動物たちが彩るアール・デコの館へ 東京都庭園美術館『建物公開2026』展、今年のテーマは「アニマルズ」
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テオドール・マドセン(デザイン) ロイヤル・コペンハーゲン(製造)《ペンギン》 1902年頃 東京都庭園美術館蔵 画像提供:東京都庭園美術館
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すべて見る一年に一度、旧朝香宮邸である東京都庭園美術館本館の魅力を紹介する「建物公開展」。今年は4月11日(土)より「アニマルズ」をテーマに朝香宮邸ゆかりの動物たちに注目する。

1920年代、朝香宮鳩彦王・允子妃夫妻は、滞在していたフランス・パリで、全盛期のアール・デコのデザインに触れ、帰国後に新築した邸宅に、その様式を取り入れた。主要な部屋の内装は、アンリ・ラパンやルネ・ラリックら本場フランスの芸術家たちが、全体の設計は宮内省内匠寮の技師が手がけた旧朝香宮邸は、1933年に竣工。広く美しい庭園を備えたこの邸宅では、犬や鶏、鶴、ウサギなどが飼育されていただけでなく、白孔雀が放し飼いにされていたという。

大食堂のラジエーター・カバーや、若宮居間にあるマントルピースの覆いであるストーヴ・レジスター(暖房の吹き出し口)に魚がデザインされているように、室内装飾にもさまざまな動物モチーフを見ることができる。同展ではこうした動物たちの室内装飾を、ふだんは締め切られたカーテンを開け放ち、新緑の美しい庭園の緑とともに、宮邸時代の雰囲気の中に紹介する。

さらに、新館では20世紀の西洋美術における多様な動物モチーフの一端を示す作品を展示。アール・デコ期に人気を博したフランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの《シロクマ》やルネ・ラリックの花瓶に施された《インコ》、20世紀アメリカの彫刻家ウォルター・ロタンの《キリン》など、かわいい、勇ましい、大きい、小さい、さまざまな動物たちが集結する。

また2003年(平成15)の修復後に一般公開されて以降、展覧会によって限定公開されてきた最上階のウインターガーデンも、今回は特別に公開されるほか、朝香宮鳩彦王がさいたま市岩槻区宮町の久伊豆神社に3羽の孔雀を奉納したことにちなむ「孔雀の舞」の特別公演など、会期中のプログラムも盛りだくさんだ。
<開催情報>
『建物公開2026 アニマルズin 朝香宮邸』
会期:2026年4月11日(土)~6月14日(日)
会場:東京都庭園美術館
時間:10:00~18:00(※入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜、5月7日(木)(※ただし5月4日(月)は開館)
一般:1,000円、大学生800円、高校生・65歳以上500円
公式サイト:
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
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