをたくさん作っていくこと。まさにサガン鳥栖で企画実施させていただいたことなのですが、スポーツにつながっていたいという人たちのリソースをうまく使いながら、スポーツ業界を盛り上げていくことに寄与しながら、関わっている人たちもハッピーになれるような仕組みをつくっていくことが今目下チャレンジしたいことです」
村橋氏「自分自身、IT×スポーツの価値提供をできるようなことができれば理想だなと思っています」

──最後にこれからぴあSBPを受講しようか迷っている方にアドバイスをお願いします。
加納氏「お金も時間も当然かかるので、『1回やってみて合わなければやめればいい』なんて無責任なことは申し上げられませんが、とにかく迷っているのであれば、トライしてみることが大切だと思っています。出会う同期の仲間もそうですし、何よりも私たち2期では坂井さんをはじめスタッフの方がサポートしてくださって、相談やご飯へ行って話を聞いていただいたので、そこは安心かなと思っています。もし迷っている方がいるなら、講師は素晴らしい方ばかりで最前線のお話を聞けるのですが、そういうアットホームなところもぴあSBPにはあるので、安心してチャレンジしてくださればいいのかなと思います」
荒川氏「僕が大事にしているのは現場、リアルで聞く、リアルで話す、リアルで体験することだと思っていて、本とか学びはあるのですが、それは忘れてしまうので、とにかく現場に行って感じたことを話すこと。アットホームな雰囲気はプログラムに参加したからわかること。話しやすい環境はあると思うし、世代を超えて大学生などいろんな意見を聞くことができる。新しい視点や学びを最大化するために自分はどう働きかけるかというキッカケになって成長を促されたので、まず人と話す、現場に出て会う、聞く。迷っているのだったら、『まずは来て』ということですね」
村橋氏「ぴあSBPにアクセスできる人はそもそもスポーツが好きな人だと思うのですけど、ぴあSBPを受講したらもっとスポーツを楽しめると確実に思います。そもそもスポーツはなくても生きていけると思っています。それなのにいろんな方がお金をかけて価値を提供したり、サービスが普及したりするのはなぜなのか知りたい方には非常にオススメですし、いろんな年代の方がいるのでどの世代にもスポーツが価値あるものだと体感できます。現場で働いている方も多様な年代の方だったり、多様なバックボーンを持っている方が多いので、自分がどれぐらいの距離・位置にいることを知るためにもぴあSBPを受講する価値はあると思います」
──本日は興味深い話の数々をお聞かせいただき、ありがとうございます。
【ぴあスポーツビジネスプログラム 第6期募集中】
期間:2026年4月~11月(約7か月)/合計30講義日程度(予定)
※講義以外にフィールドワーク・実地研修・特別講座等のプログラムも開催予定
日時:月曜日、および木曜日19:00~21:00を中心に実施
※月1回程度、土曜日に集中講義を実施
会場:東京校/東京都渋谷区:ぴあ(株)本社
福岡校/福岡県福岡市:原則オンライン、一部講義をチケットぴあ九州(株)にて開講
オンライン校/原則全講義をオンラインにて開講
※受講日ごとに会場を変更することが可能
受講料:270,000円(税別)
※2026年4月時点で学生の方は、220,000円(税別)
◼︎第6期 募集説明会・個別相談会実施中!
https://pia-sbp.jp/
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