香港映画「旅立ちのラストダンス」葛藤する女性演じたミシェル・ワイの役作りが明らかに
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香港映画「旅立ちのラストダンス」場面写真より、本作で第43回香港電影金像奨の最優秀主演女優賞に輝いたミシェル・ワイ(衛詩雅)演じるマンユッ
「毒舌弁護人~正義への戦い~」のダヨ・ウォン(黃子華)と、「Mr.Boo!」シリーズで知られるマイケル・ホイ(許冠文)が32年ぶりに共演し、香港映画の興行収入で歴代最高を樹立した香港映画「旅立ちのラストダンス」。このたび、本作で第43回香港電影金像奨の最優秀主演女優賞に輝いたミシェル・ワイ(衛詩雅)の役作りの裏側が明かされた。
本作はコロナ禍で多額の負債を抱え、葬儀業者への転身を余儀なくされたウエディングプランナーのトウサンを主人公に、香港の家族、伝統、死生観という普遍的なテーマを描いた物語。結婚式と葬式は大きく違い、トウサンは様々な困難に直面する。最大の難関は、ともに葬儀を取り仕切る「葬儀道士」であるマン師匠に認められることだった。利益の追求が第一のトウサンと、伝統を重んじるマン師匠は、考え方の違いから絶えず衝突し、2人の関係は最悪に。だがマン師匠とその一家と関わるうちに、マン師匠へのわだかまりは徐々に消えていく。そしてトウサンは次第に、マン師匠が葬儀で行う儀式「破地獄(はじごく)」の真の意味に気づいていくのだった。ダヨ・ウォンがトウサンを、マイケル・ホイがマン師匠を演じる。2021年に「Ready o/r Knot(英題)」で監督デビューしたアンセルム・チャン(陳茂賢)が監督を務めた。
「破地獄」とは、道教の伝統的な葬儀儀式。儀式では道士が独特な歩行法を使い、地獄に通じ、死者を地獄から導き、死者が執着を捨てて迷いから目覚め、2度と地獄の苦しみを受けずに済むようにする。また、それにより遺族にも安らぎと慰めをもたらす。
ミシェル・ワイが扮したのは、マン師匠の娘であり、代々続く葬儀道士の家に生まれながら、「女は穢れている」という古いしきたりにより家業を継ぐことを許されない救急隊員のマンユッ。ミシェル・ワイは本作の要となる「破地獄」と、救急隊員としての心臓マッサージの技巧を、撮影の1年前から学び始めていたという。父とはあえて反対の、命の危機に晒された者を救う仕事に就いたマンユッの生き方を、彼女は長期間の猛練習の中で次第に自分の中で落とし込んでいった。
また、撮影現場ではリアリティを追求するがゆえの急な演出変更も行われた。マンユッが、実の母親のように慕う食堂の店主・リンを救命するため、必死に心臓マッサージを施すシーン。現場に立ち会っていた本物の救急隊員から「実際、こういう場面では人工呼吸を行う」というアドバイスを受けたアンセルム・チャンとミシェル・ワイは、急遽リンを演じるエレイン・ジン(金燕玲)に「人工呼吸のシーンを加えてもいいか」と打診した。エレイン・ジンは即答でOKを出し、ミシェル・ワイは安心してこの重要な救命シーンの撮影に臨むことができたという。この緊迫したシーンを演じ切ったエレイン・ジンは、自身のクランクアップ時に感極まって涙を流した。彼女は「私はもう69歳で、自分に残された時間がどれほどあるか分かりません。でも俳優の仕事を続けて小さな役でも演じて、後輩の皆さんの助けになれば、それはとても価値のあることだと思います」と語った。
「旅立ちのラストダンス」は5月8日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。チュー・パクホン(朱栢康)、キャサリン・チャウ(周家怡)もキャストに名を連ねた。
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