“英雄”中村勘九郎と生田斗真に群衆が歓喜!大河ドラマ「いだてん」ロケ現場に密着
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大河ドラマ「いだてん」撮影現場にて、金栗四三役の中村勘九郎(中央奥)。
本日7月20日、中村勘九郎と生田斗真が出演するNHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」の撮影現場に、映画ナタリーが密着した。
2019年1月にスタートする本作は、宮藤官九郎のオリジナル脚本をもとにオリンピックの知られざる歴史を描く作品。1912年のストックホルムオリンピックから、1964年に東京オリンピックが開催されるまでを、明治、大正、昭和を生きた落語家・古今亭志ん生が落語「東京オリムピック」として振り返っていく形で物語が展開する。本日の撮影には、日本人で初めてオリンピックに出場した金栗四三役の勘九郎、彼の盟友・三島弥彦役の生田のほか、永山絢斗、満島真之介、近藤公園、武井壮、古舘寛治、シャーロット・ケイト・フォックス、杉本哲太、竹野内豊、役所広司が参加した。
4月に熊本でクランクインし、現在は茨城にあるオープンセット施設・ワープステーション江戸で撮影が進められている本作。まず撮影されたのは、ストックホルムオリンピックの予選会をトップ通過した四三が、群衆に見送られながら旅立つシーンだ。1910年代の新橋駅が再現されたセットには黒山の人だかりができ、竹野内扮する監督の大森兵蔵、フォックス扮する兵蔵の妻・安仁子、役所扮する人力車に乗った嘉納治五郎が続々と到着する。猛暑の中の撮影に、出番を待つ勘九郎は頭に氷のうを乗せながらスタッフと打ち合わせする場面も。四三を称えるため大歓声が上がり、のぼり旗も掲げられ、にぎやかでダイナミックなワンシーンとなった。
続いての撮影は、同じくオリンピック選手としてストックホルムへ発つ三島が遅れて新橋駅に登場する場面。武井、満島、近藤ら扮するスポーツ同好会・天狗倶楽部の面々とともに車で派手に現れた三島は、荒々しい天狗倶楽部のメンバーと対照的にクールな立ち居振る舞いを見せる。しかし天狗倶楽部の男臭い応援や、群衆による「TNG! TNG!」というかけ声を受けると、大きな声で感謝の言葉を叫んで駅舎の中へ姿を消した。
NHKエンタープライズが運営するワープステーション江戸には、時代劇のオープンセットが立ち並ぶ。このたび同施設に大正・昭和の街並みを再現した近現代エリアが完成し、現在は「いだてん」の撮影で使用中。汚し塗装が施された家々やノスタルジックな路地裏など細部にこだわっており、360度どこでも撮影可能なセットである。また敷地内のいたるところには路面電車用の線路が。この自走式の路面電車も同施設で制作されたもので、「いだてん」の劇中にも登場する。
なお映画ナタリーでは、撮影の合間に行われたキャスト取材会の模様も追ってレポートする。
※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記