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松田龍平が宮沢賢治に、舞台「イーハトーボの劇列車」で主演

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松田龍平

松田龍平が2019年2月より上演される舞台「イーハトーボの劇列車」で主演を務めることがわかった。

「イーハトーボの劇列車」は、井上ひさしによる宮沢賢治の評伝劇。22歳から35歳までの姿が描かれる。松田が賢治を演じ、俳優としても活動する長塚圭史が演出を担当。長塚は2012年上演の舞台「十一ぴきのネコ」以来、ひさびさにこまつ座作品を手がける。

松田は「まだ何も実感はありませんが、この舞台をやることに縁を感じています。長塚さんとは舞台『冒した者』で素晴らしい経験をさせて頂きました。この舞台も、自分と皆様と劇的な体験になればと、今から楽しみです」とコメント。長塚は井上による「イーハトーボの劇列車」を読んだときのことを「脳内劇場での宮沢賢治はまさに松田龍平くんでした」と振り返り、「彼はこの世の淵に立つことの出来る極めて稀有な俳優です。宮沢賢治は世界が見渡せる遥かの丘の淵に立って、今もそこから見つめているのではなかろうか」と述べた。

「イーハトーボの劇列車」は2019年2月に東京・紀伊國屋ホールで上演されたあと、3月より全国を巡演。前売り券の販売は12月にスタートする予定だ。

松田龍平 コメント

このたび、井上ひさしさんの戯曲、
「イーハトーボの劇列車」を長塚圭史さん演出で、
宮沢賢治の生涯を演じることになりました。
まだ何も実感はありませんが、
この舞台をやることに縁を感じています。
長塚さんとは舞台「冒した者」で素晴らしい経験をさせて頂きました。
この舞台も、自分と皆様と劇的な体験になればと、
今から楽しみです。宜しくお願いします。

長塚圭史 コメント

2012年の2月、真っ白な雪に覆われた山形県東置賜郡にある川西町フレンドリープラザの遅筆堂文庫の閲覧席で、この「イーハトーボの劇列車」を読み耽りました。脳内劇場での宮沢賢治はまさに松田龍平くんでした。彼はこの世の淵に立つことの出来る極めて稀有な俳優です。宮沢賢治は世界が見渡せる遥かの丘の淵に立って、今もそこから見つめているのではなかろうか。龍平くんとそれから素晴らしい仲間たちと、憧れの戯曲に取り組めることを心より楽しみにしております。

井上麻矢(こまつ座)コメント

宮沢賢治といえば、詩人であり、童話作家であり、宗教家で音楽家、科学者で農業技師、そして教師でもある。そのどれもが素晴らしく宇宙から遣わされた伝道師のようでもあります。そんな賢治を演じていただくには、松田龍平さんのように、自分の中に宇宙を持っているような俳優さんでなくてはと思いました。柔らかく優しくありながら、どこか浮世離れしている姿が重なり賢治役をお願いしました。