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小林亮太×渡邉蒼×山田健登×島太星『ブラッド・ブラザーズ』インタビュー

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インタビュー

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左から)島太星、渡邉蒼、小林亮太、山田健登 (撮影:藤田亜弓)

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別々の環境で育った双子、マイケル(ミッキー)とエドワード(エディ)。ウィリー・ラッセルがふたりの運命を描いた『ブラッド・ブラザーズ』は、1983年のイギリス初演以来、日本を含め各国で上演を重ねてきた傑作。そして2026年、ミッキー役に小林亮太(ミュージカル『フランケンシュタイン』主人公、ビクター・フランケンシュタイン/ジャック)・渡邉蒼(『デスノート THE MUSICAL』主人公、夜神月)、エディ役には山田健登(ミュージカル『レ・ミゼラブル』マリウス)・島太星(『フランケンシュタイン』アンリ・デュプレ/怪物)と、注目の若手キャストを中心に魅力的なベテラン勢が脇をかため、演出・日澤雄介のもとで幕を開ける。小林・山田の“こばやま”コンビと渡邉・島の“あおしま”コンビで白熱した稽古が進むなか、笑顔で語り合う4人の表情に期待が高まるのだった。

4人のチームで生み出す、“こばやま”“あおしま”コンビの魅力

――立ち稽古が進行中ですが、稽古に入る前にイメージしていたことと今とのギャップなど、感じていることを教えてください。

渡邉 台本を読んでいる時点では、行間を想像するとか、いろいろ細かく考えていたんです。でもお稽古に入ると、いかに自分のすべてを投げ出せるかというのがミッキーの楽しさと難しいところだと感じます。

 僕はいま28歳ですけど、舞台は7歳の場面から始まるんですよね。台本を読んでいても、ちゃんと演じられるのか不安がありましたが、今はすんなりと体に入ってくるような感覚があって、演じるのが楽しいですね。

山田 ギャップというならば、立ち稽古に入ってからすごくやりやすくなったというのが大きいですね。

――何が変わったんでしょう?

山田 場面ごとに感情や台詞について「こういうことだったのかな」という答えが段々見えて来るようになったので、今は、台詞を言う時に、役として呼吸をしている感覚になってきました。

小林 日澤さんは最初に「豊かな想像力でこの台本を読んでほしい」とおっしゃって、みんなも日に日に想像力が増している。台本は大事にしつつ、僕たちの登場場面は「自由に動いていい」と日澤さんが任せてくださる部分もあるんです。どちらのペアも、演じる時にその場ですぐに反応するようになって、台本を読んでいただけでは想像の膨らまない域まで行けそうです。

――ご自身の演じる役の好きなところ、あるいは共感などを覚えるところは?

 エディは、7歳から18歳まで「ママ」って呼ぶんですよ。僕も7歳の頃は「ママ」って呼んでいて、反抗期が来てから「母ちゃん」って呼ぶようになったんです。エディは18歳になっても「ママ」って呼ぶので違和感があったんですけど、演じてみると(ミセス・ライオンズ役の)瀬奈じゅんさんに「ママ」って言っている自分が気持ちいい。

渡邉 ママの話が出たので僕も家族の話をすると、僕は姉や両親に結構いじられて育ったんです。本人たちにとっては僕が「あぁ~っ!」って感情的になっている姿が面白いんだろうけど、自分では「なんで俺ばっかりこんなにいじられるんだよ」って思っていました。ミッキーも8人兄弟の末っ子で、お母さんも他の兄弟への可愛がり方とはまた違うような感じ。「ミッキーも同じ感覚なんだろうな」って思いながら、家族とのシーンをやってます。

小林 子どもの頃のじっとしていられない、動きたい衝動って、大人になってくるにつれてじっとしていなきゃいけない場面が増えて、自分を抑えるようになるじゃないですか。それを稽古で解放した時に、7歳の子どもの身体性とリンクするところがあってお芝居しやすくなりました。稽古中は大人の思考回路で制限をかけずに、思いついたことは全部やって、動いて汗をかきたい。そういうところで、ミッキーとしてすんなり舞台に立っていられるような気がします。

山田 例えば何かわからないことがあった時、ちょっとかっこつけて「知ってるよ」なんて見栄を張ってしまったりするじゃないですか。それが大人のよくないところだなって思うけど、エディはどこまでもピュアで、飾らない。忘れかけていたものを思い出させてくれるような気がします。すごく素直で、どこまでいってもピュアだから、物語がこういう結末になってしまったのかなと思うんです。

――今回は双子役なので、お互いのチームを見ていて「ここが双子っぽい」と思うことがあれば教えてください。

小林 “あおしま”は無茶なところにボールを投げ合っているはずなのに、なぜかキャッチできている。

渡邉 無茶なところに投げてるつもりはないんですけどね(笑)。

小林 それが見ていて心地いいし、お客様も「双子ってなんでそういうやり取りになるの」って思うんじゃないかな。

 (“こばやま”は)めっちゃ目元とか似てません? 二重の幅とか、涙袋とか、眉毛とか。顔のパーツが似てるのに、内面的なものはちょっと違う。それが今回の役は違う育ち方をしたっていうこととリンクして、説得力がすごいなって。

渡邉 “こばやま”は、ユーモアとか言葉選びとか、お芝居のセンスが同じフィールドにある感じ。お芝居に同じ向き合い方をしていて一体感があるし、歯車がガチッと絡み合って進むような推進力があって、観ていてすごく面白い。

――では逆に相手コンビにはない自分たちだけの要素、例えば強みや特徴などとして感じるものはありますか?

山田 それは、まだ見つかってません。というか、どういう形にでも変化していけたらという気持ちがあるので、見つけてしまってはダメなのかなとも思うんです。「強み」って言ってしまったら、その瞬間に強みじゃなくなりそう。

――言葉にすることでそれに囚われて、枠を狭めてしまう?

小林 そうですね。そういう感覚がたぶん僕たち“こばやま” は似ている。強みとかは自覚せずにひたむきに、純粋に、まっすぐいこうっていうことを大事にしていきたいんです。

――率直に話してくださってありがとうございます。“あおしま”のおふたりは、こういうところが面白いと感じていることはありますか。

 なんか、人間っぽくないなって。

渡邉 お互いにね。

 さっき亮太くんが言ってくれたみたいに、どこにボールを投げてくるかわからない。役の解釈とかは多少話し合いますけど、稽古でほんの何ミリか違う方向のボールを投げてくるから、僕もそれをもらって幅を広げたくなる。蒼くんが考えてそうしているようには見えないし、僕も自分では普通にやっているつもりだけど蒼くんにとっては違和感があるかもしれない。僕たちはいい意味でお互い少しずつずれていて、その違和感を大事にしたいと思っています。

渡邉 “こばやま”と同じく、無意識なところがあるとは思います。お互いにどんなことで笑うのか、どういう表情をするのか、20数年生きてきたライフスタイルのぶつけ合いみたいな部分があって、それがどういう化学反応を起こすのか。これまで僕たちの芝居を観てくださっている皆さんにとってこれまで一度も見たことがない姿が見えて、「面白い」と感じてくださるんじゃないかな。

小林 “こばやま”“あおしま”の2コンビではあるけど、4人それぞれが違う方向への矢印を持っていて、稽古中にキャッチし合っているからこういう答えになるのかも。こんなに仲よくいられるダブルキャストってあるんだなって思います。

――皆さんにとって注目のシーンや、演じていて楽しいシーンは?

山田 一番楽しいのは、初めてミッキーと会うシーン。最初から最後まで一通り稽古で通した後2度めにそのシーンをやったら、すごく楽しくて。終わった後に子どもの気持ちのまま、ふたりで「楽しかったね」ってはしゃいでました。その後素に戻ると、すごく疲れているんですけど(笑)。

小林 日澤さんに「子ども時代と成長した後、どっちがやりやすいとか好きとかあるの?」って聞かれたことがあるんです。でもこの作品は、片方だけだったらもっとしんどくて、悲劇が待ち受けているからこそ前半がすごく楽しめるし、逆に前半があるからこそ後半で「このシーンを任せてもらえるなんて役者冥利に尽きる」と思える。あと、稽古場で僕たちが楽しんでいるのはナレーター役の東山義久さん。毎回提案されるユニークなアイディアと、すごく格好よくて様になる義さん(東山)の姿見た目とのギャップに、和ませていただいてます。

 劇中でいわゆる成人映画を観るシーンがあって、その後普通は絶対言えないこと(「おっぱい」という台詞)を蒼くんと一緒に大きな声で言うんです。仕事中にあんなことをでっかい声で言えるのは舞台の醍醐味だなって、ただただ楽しんでます。

渡邉 後半ではリンダという女の子との三角関係みたいなものも描かれて、自分たちが今まで通りではいられなくなっていく。仲の良かったふたりが、複雑な思いが交差し合って後半の物語に拍車をかけていきます。演じていると、思春期特有のいろいろなことを感じてムズムズするんです。

――楽曲についても、感じていることを伺えますか。

渡邉 この作品はひとり言がそのまま歌になっている感覚がありますその時々の出会いや別れの感情が、ダイレクトに出る歌なんです。

――芝居と歌がシームレスにつながっている。

渡邉 そんな感じがします。日澤さんももともとストレートプレイで素晴らしい作品を創ってらっしゃる演出家さんなので、その相性みたいなものもすごく感じます。

 エディはリンダを想う曲があって、メロディーがすごく良いんです。でも、だからこそメロディーに引きずられて歌いあげてしまわずに、お客様に言葉と情景を思い浮かべていただかないといけない。今はちょっと模索しているところです。

山田 本当にその通りで、言葉を届けないと伝わらない難しさがある。同じメロディーが別のシーンでも繰り返されたりして、大事に歌わないとお客様に届かないと思いますし、素晴らしい楽曲ばかりです。

小林 激しいわけじゃないけど、静かに心の奥に届く感覚。僕にとってはあまり歌ってきたことのないテイストの楽曲で、自分自身も新しい音楽に出会えたというか、「俺、こういう歌声が出るんだ」っていう発見と楽しさを日々感じてます。

――聴きごたえがありますよね。

小林 お母ちゃんたち(安蘭けい、瀬奈じゅん)も、義さんもたくさん歌ってらっしゃるし。

渡邉 耳が幸せです。

――さまざまな魅力が重なり合って紡がれる今回の『ブラッド・ブラザーズ』を楽しみにしています。

小林山田渡邉 よろしくお願いします!

取材・文:金井まゆみ 撮影:藤田亜弓
ヘアメイク=(小林亮太)田中宏昌(アルール)/(渡邉蒼)大西花保(B★side) / (山田健登)SUGA NAKATA(GLEAM) /(島太星)YAHAGI RITSUKO
スタイリング=(小林亮太)石橋修一 /(渡邉蒼)小林聡一郎 /(山田健登)MASAYA(PLY) /(島 太星)小林洋治郎

★小林亮太さん × 渡邉蒼さん × 山田健登さん × 島太星さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント!

【応募方法】
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【応募締め切り】
2026年3月6日(金) 23:59まで

【注意事項】
※当選者の方には3月7日(土) 以降にXアカウントよりDMにてご連絡いたします。やむを得ない事情によりご連絡や発送が遅れる場合もございますのであらかじめご了承ください。
※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。

<公演情報>
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』

脚本・作詞・作曲:ウィリー・ラッセル
演出:日澤雄介

【キャスト】
ミッキー:小林亮太/渡邉蒼(Wキャスト)
エディ:山田健登/島太星(Wキャスト)
リンダ:小向なる
サミー:秋沢健太朗
ナレーター:東山義久
ミスター・ライオンズ:戸井勝海
ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストン:安蘭けい

菊地まさはる 白鳥光夏 菅井理久 田代明※ 千葉由香莉 花咲まこと※ 平山トオル(※スウィング)

2026年3月9日(月)~4月2日(木)
会場:東京・シアタークリエ

■ツアー公演
2026年4月10日(金)~12日(日)
会場:大阪・サンケイホールブリーゼ

関連リンク

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/bb2026/

公式サイト:
https://www.tohostage.com/blood_brothers/