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峯田和伸×若葉竜也×田口トモロヲ×大森南朋がばちかぶり「オンリー・ユー」熱唱!世代を超えてパンクが共鳴した試写会をレポート

音楽
PR 2026年3月18日
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Text:兵庫慎司

2026年3月16日18時から、東京・豊洲PITにて、映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の試写イベントが行われた。内容に関して、事前に明かされた詳細は、主演のふたり=峯田和伸と若葉竜也が登壇することと、「映画上映後にライブイベントを予定しております」ということのみ。スペースシャワーTVのYouTubeチャンネルで生配信も行われた。当日の豊洲PITのロビーには、出演者たちの衣装のマネキンや、映画の中の新宿ロフトの看板などが展示され、参加者が列をなしてそれらの写真を撮っていた。

18時から始まった上映が20時10分に終わり、会場が拍手で包まれた後、峯田和伸のバンド、銀杏BOYZの4人=ギター山本幹宗、ギター加藤綾太、ベース藤原寛、ドラム岡山健二がステージに現れる(山本と藤原は、本作に「楽器指導」で関わっている)。
SE(映画の中で何度も流れるあれ)に続いて、凶暴な音を放ち始める4人。そして、本作のエンディング曲であるリザードの「宣戦布告」のイントロに入ると、峯田和伸と若葉竜也が登場する。峯田は片手をポケットにつっこんで叫びまくり、若葉はマイクスタンドをつかんで声をふり絞る。曲終わりで峯田は、若葉を抱えあげるとバックドロップの要領で床に叩きつけた。

そこで峯田、「今日はもう1曲、特別にやりたいと思います。ちょっと呼んでいる人がいますので」と、大森南朋を呼び込み、若葉竜也が田口トモロヲ監督を呼び込む。
この4人で歌ったのは、なんと「オンリー・ユー」だった。田口トモロヲのバンド、ばちかぶりの代表曲で(1985年発表)、大槻ケンヂがソロでカバーしたことでも知られている。話がそれるが、1995年にリリースされたその大槻ケンヂのソロアルバム『ONLY YOU』は、全曲カバーで、ばちかぶりのほか、じゃがたらやザ・スターリンの曲も収録されている。

峯田・若葉・大森・田口の四つ巴でこの曲を歌いきり、最後にシャウトする田口監督に峯田と若葉が飛びかかり、床に押し倒して締めくくったあと、フリーアナウンサー荘口彰久の司会進行で、4人の舞台挨拶コーナーへ。

今のステージの感想を訊かれた峯田は「忘れられない最高の思い出ができました」、若葉は「あんまり憶えてないんですよね。あとで映像とか観たら思い出すのかな」。楽屋で若葉に「峯田さん、バックドロップとか絶対しないでくださいね」と言われた峯田は、そう言われたことで「やんなきゃ」と思ったとのこと。大森南朋は、前の仕事の関係で到着がギリギリになり、本番前のリハーサルに参加できず、ぶっつけ本番で歌ったという。
田口トモロヲの歌唱の感想を問われた若葉は、「こんなかっこいい映画監督いますか? って思いました。もし、この映画に僕が出てなくて、こういうイベントがあって、自分が観客として観たとしたら、僕はもう二度と田口組の映画には出ない、と決めてたかもしれないです。悔しすぎて」と、語気を強めた。

映画のエンディング曲として「宣戦布告」を峯田と若葉に歌ってもらったのは、田口監督曰く「僕のわがまま。観た人への最高のプレゼントになるように」。若葉にとって、この曲のレコーディングは、「僕が大好きだった人たちなので、夢みたいな景色ですよね。レコーディングしてる峯田さんの写真を、ガラス越しに撮っていました。ファンですね、ただの」。
田口監督が明かしたところによると、峯田はこの映画のために曲を書き下ろして、持って来たそうだが、映画のテーマにマッチしているのは「宣戦布告」のカバーだ、と判断したという。
荘口にその曲のタイトルを訊かれた峯田、「パラダイス・ロスト」と答える。田口「次の映画のエンディングテーマに決定しました」。

峯田にとって特に思いが強かったのは、映画の後半で、病んでいくモモにユーイチが自分の気持ちをぶつけるシーンだそうだ。
そのシーンの撮影の前に、自分の機材車の助手席で、イメージトレーニングをしながら弁当を食べていたら、目の前の広場に、田口監督がひとりで出て来た。紙コップのコーヒーを飲みながら、空を見ている。トモロヲさんにとっても、これから撮るシーンは大事なシーンなんだな、空を見ながら、(故人である)アケミさんやミチロウさんに、「いい映画を撮るから見守っていてください」って、しゃべっている感じがした──と峯田。田口監督、「アケミさんやミチロウさんの名を汚さないように作品を作りたいと思っていたので、空に向かって祈願していたのかもしれませんね」。

田口トモロヲ×宮藤官九郎×大友良英×峯田和伸の座組で作られた『アイデン&ティティ』にも出演した大森南朋は(峯田が演じた中島のバンドのメンバー役。ほかのメンバーふたり=中村獅童とマギーも本作にも出ている)、「僕も『アイデン&ティティ』、大好きな映画だったんです。峯田くんたちと4人でしっかり青春した感じがあって。今回、若葉くんや間宮くん、新しい世代の俳優さんたちと現場にいられたことが幸せでした」。
で、最後に「年が行き過ぎていることを危惧しながらやってましたけど」と付け足した。彼が演じたS-TORAのモデルであるS-KENは当時31歳。ただし、彼に限ったことでなく、中村獅童のヒロミのモデルである江戸アケミは、当時26歳ぐらいだし、ユーイチの峯田和伸の実年齢は48歳だし、吉岡里帆のサチ→チホは、当時20歳そこそこだったはずだ。
関係ないが、現在小山田壮平のバンド等でドラムを叩いている久富奈良が、彼女の次男であることは、ロックファンの間では常識である。もうひとつ、さっきベースを弾いた銀杏BOYZの藤原寛は、元は小山田壮平と同じバンド=andymoriをやっていて、解散後も彼のバックで弾いている、つまりチホの次男とリズム隊を組んでいることも、ロックファンの間で常識だが、今ここに書かなくてもいいとも思う。

この作品に参加して役者として得たものは? と訊かれた若葉は、「本当に『アイデン&ティティ』は、僕の中で衝撃的で、大好きな映画だったので。そのチームと一緒に映画を作れたり、こうしてその宣伝をできていることが本当にうれしい。20年前の自分みたいな『"ストリート・キングダム" 観てたんです』っていう俳優と、いつか一緒に映画を撮りたいな、と思いますね」と答えた。
自分は(地引雄一による原作の)『ストリート・キングダム』に出ている人たちの背中を見て活動を始めた。自分ができる形は映画なので、映画にして残したい。自分がやらないとほかに誰も手を付けないだろう。日本にパンク/ニュー・ウェイブのムーブメントが入って来た時に、初めてそれを開拓した人たちのことがあまりにも知られていないし、語られていない、それに気がついた時、死ぬまでに絶対に撮ってやろうと思った──10年かけてこの映画を形にした意志を、田口監督はそのように語った。
最後に荘口アナウンサーが峯田・若葉に問うた「自身にとってパンクとは?」という設問に、ふたりは頭を抱え、「これもう大喜利だよねえ」とぼやく。
峯田は「そのままの自分でいさせてもらえること。誰かになろうとかではなくて、素の自分のままで、何かをやれること」。若葉、「それです!」と被せる。「訊く順番がよくないよね、峯田くんを最後にしないと」と、フォローを入れる大森南朋だった。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、2026年3月27日(金)に、TOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。
先にも書いたが、このイベントの模様は、スペースシャワーTVのYouTubeチャンネルに、アーカイブ映像が残っている。

3.16ライブ&トークイベント生配信@豊洲PIT

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』

3月27日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演:峯田和伸 / 若葉竜也
吉岡里帆 / 仲野太賀 / 間宮祥太朗 / 中島セナ
神野三鈴 / 浜野謙太 / 森岡龍 / 山岸門人
マギー / 米村亮太朗 / 松浦祐也 / 渡辺大知
大森南朋 / 中村獅童
監督:田口トモロヲ
原作:地引雄一「ストリート・キングダム」
脚本:宮藤官九郎
音楽:大友良英
エンディング曲:「宣戦布告」(峯田和伸/若葉竜也)
企画製作・配給宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
©2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

『ストリート・キングダム 最終版 東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン』

地引雄一 写真・文
判型:A5判
ページ:約350ページ
発売日:2026年3月27日(金)
発売:SLOGAN / indies press

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』サウンドトラック

音楽:大友良英
発売日:3月20日(祝・金)
価格:3,500円(税込)
仕様:CD 1枚組(23曲収録)
Licensed by ハピネットファントム・スタジオ
Ⓟ2026 Distributed by ディスクユニオン

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