柚月裕子による震災クライムサスペンス『逃亡者は北へ向かう』舞台化決定
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舞台『逃亡者は北へ向かう』ビジュアル
『孤狼の血』『盤上の向日葵』などで知られる柚月裕子による震災クライムサスペンス『逃亡者は北へ向かう』の舞台化が決定。2026年6月12日(金) から21日(日) まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。
震災という未曾有の状況下で浮き彫りになる人間の罪と喪失、そしてそれでもなお生き続けようとする意志を描いた本作は、第173回直木賞候補作にも選出され、高い評価を受けている。東日本大震災から15年を迎えた2026年、舞台という濃密な空間で、物語に新たな命が吹き込まれる。
物語の軸となるのは、震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年・真柴亮と、津波で娘を失いながらも刑事としての使命を手放さず彼を追い続ける男・陣内康介。逃げる理由と追う理由、それぞれに背負った過去と喪失が交錯する中で、ふたりの関係は単なる追跡劇にとどまらず、人間の本質を問いかけるものへと変わっていく。脚本・演出は吉村卓也が手がけ、音楽はFLOWのTAKEが担当する。
真柴亮役を本作が舞台初主演となる高橋怜也、陣内康介役を波岡一喜がそれぞれ演じるほか、村木圭祐役で前川泰之、藤島役で高橋健介、目黒役で松田大輔(東京ダイナマイト)、郷田剛役で八十田勇一といった実力派俳優が集結。また、村木直人役は山村翔と中谷薫風によるWキャストでの出演が決定している。
【ストーリー】
震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年・真柴亮。
刑事の陣内康介は津波で娘を失いながらも容疑者を追う。
ふたりはどこへ辿り着くのか──。
<公演情報>
舞台『逃亡者は北へ向かう』
原作:柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』(新潮社刊)
脚本・演出:吉村卓也
音楽:TAKE(FLOW)
出演:
高橋怜也
波岡一喜
高橋健介
松田大輔(東京ダイナマイト)
八十田勇一
山村翔/中谷薫風
前川泰之
2026年6月12日(金) から21日(日)
会場:東京・東京芸術劇場 シアターウエスト
【アフタートークスケジュール】
6月12日(金) 18:30公演:高橋怜也 波岡一喜 高橋健介
6月15日(月) 18:30公演:前川泰之 高橋健介 松田大輔(東京ダイナマイト)
6月17日(火) 18:30公演:高橋怜也 波岡一喜 吉村卓也
6月19日(金) 13:00公演:高橋怜也 高橋健介 前川泰之
6月20日(土) 18:00公演:波岡一喜 前川泰之 八十田勇一
公式サイト:
https://toubousha-stage.com
舞台『逃亡者は北へ向かう』出演者&スタッフコメント
■真柴亮役:高橋怜也 コメント
このたび、真柴亮役として出演させていただくことになりました、高橋怜也です。
素晴らしい皆様と共にこの作品を作り上げられること、とても光栄に思います。
自分自身、初めての主演でプレッシャーもありますが、作品と真摯に向き合い、ひとつひとつ大切に届け、演じていきたいです。
■陣内康介役:波岡一喜 コメント
3人の子どもがいる僕にとって、今回の役は重く苦しい挑戦になります。
演出の吉村さんと、少しずつ丁寧に積み上げていきたいと思います。
■村木圭祐役:前川泰之 コメント
柚月裕子さんの作品は『孤狼の血』をはじめ、読んでも観ても大好きな作品ばかりで、その世界観の中で生きられることに今からとても興奮しています。
また、東日本大震災から15年経った今、『生きる意味』をあらためて問うこの作品には大きな意義を感じますし、自分自身も真摯に向き合い考え、精いっぱい演じさせていただきます。
■藤島役:高橋健介 コメント
決して明るい物語ではないし、もしかしたら観てネガティブな気持ちになる人もいるかもしれないと思い、正直自分がこの舞台に立つことを悩みました。しかしクリエイター陣と話す中で、ここから来てくださる皆様に伝えられることがあるのかもしれない、役者としても今チャレンジする意味はあると思い今回に至りました。精いっぱい向き合っていきますのでよろしくお願いします。
■目黒役:松田大輔(東京ダイナマイト) コメント
プロデューサーの熊坂君そして脚本演出の吉村君とは何度もお仕事をさせていただいております。このチームなら間違いないと確信しております。今回も非常に楽しみです。
■郷田剛役:八十田勇一 コメント
役者・吉村卓也くんとは明石家さんまさん座長の舞台で共演しました。さんまさんに置いていかれないよう頑張った仲です。今回は柚月裕子先生原作のスピーディでスリリングな舞台! みなさんに置いてかれないように、演出・吉村卓也くんにいっぱい檄を飛ばしてもらいます!
■脚本・演出:吉村卓也 コメント
震災ほどなく、写真洗浄ボランティアに参加したときのこと。
うちの一枚は水を張ったバケツに浸した瞬間、僕の手の中で剥がれ落ち、ただの真っ白な台紙になってしまった。
そのときの光景を忘れることができない。
それは家族団欒の写真だった。ケーキがあったから、きっと誰かの誕生日を祝っていたのだろう。真ん中にいたおじいちゃんか、膝の上にいた小さい男の子か。
なんにせよ、幸せな時間が切り取られたものには違いない。
僕は無責任にも外に出て泣いた。
今になって思えば、あれはなにもできないことへの涙だろう。
運命はときに不条理になにもかもを奪っていく。
だからこそ風化させてはならない。その上で生き続けなければならない。
泣いていた僕に水を渡しに来てくれたのは、震災の当事者である市の職員さんだった。
その優しさを、強さを僕は描きたい。
舞台『逃亡者は北へ向かう』劇場でお待ちしております。
(C)2025 柚月裕子/新潮社
(C)舞台「逃亡者は北へ向かう」

