Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 世界よ、これが日本の“百鬼夜行”ミュージカルだ! 小池徹平主演『どろんぱ』がとにかく楽しすぎ!!

世界よ、これが日本の“百鬼夜行”ミュージカルだ! 小池徹平主演『どろんぱ』がとにかく楽しすぎ!!

ステージ

ニュース

チケットぴあ

ミュージカル『どろんぱ』より (撮影:岩田えり)

続きを読む

フォトギャラリー(9件)

すべて見る

「日本発のオリジナルミュージカルを世界へ」をテーマに、ワタナベエンターテインメントと作・演出の末満健一がタッグを組んで立ち上げたMOJOプロジェクト(Musicals of Japan Origin project)の第2弾、新作ミュージカル『どろんぱ』が東京・日本青年館ホールで上演中だ。互いに孤独を埋め合うように出会った妖怪と人間の関わり合いを軸に、“親子の愛と絆”を描き出す。

舞台は、時代の流れとともに、信仰や畏怖する心が失われた現世から追いやられた妖怪たちの吹き溜まりとなった百鬼夜行の森。そこに、遠野薫(小池徹平)とその妻・爽子(屋比久知奈)が迷い込む。爽子は行方不明になった自分の娘が、神隠しにあったと信じ、神隠しの伝承が残る深いこの森へとやってきたのだ。

(撮影:岩田えり)

しかし、薫の正体は、人間の姿に化けた煙の妖怪・烟々羅(読み:えんえんら)で、ある事情で爽子に憑りついていたのだ。果たして、その目的は? 森の妖怪たちは、さまざまな思惑で爽子を狙っており、烟々羅は「爽子を命がけで守る」という使命も背負っていた。

(撮影:岩田えり)

MOJOプロジェクトの第1弾作品『イザボー』は、フランスの百年戦争時代を題材にした、重厚なミュージカルだったためか、『どろんぱ』はその反動とも受け取れる、妖しくも楽しさに満ちた和風ミュージカルに。祭囃子に乗せて、多種多様な妖怪たちが歌い踊るオープニングから、すっかり世界観に飲み込まれる。三味線や和太鼓をふんだんに使った楽曲は躍動感に溢れており、妖怪たちに生き生きとした息吹を与えている。これがなかなか新しい。

(撮影:岩田えり)

「ミュージカルは西洋のものが多いのですが、MOJOプロジェクトとして一からオリジナル作品を創作するにあたり、今回は日本固有の題材である妖怪を選びました。妖怪と聞くとおどろおどろしいイメージがあるかもしれませんが、隅から隅まで愉快な妖怪たちによるお祭り騒ぎのミュージカルになっているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」(末満健一)

すでに紹介した通り、小池は人間の姿をした遠野薫、そしてその真の姿である妖怪・烟々羅の一人二役に挑んでいる。人間/妖怪という正反対の存在で、劇中では見た目もガラッと変化(へんげ)。その演じ分けが見事なのはもちろんだが、実は烟々羅は大切な人を見守る優しさの持ち主でもあり、そんな本性が、小池本人のキャラクターにぴったりハマっているのも見どころだ。2幕では、6分以上に及ぶ大立ち回りも披露しており、小池は「相当きついですが見せ場の一つ。お客様の手拍子や声援で僕ももっと動けるようになるので、ぜひ応援していただきたいです」とアピールする。

(撮影:岩田えり)

一方、劇中唯一の人間である爽子役の屋比久は、観客と同じ目線で、摩訶不思議な世界に迷い込む、いわばガイドのような役どころ。娘の行方を探す母性から、妖怪と出会い戸惑いながらも試練に立ち向かう強さまで、ふり幅の広い感情を演じてみせる。ミュージカル俳優として、ますます勢いづいている屋比久が、本作でも素晴らしいパフォーマンスを披露する。

(撮影:岩田えり)

そんなふたりの愛の物語が作品の推進力となりながら、妖怪たちのお祭り騒ぎも一層盛大になっていく。現世から“どろん”と消えてしまった妖怪たちが、再び“ぱ”っと現れるための年に一度の祈願祭、その名も“どろんぱ”が催されようとしていたのだ。

(撮影:岩田えり)

憑いた家に繁栄をもたらす座敷童子を演じるのは、生駒里奈。「自分でこんなこと言うのもあれですが、キャスト・スタッフの皆さんから『生駒ちゃんの座敷童子、可愛い!』ってもう大好評で(笑)。前世は座敷童子かなっていうくらい一切役作りなしで、心から湧いたものをそのまま演じています」と声を弾ませる。ミュージカル初出演だが、アイドル、俳優としての経験を存分に発揮し、愛らしい座敷童子を好演。作品のチャームポイントになっている。

真琴つばさは、どんな願いも叶える代償に、死後、地獄に落とす人形神(ひんながみ)役を勤める。メイクで大変身したビジュアルだけでは「演じているのは誰?」と疑問が湧くかもしれないが、台詞から放たれる迫力、圧倒的な歌唱力に触れれば、すぐに真琴だと分かるはず。生き生きとした妖怪が多いなか、人形神の冷徹さは絶妙なコントラストをなしており、重厚感もたっぷりだ。初めて挑戦するという日本刀での殺陣も見逃せない。

(撮影:岩田えり)

「日本以外のどこかでもジャパニーズクリーチャーミュージカルとして上演できる機会を虎視眈々と狙いながら、コツコツとやっていけたらと思います」と語る末満の言葉通り、『どろんぱ』は日本古来の文化を下敷きに、オリジナルミュージカルの楽しさと可能性を追求した、ポジティブで力強い作品に仕上がっている。世界よ、これが日本の“百鬼夜行”ミュージカルだ! 妖怪たちとお祭り気分を味わえば、きっとこんな風に叫ぶたくなるはずだ。

ミュージカル『どろんぱ』囲み取材より、左から末満健一、生駒里奈、小池徹平、屋比久知奈、真琴つばさ(撮影:間野真由美)

取材・文:内田涼

<公演情報>
MOJOプロジェクト-Musicals of Japan Origin project- 第2弾
ミュージカル『どろんぱ』
supported by にしたんクリニック

作・演出:末満健一
作詞:森雪之丞
作曲・編曲・音楽監督:深澤恵梨香
ゲストコンポーザー:和田唱

出演:
小池徹平 屋比久知奈
生駒里奈 木内健人 東島京 加治将樹 土井ケイト 相葉裕樹
吉野圭吾 真琴つばさ
ほか

【東京公演】
日程:2026年3月16日(月)~29日(日)
会場:日本青年館ホール

【大阪公演】
日程:2026年4月3日(金)~7日(火)
会場:SkyシアターMBS

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/doronpa/

公式サイト:
https://mojo-doronpa.com/

フォトギャラリー(9件)

すべて見る