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1年間の演劇・ミュージカルを振り返る!第3回『ステージぴあ10』現場レポート

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第3回『ステージぴあ10』

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取材・文:上村由紀子(演劇ライター)

ステージぴあ10とは

1年間に上演される演劇やミュージカルのチケットを、どのくらいチケットぴあが扱っているかご存じでしょうか?その数なんと、50000公演!

今年、創刊14周年を迎えた「ステージぴあ」は、そんなあまたの舞台公演のなかから、ぴあが特にお薦めしたい作品をピックアップし、出演俳優や演出家、劇作家、各スタッフなどのインタビュー満載でお届けする無料の冊子です。劇場で手に取りそのままホワイエで眺めたり、自宅に持ち帰って推しのインタビューを隅から隅まで読み込んでいるシアターゴアも多いはず。

その「ステージぴあ」が前年に上演された舞台作品を対象に観客投票を実施し、ランキングをもとに1年間の演劇(大劇場~小劇場)とミュージカルを語り尽くして振り返ろう!という番組が『ステージぴあ10』です。他の演劇賞と異なるのは、このランキングが完全に観客の投票数のみで決定される点。大好評をいただいた2024年、2025年に続き、2026年2月27日より第3回『ステージぴあ10』の番組無料配信がスタートしました。ということで、ここでは、収録日の模様や話題に上った舞台作品、撮影裏話などをレポートしていきましょう。

2月某日、都内スタジオにて第3回『ステージぴあ10』の収録がおこなわれました。メインMCとアシスタントは第1回、第2回に引き続き、片桐仁さんと斉藤ひかりさんが担当。番組を彩るゲストは注目の若手ミュージカル俳優・中桐聖弥さんと、劇団☆新感線の若頭・吉田メタルさん。中桐さんは初のご出演ですが、メタルさんは第2回から続いての登場となります。そして、私、演劇ライターの上村由紀子もコメンテーターとして3度目の参加をさせていただきました。

演劇(ストレートプレイ)部門

今回の対象は2025年1月1日~12月31日の期間に上演された演劇・ミュージカル作品。まずは「演劇」(ストレートプレイ)部門のランキング発表ですが、それぞれの出演者が2025年に観劇し、心に刺さった作品や注目した舞台について語ります。

MCの片桐仁さんがピックアップしたのは竹中直人さん×倉持裕さん(作・演出)×生瀬勝久さんによる演劇ユニット・竹生企画の第四弾『マイクロバスと安定』。斉藤ひかりさんはふたりの俳優の生きざまとその舞台裏を描いたシス・カンパニー『ライフ・イン・ザ・シアター』(堤真一さん×中村倫也さん)を挙げ、中桐聖弥さんは『エリザベート』で共演した望海風斗さん主演の『マスタークラス』に言及。吉田メタルさんと上村は新国立劇場『焼肉ドラゴン』についてアツいトークを繰り広げました。

ランキングを見てみると、中規模以上の劇場で上演された演劇(ストレートプレイ)は日本の戯曲が6作、翻訳劇が4作との結果に。振り切ったエンタメ作品から、オールドスタイルの海外コメディ、市井に生きる人々のルーツや国家間の問題にも切り込んだ舞台、アングラとエンタメの融合など、非常にバラエティ豊かなラインアップになっていると感じます。さて、吉田メタルさんご出演、2025年劇団☆新感線45周年興行『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』と『紅鬼物語』はどうなっているのでしょう?そして、第1位を獲得したのは?

公演グッズについて語る

ここでちょっとブレイク。第2回の「お気に入りのお弁当、差し入れ」に続いて今回フォーカスされたのは「公演グッズ」です。中桐さんが持参したのはご自身が演じたあの役のシアターベアで、アシスタントの斉藤さんは稽古着としても活用しているとTシャツを紹介してくれました。さらに、第1回から『ステージぴあ10』のディレクターとして辣腕をふるってくださっているKさん私物の劇団☆新感線初期のパンフレットには若き日のメタルさんのお姿も!また、アート方面にも詳しい片桐さんからは独自の“グッズ論”も飛び出しました。

ミュージカル部門

続いては「ミュージカル部門」。

ゲストのおひとり、中桐聖弥さんは、2025年にもっともチケット激戦となったミュージカル『レ・ミゼラブル』(マリウス役)と『エリザベート』(ルドルフ役)の両方にご出演。この2作で同率1位を狙いたいと語った中桐さんですが、果たしてその結果は?

MCの片桐仁さんがアツく語ってくれたのが、劇団四季の新作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でした。1番お好きな映画のミュージカル版ということで、作品仕様に改装された劇場のアトラクション感も含めてテンションが上がったとのこと。片桐さんに限らず、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は男性観客からの支持を多く得ている作品です。

上村が2025年注目のミュージカル作品として挙げたのは『SIX』。英国史上もっとも暴君といわれたヘンリー8世の6人の元妃たちが現代に蘇り「誰が1番悲惨な人生だったか」を歌で競い合ううちに、「自分の主人は他の誰でもない自分である」と彼女たちが覚醒し、力強く歌い上げるさまからは大きなパワーを受け取りました。涙と鼻水でボロボロになった顔のまま、真冬の六本木を駆け抜けた夜のことは忘れません。

ランクインした10作品をみると、日本初演作品が4作、再演ものが6作との結果に。ちなみにこの枠に入った10作品のうち、オリジナルミュージカルは1作のみでした。そしてミュージカル部門の1位に輝いたのは……!こちらの結果はぜひ配信でご確認ください。

小劇場部門

続いては「小劇場部門」。ここでは片桐さんがサモ・アリナンズプロデュース公演『蹂躙さん』に客演し、ザ・スズナリ(下北沢)での公演を観たご家族から「お父さんの声が小さかった……」と指摘されたエピソードや、中桐さんが学生時代に出演した日暮里・d-倉庫のことなどが語られました。d-倉庫はすでに閉館してしまいましたが、公式HPはまだ残っているのですね。

小劇場部門で発表された1位~3位までのうち1作は『ステージぴあ10』第1回の時にも話題に上った、心の柔らかい部分をぎゅうっとつかまれるあの舞台です。他2作は気鋭の劇作家がある課題を抱えた家族にフォーカスした現代劇とオリジナルミュージカル。比較的規模の大きい演劇公演やグランドミュージカルとともに、小劇場の作品を振り返るのも「ステージぴあ10」ならではと感じます。

果たして総合1位に輝いたのは?

「演劇(ストレートプレイ)」部門、「小劇場」部門、「ミュージカル部門」のランキングが出揃ったところで、いよいよ第3回『ステージぴあ10』総合1位の発表です。前回はミュージカル『カム フロム アウェイ』が受賞しましたが、今回、もっとも観客の支持を得たのは一体どの作品だったのでしょうか。

ランキングの発表以外にも「気になる俳優」についてゲストが語るコーナーや「2026年注目の舞台」など、盛りだくさんのプログラムになっています。では最後に、今回のゲストおふたりから収録後にいただいたコメントをご紹介しましょう。

■中桐聖弥さん
僕はミュージカル作品に関わることが多く、ストレートプレイや小劇場作品をもっと観ていきたいと思っていたところ、今回のお話をいただきました。スタジオでいろいろなお話を聞けてますますその想いが強くなりましたし、ただただ純粋に楽しかったです!

■吉田メタルさん
昨年は緊張もありましたが、今回は楽しくやらせてもらいました。本当、演劇やミュージカルってお客さんのお金や時間をいただいて成立するものなので、そのハードルは高いですが、なんとかそのハードルを越えるものをこれからも提供していきたいですし、こういう番組で振り返ることで少しでも多くの方に劇場に足を運んでもらえたら嬉しいなあ、と思います。いつかオフ会みたいなこともやってみたいですね(笑)。

オフ会、楽しそうです!近い将来、この『ステージぴあ10』企画をある場所で実施しようとの野望(?)もあるそうなので、第3回の配信も多くの方にご視聴いただければ幸いです。ぜひお気に入りのスナック片手に、2025年の演劇やミュージカルを私たちと一緒に振り返ってください。

第3回「ステージぴあ10」はYouTubeにて現在アーカイブ配信中!
下記URLよりご視聴ください!
※アーカイブ期間:~3月31日(火)23:59まで
https://youtu.be/FWfOpJS3ti4