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舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 後編 インタビュー:新谷聖司(リケ役)×弦間哲心(ミチル役)

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(左から)弦間哲心、新谷聖司 (撮影:石阪大輔)

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魔法使いと人間が共存する世界に召喚された賢者と、中央・北・東・西・南5か国の魔法使いたちの姿を描く『魔法使いの約束』。2025年9~10月に上演された舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 前編に続く、後編が上演される。謎の人形使い・オヴィシウスや魔女たちとの戦いは、どのような結末を迎えるのだろう。この公演での卒業が決定しているリケ役・新谷聖司とミチル役・弦間哲心に『まほステ』やお互いへの熱い想いを語ってもらった。

それぞれの魅力が生きた、リケとミチルのコンビ

――まずは、舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 前編を振り返って印象に残っていることを伺いたいと思います。

新谷 『まほステ』はこれまで国やチームに分かれて展開する話が多かったですが、前編では対峙する魔獣の組み合わせごとに進行したので、稽古場で同じ国のみんなとあまり会うことがなかったんです。また、これまで賢者様(真木晶)と魔法使いたちは固定メンバーで、イベントストーリーごとにゲストの人間や魔法使いがいましたけど、前編で魔女たち、オヴィシウス、ターリアが加わって、さらに新しい風が入ってきたように感じました。

弦間 魔女たち(オーレリオン役・七木奏音、バイオレット役・野本ほたる、シアン役・上杉柚葉、スカーレット役・西葉瑞希、ビリジアン役・今泉和歌子)やターリア(綾凰華)、オヴィシウス(内藤大希)が曲に振りがついた次の日からすごい完成度で踊っているのを目の当たりにして、「本当にすごい人たちが参加して、カンパニーの力を底上げしてくださっている!」と感じたことを覚えています。とにかく全員が新たな次元にむかって切磋琢磨し創り上げていくことができたと思います。

――今回の後編で、おふたりが見せ場やポイントだと思うことは?

弦間 ストーリーの展開がめまぐるしくて、しかも熱くて、観てくださる方はずっと感情が忙しいでしょうね。僕たちはミノタウロスと戦っていますが、年長者がいない、若い魔法使いたちだけのチーム。観ていて一番ハラハラドキドキするのではと思います。さらに魔法使い全員に見せ場があるんです。それを演じられることが俳優としてすごく嬉しいです。

新谷 僕が注目したのは、きっとお客様の想像を超えていくだろうオーエン(神永圭祐)とカイン(岩城直弥)の場面です。そして、リケのランタンが重要な場面。脚本に書かれていることをどう表現するのか想像もつきません。魔法の演出がどうなるのか、すごく楽しみです。

――新谷さんから見て、弦間さんのミチルの素敵なところはどこでしょうか。

新谷 20代の僕たちが10代半ばの少年を演じているわけですけど、哲心のミチルは少年らしい未熟さや子どもらしい可愛さ、持っている男気などがちゃんとミチルとして存在しています。本人はすごく真面目で、いろいろな人に意見を聞いて取り入れながら、どんどん芝居を高めていこうとしている。それがミチルに通じていて、素晴らしいと思います。

弦間 恐縮でございます(照)。

――では逆に、新谷さんのリケの魅力は?

弦間 聖ちゃんは、本当にすごいんですよ! 嫉妬します。可愛いのは当たり前として、歌も透き通った声で素晴らしいし、お芝居もこちらがほしいものを全部くれるというか、僕が言った台詞に対する表情が絶妙。前編の市場のシーンでは、僕(ミチル)が箒星の雫をリケから奪いましたけど、その時の聖ちゃんは、「これ以上の正解はない」という顔でした。だからふたりでお芝居するシーンは、こんなに素敵なリケと対等に芝居をしないといけないというプレッシャーを感じます。稽古場でも板の上でも聖ちゃんがお芝居を引っ張ってくれて、僕は必死についていきました。そういう所がリケとミチルとしても、聖ちゃんと僕としても、すごく合っていたんじゃないかな。

――新谷さん自身は、リケと自分が重なる部分があると思っていますか?

新谷 リケは、僕が初舞台で演じた役。自分のできることをひたすらやっていたらそれがリケの魅力として伝わってくれたところもあったので、運が良かったと思います。

先輩たちとの師弟関係に似た絆で創る『まほステ』の世界

――魔法使いたちは国それぞれのチーム感、雰囲気があると思いますが、おふたりにとって中央と南のチーム感はどんな感じですか?

弦間 南には心が温かくなって落ち着くような、南にしかない感覚があるんです。友だちとか仲間ではなく、家族みたいな感じだと思います。

――とすると、誰がパパで誰がママとか家族の中でのポジションは?

弦間 (白柏)寿大くんがママかな。

新谷 パパじゃないの?

弦間 パパはフィガロ役の和合真一さん。寿大くんは和合さんにつっこむ時があって、実は尻に敷いているような感じがあるんです(笑)
ルチル役の大海将一郎くんは、寿大くんとは「いとこみたい」って話したことがあります。近所にいてお兄ちゃんみたいで、いろいろな所に自由に出入りしているような感覚なので。それで、僕は確実に末っ子。

新谷 そうだと思う。

――なるほど。中央はどうですか?

新谷 仲が悪いとかチーム感がないという意味ではなく、個人個人がしっかりしています。稽古や本番前のアップでもそれぞれがやるべきことをやって、言葉を交わさなくても各々が持ってきたものからその場で芝居を創り上げていくチームです。ワイワイする時はワイワイ、自分の時間は自分の時間と切り替えがしっかりしていて気楽です。

弦間 南は、寿大くんが中心になってお芝居の話をすることが多いですね。僕の場合は将一郎くんと同じ振付のパートだったり、左右が反対の振りだったりすることが多くて。稽古でも最後にふたりで残って、寿大くんとかに見てもらってタイミングが揃っているかどうか確かめたりしています。それぞれからいろいろなことを教わっています。

――新谷さんの場合は、弦間さんの話のようにいろいろなアドバイスをくれたのは誰ですか?

新谷 僕は、はるちゃん(丘山晴己/先代オズ役で出演)ですね。当時は初舞台で動きも全然できていなかったので、「バレエ的な動きを覚えたほうがいい」とか、歩き方とか、気づいた時に「こうした方がもっと魅力的に見えるよ」と細かくアドバイスしてくれて、役者をやっていくうえでのマインドも教えてくれました。だから僕ははるちゃんを「師匠」と呼ばせていただいています。

――今回の後編で「これをやり遂げたい」ということがあれば教えてください。

新谷 さっきもお話ししたランタンのシーンは、いただいた脚本を何回読んでも、想像するだけで涙が出てくるくらい感動的です。それを僕たちのお芝居で、舞台袖で待機しているみんなが泣いちゃって次の芝居に影響が出るくらいに心を動かされたらいいですね。それを目標に頑張りたい。

弦間 僕たちの芝居を見て先輩方が「自分も負けられない!」と思ってくださったらすごく嬉しい。本当に良い作品、最高の演劇を届けて、カンパニーに恩返ししたいと思います。

――あらためて、舞台『魔法使いの約束』の魅力はどういうところにあると思いますか?

新谷 『まほやく』の世界を通して、当たり前だけどとても大切なことをあらためて感じられます。例えば「優しい言葉を使えば優しい人に ひどい言葉を使えばひどい人に」という歌詞も本当にその通りで、言葉は大切だと思いましたし、それを素敵な物語を通して気づかせてくれることが『まほやく』の魅力。そして、それを僕たちの芝居を通して伝えられることが『まほステ』の魅力だと思います。

弦間 熱のこもったストーリーとお芝居、楽曲はもちろん、そこに演出や照明、音響、ステージング、衣裳、いろいろなものが掛け算でパワーを増していって、それを受け取った役者たちの芝居がもっと熱量を上げていることが『まほステ』の魅力だと思います。ほかの作品にはないような音楽の入り方や舞台の始まり方で、「今から何を見せてくれるんだろう」ってワクワクしますし。スタッフさんたちも含めた、全員の努力の結晶がそういう世界観になっているから魅力的なんです。

――最後に、読者へのお誘いのメッセージをお願いします。

弦間 同じ瞬間は二度と来ないので、ぜひその日、その回だけのお芝居を劇場で観ていただけたら嬉しいです。僕たちは今回で卒業しますが、全力で頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください!

新谷 哲心が言った通り、舞台は生もので変えているつもりはなくてもどんどん変わっていくので、何回観ても楽しめます。いつもと変わらず、全力で皆さんの心に残るように頑張りますので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。

取材・文:金井まゆみ
撮影:石阪大輔
ヘアメイク:北崎実莉

<公演情報>
舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を 後編

〈東京公演〉
日程:2026年5月2日(土)〜17日(日)
会場:天王洲 銀河劇場

〈大阪公演〉
日程:2026年5月23日(土)〜31日(日)
会場:SkyシアターMBS

[原作] 『魔法使いの約束』/coly
[脚本・作詞] 浅井さやか(One on One)
[演出] ほさかよう
[音楽] 坂部 剛
[振付・ステージング] 本山新之助

[配役と出演]
【中央の国】オズ:伊勢大貴 アーサー:北川尚弥 カイン:岩城直弥 リケ:新谷聖司
【北の国】スノウ:陣 慶昭 ホワイト:田口 司 ミスラ:鮎川太陽 オーエン:神永圭佑 ブラッドリー:中村太郎
【東の国】ファウスト:矢田悠祐 シノ:田村升吾 ヒースクリフ:内藤光佑 ネロ:坪倉康晴
【西の国】シャイロック:山田ジェームス武 ムル:橋本真一 クロエ:皆木一舞 ラスティカ:森田桐矢
【南の国】フィガロ:和合真一 ルチル:大海将一郎 レノックス:白柏寿大 ミチル:弦間哲心
真木 晶(賢者):大森夏向
ターリア:綾 凰華
オーレオリン:七木奏音 バイオレット:野本ほたる シアン:上杉柚葉 スカーレット:西葉瑞希 ビリジアン:今泉和歌子
オヴィシウス:内藤大希

POW-ers(パワーズ)
土倉有貴 笹原英作 服部 悠 齊藤大士 岩間大樹 木村昌誉 澤谷一輝 原田暖之介
※POW-ers(パワーズ)とは …『魔法使いの約束(Promise of wizard)』の世界を表現する人々。

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/mahoyaku-stage-ffymfts2/

公演オフィシャルサイト:
https://mahoyaku-stage.com/ffy_mfts_part2/

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