人の痛みに寄り添うために――沢村玲が重ねた経験と、“内村優”という存在
映画
インタビュー
(撮影/稲澤朝博)
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すべて見る近年、ドラマへの出演も精力的なONE N’ ONLYのボーカルの沢村玲。ドラマ『パンチドランク・ウーマン-脱獄まであと××日』ではトランスジェンダーの内村優役に挑んだことが記憶に新しい。この春、Huluにて配信が開始されたSeason2でも内村優役を続投。本作の現場では丁寧な役作りを心掛け、自分にとって学びになったと熱く語る沢村に表現力を高めるためにやっていることや、夢中だという御朱印集めについてなど、たっぷり教えてもらった。
内村はシリアスな物語の中で、クッションのような存在

――冷静沈着な女刑務官の冬木こずえ(篠原涼子)が未決拘禁者の日下怜治(ジェシー)と出会って人生を狂わせていくドラマ『パンチドランク・ウーマン-脱獄まであと××日』。大きな反響があったSeason1を経て、現在HuluでSeason2が独占配信中となった心境からお聞かせください。
僕が演じる内村優は、傷害の罪で起訴され、拘置所に入りました。Season1では拘置所で女区に入りたいけど、入れずに戸惑うなど、トランスジェンダーとしての悩みを抱える想いを演じました。
――引き続き内村優を演じていますが、役にすっかり馴染みましたか? 前作では女性らしい所作を研究されたそうですね。
はい。脱獄というテーマのシリアスな雰囲気の中、内村のシーンは、ちょっとクッションのような柔らかさを感じてもらえるシーンになったらいいなと思っています。
自分とは全く違う人を演じているわけですけど、普段の生活でも、女性としての内村のしぐさが身に付きましたね。所作もそうですし、色々作っていった部分があるんですけど、常に役としているような感覚があります。
――Season1ではどのように役を作っていったのですか?
内村は女性として生きている人なので、丁寧な役作りを心掛けました。美容やファッションにも詳しい、元美容師という役なので、美意識が高そうな人の行動を意識し、普段の行動から気を付けるようにして。こういう気持ちの時は、こういうしぐさをするっていうような心理的な描写も大事にしましたね。
――Season1で内村を演じて、大変だった点はどんなところですか?
「拘置所が怖い」っていうのを表現することですね。拘置所では周りにたくさんの怖そうな男性がいるので、恐怖心も大きかったと思うんです。その怖いという気持ちは、演者の皆さんが役の雰囲気をすごく作ってくださったおかげで、自然に内村としての恐怖心を出せました。
――Season2の内村はどんなところが注目ポイントになりそうでしょうか?
Season1は、こずえや怜治など、周りの人が動いてくれた部分も結構多かったと思うんです。Season2では内村優自らが動きます。自分自身を受け入れられない部分が多かった中で、内村のことを受け入れてくれた人たちの力になりたいと思うようになるんですよね。それで結構、危ない橋を渡ることになっていくことに……。そんな中で、今までよりも勇気を持って行動する場面もあって。Season1の時の心理状態であれば、絶対できないのような結構思い切ったことをするので、そこにも注目です。Season1との変化や成長を感じてもらえるように演じられたらいいなと思います。
――より繊細なお芝居が求められますね。
そうですね。内村優というキャラクターは丁寧に作った役です。アーティストとしても俳優としてももっと自分の引き出しをどう上手く使ってくのか考えなければいけないなと思いました。俳優として、もっともっと多くの引き出しを持ちたいです。お芝居に対して、より深い研究が大事だなと思っています。お芝居を追求して、よりいろんな役をいろいろな表情で演じられるように努力したいです。
篠原涼子さんにはすごく支えていただきました

――演技の引き出しを増やすためにやっていることはありますか?
いろいろな作品を観て、自分の中の引き出しにすることはあるんですけど、僕的には人間観察かなと思うんですね。よりリアルを追求するとなると、日常生活の中で、人の行動を見るようになりました。
――そうなんですね。続いて共演者の皆さんについてもお伺いしたいですが、一緒のシーンが多い篠原涼子さんの印象はいかがですか。
篠原さんは僕にとって、ずっと見てきた画面の向こう側の方で。オーラがすごいので、最初はクールな方なのかなと思っていたんですけど、ものすごく優しくて、物腰柔らかい方です。僕がSeason1でインした時は、手汗が出てくるくらい、ものすごく緊張していたんですよ。護送車からスカート姿で降りてくるシーンで、「寒くない?」とか、いろいろ声をかけて下さったので、一気に緊張感がほぐれましたね。すごく支えていただきました。
――怜治役のジェシーさんはどんな印象でしたか?
ジェシーさんはバラエティ番組だとユニークで面白い印象じゃないですか。現場の雰囲気を明るくして下さったので、助けられました。篠原さんもそうですが、現場の立ち回り方とかから、雰囲気作りがすごく上手なのですべてが勉強になりました。

――撮影現場では積極的に共演者の皆さんとコミュニケーションを積極的にとるタイプですか?
僕は人見知りではない方で、自分から話しかけるタイプですね。Season1の時は役としてどう臨めばいいかはお話できたので、Season2では何気ない会話から、どう役を作っていけばいいのかヒントをいただきたいです。プライベートなこともいろいろお伺いしたくて。僕は腸活にハマっていたんですけど、皆さんいいビジュアルをキープしたい時に、どんな食事をしているのか聞けたらいいなって。
――腸活にハマっているんですね!
すごくいいですよ。やっぱり腸を整えることでお肌をキレイにしたいな、と。僕はここ1年くらいエノキをよく食べています。腸内環境がすごく綺麗になりますよ。豚バラともやしも入れて、エノキサラダ作ったりして。料理はよくする方だと思います。
行動力はあるほう。やりすぎて怒られてしまうくらい

――ドラマはメンバーも観てくれているそうですが、もしもメンバーにお芝居のアドバイスをもらうなら、誰にどんなことを聞きたいですか。
なおくん(NAOYA)には僕が初めてのW主演作の時に役作りの仕方を聞きました。僕の場合は、自分が考えた芝居っていうのはある程度、作るタイプではあるんですけど。違うパターンになった場合でもできるようにと思っています。
――ドラマは脱獄という目的に向かってまっすぐに突き進む登場人物たちの姿が描かれます。沢村さん自身は自分のやりたいことにまっすぐに突き進める、行動力あるタイプですか?
行動力はあると思います。どちらかというとやりすぎて、怒られちゃうタイプかもしれません(笑)。以前はわりと暴走しがちでしたね。学生時代は、趣味の話をしていても、1聞かれると100答えるみたいにワーッと自分のことを話してしまっていました。周りの人とひとつの話題をみんなで一緒にもっと楽しめたら良かったな、と。

――ちなみにどんな趣味にハマリって熱弁をふるってたのか、気になります。
父の影響もあったんですけど、車ですかね。スポーツカー、好きなカーマニアです。あと野球観戦も大好きで。日本シリーズの試合を観戦すると熱くなります。スポーツ観戦は格闘技も好きだし、趣味がいっぱいありすぎて……。好きなことのためなら、遠くまで1人でも全然出かけます。思い立って地方に行くこともあります。ここ最近は、ずっと御朱印集めにハマっていて三重の伊勢神宮まで行ったこともあるんです。
――御朱印はもう結構、たくさん集まったのでしょうか?
もうほぼほぼ御朱印長1冊、御朱印で埋まりました! 出雲大社はグループでのお仕事の時に行ったことがあるんですけど、自分でも1回行きたいなと思って。ちょっと遠くてもどこでも行きますね。やっぱり神社に行くと気持ちが落ち着きますし。日々の出会いにもより感謝できるようになりました。
――ツアー中にいろんな場所に行くたび、神社仏閣へ足を運ばれることも?
もちろん。朝10時集合だったら8時半ぐらいに起きて、9時ぐらいにその神社に行ってから、集合時間にメンバーと合流していますね。基本的に一人行動も好きなんですよね。
――グループだと普段は団体行動が多いですもんね。
そうですね。ライブの時は、MCを回すことも多くて。メンバーみんなで盛り上がるように回すことを考えるようになってから、協調性がアップしました(笑)。
できない、という経験も共感力になる

――続いてタイトルにかけた質問です。パンチドランク=鮮烈なパンチを浴びたように衝撃を受けたエピソードはありますか?
衝撃的だったので、やっぱりWBCですね。やっぱり世界の強国のスーパースターが集まっているので、テンション上がりますし。めちゃくちゃパンチがありました。あと、RIZNでは、秋元強真選手が元世界王者を倒す姿に「すごい!」って興奮しました。
――では、ご自身はどんな衝撃を与えられるアーティストになりたいのか教えてください。
歌う時に、どうやって歌ったらいいかな、どうやったら届くかなっていつも考えるんですけど。共感を抱いてもらえるような表現者になりたいです。「自分自身と重なる、この曲のおかげで頑張れました」「自分もこの役みたいな気持ちだったから救われた」……そんな風に言っていただけるように、共感力のあるアーティストを目指したいです。
――共感力はあるほうですか?
そうですね。ある方だと思ってます! 今までの中で結構色々経験させていただいているので。幸せもそうですし、辛い経験をすると嫌だなってその場は思うんですけど、その経験があったからこそ、表現できることも増えていると思っています。何事も経験は大事だなって。今は、たくさんの経験を味わってるからこそ、人に優しく寄り添える人になれるんじゃないかなと思っています。
――本当にそうですね。
僕、スポーツが好きなんですよ。スポーツを人に上手く教えられる人って、自分ができなかった経験がある方が多いと聞いたことがあります。だから、できない経験さえも引き出しになるんですよね。多くの人に寄り添える表現者って、多分できなかったっていう経験が一度はあるのかなと僕は思っています。だから、辛い時もしんどい思いって無駄じゃないと思います!


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<作品情報>
『パンチドランク・ウーマン-脱獄まであと××日』Season2はHuluにて配信中!
https://www.hulu.jp/punch-drunk-woman/
撮影/稲澤朝博、取材・文/福田恵子
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