【FC東京×東京きらぼしフィナンシャルグループスペシャル対談】アスリートに寄り添った伴走支援から地域社会の課題解決まで
スポーツ
ニュース
(写真左より)東京きらぼしフィナンシャルグループ渡邊壽信社長、FC東京石川直宏コミュニティジェネレーター 撮影:大崎聡
続きを読むフォトギャラリー(4件)
すべて見る
FC東京と東京きらぼしフィナンシャルグループの関係は、プロスポーツチームとパートナー企業の関係性だけにとどまらない。
旧東京都民銀行がFC東京とのパートナーシップをスタートさせたのはJ2リーグを戦った2011シーズンから。
以降、毎年の冠試合開催などを通じてFC東京を支え、協力して地域社会の課題解決に乗り出してきた。
さらに、きらぼしグループは昨年よりアスリート専用の金融相談窓口である「きらぼしマネーチャンネル」を開設。
まさに理想的なパートナーシップを見せる両社は今後どんな将来像を描いているのか。
きらぼしグループ渡邊壽信代表取締役社長とFC東京石川直宏コミュニティジェネレーター(CG)がおおいに語り合った。
取材・構成:碧山緒里摩(ぴあ)
撮影:大崎聡
取材日:2月24日
──石川さん、コミュニティジェネレーターとはどのような役割をされているか教えてください。
石川CG「引退してすぐにクラブコミュニケーターという形でクラブの仕事をさせていただきました。ファン・サポーターやパートナーと一緒にアクションをしたいと思い、ビジネス領域で何ができるかを追っている中で、地域社会の課題解決、特に環境・健康・街づくりに取組んでいきたいと考えるようになりました。そこでTOKYO SOCIAL COLLABORATIONというコミュニティをつくり、今年で3年目です。地域とクラブをつなぐ役割を担い、ファン・サポーターの思いをひとつにして、地域社会の課題解決に取組んでいます」
──そんな中、クラブのプレミアムパートナーであるきらぼしグループとは多様な取組みをされていますよね。
石川CG「現役の時から大変お世話になっています。引退して、自分たちが戦うのはピッチの上だけではないと気づきました。首都・東京のクラブとして、もっともっとできることがあるのではと感じていますので、自分たちのやりたい領域だけではなく、パートナーであるきらぼしさんの志向やマインドを得ながら協業していきたいと思っています」
──きらぼしグループのスポーツ支援は多岐に亘りますが、その中でもFC東京さんとの関係は深いですよね。
渡邊社長「私たちはサッカーではFC東京さん、野球では東京ヤクルトスワローズさん、ラグビーではクボタスピアーズ船橋・東京ベイさんなどの地域スポーツチームを応援していますが、FC東京さんへのサポートがその始まりです。2018年に旧行が合併してきらぼし銀行としてスタートした時も、冠試合の開催やその他の連携活動を通じて、きらぼし銀行がどういう銀行なのかを地域の方に知っていただきました」
──スタジアムに社名を出すことや冠試合を開催するだけではとどまらない連携をされていますが、どのような思いがあるのですか。
渡邊社長「単なるスポンサーではなく、地域における大切なパートナーだと思っています。スポーツ支援を通じてさまざまな活動をしていることを世の中の人にもっともっと知っていただきたいですし、きらぼしグループの活動を通じて、もっともっとスタジアムに足を運ぶ人が増えてほしいと思います。スタジアム周辺の方たちが地元のチームを応援しようというキッカケをつくり、地域を盛り上げることは我々の目指す形のひとつです」
──さまざまな活動に参加される職員の方も生き生きされている印象を受けます。
渡邊社長「そうですね。最近では調布支店のショーウィンドウにFC東京さんの選手ビジュアルポスターを飾ったことがSNSで話題になりました。また、東京ドロンパの生誕の地に近い麻布支店では、東京ドロンパのかわいいイラストをショーウィンドウに飾っています。その他、試合前のスタジアム周辺でのゴミ拾いなど、我々役員以上に、職員が積極的に取組んでくれています。また、これはスポーツチームとの取組みではありませんが、夏の江の島で海の家のキャッシュレス化サポートをするなど、従来ではなかなか銀行が踏み込まなかった領域での地域連携活動も見られるようになりました」
──クラブと地域の関係性と同じですね。ともに地域を元気にする仲間として活動されているのですね。
石川CG「活動することでつながりが生まれ、絆が生まれ、やりがいが生まれるというサイクルですよね。地域の方にとっても、働く方にとっても、生きがいややりがいにつながります。まさにウェルビーイング(Well-being)をきらぼしさんが体現されています。
ファン・サポーターが街中できらぼし銀行を見かけた時に『あっ、一緒にFC東京を応援している』と自分ごとになります。そういう機会、接点が地域にたくさんあればあるほど、人とのつながりを感じられますし、『次の試合を一緒に応援しよう』という機運になるかもしれません。自分ごとになる機会をどうやって増やすか。それを一緒に生み出せているのは非常に光栄です。もちろんサッカーの結果、成果でたくさん喜びたいし、時には悲しむこともありますが、エモーショナルな瞬間を一緒にどうつくり出していくか。それはサッカー、スポーツだけではなく、地域連携、社会連携の中で心が揺れ動く瞬間をどう一緒になってつくっていくかがきらぼしさんにとっての自分たちの価値になるのかなと思います」
──ファン・サポーターもきらぼしグループを単なるスポンサーではなく、FC東京を応援する仲間として見ていますよね。
渡邊社長「昨年から中央大学の陸上競技部 長距離ブロックさんのスポンサーを始めました。中央大学の駅伝ユニフォームに、同じくFC東京さんのスポンサーである大矢運送さんときらぼし銀行のロゴが並ぶことになりSNS上ではファン・サポーターの方々から『まさにFC東京じゃないか』とたくさんのコメントをいただきました。それだけファン・サポーターの方に認知していただいているということですよね」
──アスリート専用の金融相談窓口であるきらぼしマネーチャンネルをスタートさせましたが、その経緯を教えてください。
渡邊社長「スポーツの分野では十分な経験・実績を積んだアスリートの方々に対して、金融面でのサポートしていきたいという思いです。若手選手向けの金融教育や競技を終えた後のキャリア、結婚や住宅購入などのライフサイクルに際したご支援をしたいと思っています。この窓口は、FC東京の選手のみなさんだけではなく、ほかのチームのアスリ―トのみなさんにも開放しています」
石川CG「きらぼしさんに若手の勉強会を開いていただいて、今の選手たちは金融の知識も高まっています。でも、自分が現役の時はほぼ知識はありませんでした。先輩から聞くレベルです。現役アスリートからすると、競技に集中するために人生の不安要素をなくすことが非常に大事です。引退は誰しもすることなので、次のキャリアデザインにおいても金銭的なところは大事。結果、成果を出すモチベーションはみんなありますので、プラスアルファのモチベーションが生まれればと思います。
現役時代横のつながりはあまりなかったのですが、今は横のつながりができています。マイナーかメジャーか、団体か個人かは関係なく、きらぼしさんがアスリートをサポートされているのは間近で見ています」
渡邊社長「きらぼしグループの活動をFC東京さんのファン・サポーターにもっともっと知ってもらいたいですし、地域の方たちが『FC東京を応援しているならきらぼし銀行を覗いてみよう』とか、逆に『きらぼし銀行が応援しているからFC東京の試合に足を運んでみよう』という相乗効果につながればいいなと思っています」
──石川さんは18年間の現役生活を全うしましたが、7度もの手術を乗り越えるなど波乱万丈な道のりでしたよね。
石川CG「波乱万丈でしたし、波乱万丈だったからこそファン・サポーターに感情移入してもらえた面もあります。それが自分の生きざまであり、そこに共感していただき、今があると思います。ポジティブなこともネガティブなこともひっくるめて自分自身。アスリートにケガは付き物ですし、活躍するしない、代表に入る入らないなどいろいろありますが、自分らしくあることが応援してもらえる要素。取り繕ったり、カッコつけたりするのではなく、自分自身をさらけ出せる場所をつくることも競技だけではなく、キャリアデザインするために大事だと思います。そういう選手がもっと増えた時にアスリートの世界が変わってくると思います。
最初の頃は自分がどう生き残るかだけで、目の前のことをどう積み重ねていくかの毎日です。結果が出なければクビという怖さがありました。自分はケガがあったり、自分が出られないことがあったりした時、顔を上げたらたくさんの方に応援していただいていることに気付き、自分のモチベーションになりました。今度は応援してくれる人たちに尽くしていこうと思うようになりました。きらぼしさんも『TOKYOに、つくそう。』というパーパスを掲げられています。まず自分に尽くさないと誰かに尽くすことはできません。まず自分に尽くす。自分に尽くしながら次のモチベートは誰かに尽くすこと。それが回り回って自分に返ってくることは選手の時にわかったので、今の活動としては誰かのため、東京のため、パートナーさんのため、ファン・サポーターのためにサッカー以外で示していきたい、周りにも伝えていきたいというのが自分の活動の源、エネルギーです」
──渡邊社長にとっても石川さんは印象深い選手でしたよね。
渡邊社長「やはり華がある選手ですよね。ピッチに立てば『どこまでスピードが出るんだろう』『あのボールにもきっと追い付ける』という期待感が持てるスター選手でしたし、現役を引退してもオールマイティにチームのため、選手のために活躍する石川さんは本当に魅力的です」
──石川さんは今後きらぼしグループとどのような取組みをしていきたいですか。
石川CG「パートナーさんとして、育成・普及活動や冠試合などファン・サポーターに喜んでもらえるコンテンツをやってきましたが、僕が引退してからファン・サポーターと一緒にここ(きらぼし銀行本店)から国立競技場に向かっていろんな話をしながらゴミ拾いをしたことが印象に残っています。今の世の中サステナビリティであったり、Jリーグでも気候変動に取組んでいますし、サッカー、スポーツのみならず、環境・健康は重要な課題なので、協業できるところが多くあると思いますので、今度具体化してからプレゼンさせてもらえればと思います」
──渡邊社長は今後FC東京さんとどのような取組みをしていきたいですか。
渡邊社長「なんと言ってもまずは優勝のために色々なサポートをしていきたいと思っています。選手の皆さんには1年でも長く選手として活躍していただきたい。そして引退後のキャリア、ライフステージでの支援もやっていきたいです。FC東京さんを応援する人をもっともっと増やしていきたいですし、ゲームに足を運んでいただくきっかけになるような取組みをしていきたいです。きらぼしグループにはデジタルバンクもありますので、デジタルも活用していきたい。FC東京さんと一緒に、色々な機会を提供していきたいと思います」
──明治安田J1百年構想リーグも3連勝スタートですからね。
渡邊社長「今年は期待しかないです」
石川CG「しかも、相手が鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレですからね。うちも積み重ねたものを今形にして、たくさんの選手たちを補強して若手からベテランまでいい競争が生まれているので、この百年構想リーグはチャンスです。この百年構想リーグを取りにいくことを選手、現場だけではなく、パートナーのみなさんともその機運やエネルギー、熱狂を広げていきたいです。勝った時は勝点以上の喜びをどうつながりの中で生むことができるか、逆に負けてしまえば、より悔しくより悲しい、さっきエモーショナルという言葉を使いましたが、感情移入して、感情が揺れ動く瞬間瞬間をどうつくれるか。優勝した時には優勝の喜びがあふれ出るような、ここ(きらぼし銀行本店前)でパレードしようとかいろいろアイデアがあります」
渡邊社長「その時は我々もサポートします。以前、大金(直樹)会長も全部勝つことはなかなか難しいが、負けないチーム、最後まであきらめないチームを目指すとおっしゃっていました。まずは、そこを目指してがんばってくれればと思います。今年は変則的なシーズンですが、全力で応援します」
──最後にきらぼしグループが目指す将来像をお教えください。
渡邊社長「きらぼしグループは金融サービスだけではなく、地域課題解決に向けた活動を含めて、『きらぼしグループと関係を持ってよかった』と思ってもらえるグループを目指しています。その中のひとつがスポーツ支援であり、アスリート支援です。今後もしっかりと応援していきたいですし、その活動を通じて地域が元気になればいいなと思っています」
チケットFC東京(Jリーグチケット)
https://www.jleague-ticket.jp/
フォトギャラリー(4件)
すべて見る
