Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 香川照之主演「災 劇場版」音楽に求められたのは“新しい怖さ”、豊田真之が舞台裏語る

香川照之主演「災 劇場版」音楽に求められたのは“新しい怖さ”、豊田真之が舞台裏語る

映画

ニュース

ナタリー

香川照之主演「災 劇場版」オリジナルサウンドトラックビジュアル

香川照之が主演を務めた映画「災 劇場版」のオリジナルサウンドトラックが各種サブスクリプションサービスで2月20日に配信決定。同日より、入場者特典として一部上映劇場にて“御札風ステッカー”が配布されることもわかった。数量限定となるので注意してほしい。

監督集団「5月」の関友太郎と平瀬謙太朗が監督・脚本・編集を担った本作は、2025年4月から5月にWOWOWで放送・配信された「連続ドラマW 災(さい)」を大胆に再構築し、ドラマ版とは異なる恐怖の形を描いたサイコサスペンス。葛藤を抱えながら生きる罪なき6人の日常に、“ある男”がいつの間にか紛れ込んでいく。“男”はあらゆる姿、場所、立場で彼らの前に現れるが、その異質さに気付く者はいない。やがて6人の人生に“災い”が降りかかる。香川が“災い”の近くに存在するある男を演じ、その存在を執拗に追いかける刑事・堂本に中村アンが扮した。

本作の音楽を担当したのは関と平瀬の大学院時代の同期である豊田真之。劇伴を作るにあたり、求められたのは“新しい怖さ”だったそう。豊田は「『ジョーズ』でジョン・ウィリアムズがたった2つの音符の繰り返しで恐怖を生み出したように、自分なりの新しい『怖い』『恐ろしい』を発明しようと努めました。また、監督から『不協和音』『不快』というキーワードも繰り返し提示されたのですが、敢えて言い切れば、音楽である以上は不快であると同時に美しくなければならないので、その言葉を裏ごしするようにしてじっくりとスコアに落とし込んでいきました」と語る。

また「概してテレビドラマは視聴者に対して『感じ方』を丁寧にリードする必要があり、音楽も『このシーンは悲しい場面です』といった説明的な役割を担う部分があるため、今作のドラマ版でもその点は意識しました。一方、映画はノイズを遮断した映画館という場所でしっかり集中して観てもらえることを前提に作るので、むしろ説明を減らして解釈に余地を残すこと、そして、温度を低くして魅力的な世界観を再構築することを目指しました」と回想。お気に入りの曲を聞かれると、災いが起こるシーンでかかる「body」を挙げ「ドラマのオンエア時にもSNSで『怖い』『怖すぎ』などと言及してくださった方がたくさんいたので、うまくいったのではないかと思っています。ほかには映画の終盤のあるシーンで流れる音楽も、中村アンさん演じる堂本刑事の中で『男』の実在が大きく揺らいでしまう瞬間を、音楽で効果的に演出できた気がしています」と口にした。

このたび、YouTubeで男と堂本が対面する様子を捉えた本編映像の一部も公開に。堂本と男の接近について、平瀬は「わかりやすく『羊たちの沈黙』を引用しています」と明かす。一方の関は、撮影を担った國井重人と本作のイメージを共有した際のことを振り返り、「参考にしたのはすべて洋画なのですが、例えばヨルゴス・ランティモスの『聖なる鹿殺し』などを観てもらいました」と言及した。

「災 劇場版」は、2月20日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国でロードショー。竹原ピストル、宮近海斗(Travis Japan)、中島セナ、松田龍平、内田慈、藤原季節、じろう(シソンヌ)、坂井真紀、安達祐実、井之脇海も出演している。

©︎WOWOW