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斬られ役を貫いた福本清三のドキュメンタリーが6月公開、里見浩太朗・峰蘭太郎らも出演

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「福本清三 どこかで誰かが見ていてくれる」ビジュアル

“5万回斬られた男”として知られる俳優・福本清三のドキュメンタリー「福本清三 どこかで誰かが見ていてくれる」が、6月5日より東京の池袋シネマ・ロサ、20日より大阪・第七藝術劇場ほかにて上映される。

「どこかで誰かが見ていてくれる」をモットーとして時代劇に欠かせない“斬られ役”を貫き、映画「ラスト サムライ」に出演するなど活躍した福本。このたび福本の唯一の主演作「太秦ライムライト」のプロデュース・脚本を担った大野裕之が、同作の未公開映像や合計200時間にも及ぶチャンバラシーン、福本の生前のインタビュー、舞台やリハーサルの映像などを用いて1本の映画に編集した。

加えて里見浩太朗や福本の妻・橋本雅子さん、長年の盟友・峰蘭太郎、東映剣会の清家三彦、本山力のほか、地元の同級生、「太秦ライムライト」の監督・落合賢、俳優の山本千尋、沙倉ゆうの、劇団とっても便利のメンバーらゆかりの人物たちにインタビューを実施。「侍タイムスリッパー」の監督・安田淳一は出演のほか、追加撮影部分のカメラマンも担当した。2026年2月には京都で特別先行上映が行われており、今回の上映版には福本の未公開インタビューや舞台挨拶の映像が加えられている。

安田は監督作「ごはん」に福本が出演した当時を回想し「たった数人しかスタッフがいない自主映画の現場に福本さんはニコニコ笑ってお付き合いくださった。黙々と稲を刈る地味なシーン。額の汗を拭いつつ笑顔で鎌を動かす様に、派手な立ち回りで華麗な散りざまを魅せる福本さんの違う魅力を見た気がした」とコメント。「そんな素の福本さんの姿に触れることの出来る映画に、この作品はなると思う」ともつづった。大野、落合のメッセージは後掲の通り。

大野裕之 コメント

人が生きていくために必要な心の絆や、情の大切さを教えてくれる時代劇の灯を消してはなりません。私たちの世代には、世界に誇る日本の文化を次代に伝えていく義務があると思っています。
でも、このプロジェクトは、単に「時代劇を守ること」だけが目的ではありません。
「どこかで誰かが見ていてくれる」をモットーに、人知れず努力を重ね、大輪の花を咲かせた福本清三先生の生涯は、多くの人に勇気を与えてくれます。
このプロジェクトによって、映画界だけでなく、あらゆるジャンルにおいて、たとえ目立つことはなくとも、自身の仕事に誇りを持って一生懸命に取り組む、全ての縁の下の力持ちにとっての応援歌となるような作品を世に出したいと思っています。
秘蔵映像でつづる日本一の斬られ役の人生は、多くの人を勇気づけることになるでしょう。

安田淳一 コメント

「ごはん」にご出演頂いた際、たった数人しかスタッフがいない自主映画の現場に福本さんはニコニコ笑ってお付き合いくださった。
黙々と稲を刈る地味なシーン。
額の汗を拭いつつ笑顔で鎌を動かす様に、派手な立ち回りで華麗な散りざまを魅せる福本さんの違う魅力を見た気がした。
そんな素の福本さんの姿に触れることの出来る映画に、この作品はなると思う。
「斬られ役の達人」ではなく、謙虚で優しく、話好きで面倒見の良い、僕の大好きな福本さんとまた会える。
映画が始まったらきっと僕は言う。
おかえりなさい、と。

落合賢 コメント

おこがましいとは思いつつも、「太秦ライムライト」の伊賀さつきと自分を重ねることがある。当時28歳だった僕は、伝説の斬られ役である福本清三先生と出会い、感化され、稽古を受け、光栄にも一緒に映画を作る機会を頂いた。
お陰で映像制作者として、人間として、福本先生から言葉に表せないほどたくさんのことを学んだ。もし一番大切な学びを挙げるとすれば、福本先生から「勇気」という灯火を授かったということだ。
ここでいう「勇気」とは、極寒の夜に池に飛び込むことではない。死ぬほどの寒さを経験した後、翌日の夜に、再び飛び込む覚悟が「勇気」だ。
福本先生の海老反りをやってみれば分かるが、背中から倒れた痛いに決まってる。痛くても、辛くても、70歳を超えても、再び挑戦する。「勇気」とは、痛みが身体に染み付いていても、さらに挑戦することだからだ。「5万回斬られた男」とは、「5万回斬られても立ち上がった漢」ということだ。
このドキュメンタリーに映し出された福本先生の生き様を通して、僕が授かった「勇気」という灯火が、未来の俳優や映像作家に受け継がれていくことを切に願う。

©︎2026 Tottemo Benri Theatre Company