「ポイズンドーター・ホーリーマザー」各回主演が足立梨花、清原果耶らに決定
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上段左から足立梨花、寺島しのぶ、清原果耶。下段左から、中村ゆり、倉科カナ、伊藤歩。
「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」の各回主演に、足立梨花、清原果耶、中村ゆり、倉科カナ、伊藤歩が新たに決定した。寺島しのぶはすでに主演キャストの1人として発表されていた。
湊かなえの短編集「ポイズンドーター・ホーリーマザー」をもとにした本作の主人公は、“ポイズン(毒)”を抱えた女性たち。寺島と足立は第1話「ポイズンドーター」、第2話「ホーリーマザー」で過干渉な母・佳香役と逆らえない娘・弓香役で登場する。清原は第3話「罪深き女」ですべては自分のせいだと信じ続ける幸奈に扮し、中村は第4話「ベストフレンド」でライバルに嫉妬しながらも脚本家を目指す涼香を演じた。倉科は第5話「優しい人」に優しすぎるために殺人を犯してしまう明日実、伊藤は最終話「マイディアレスト」に奔放な妹と対照的に愛猫だけに心を開いて生きてきた淑子として出演する。
足立は撮影を振り返り、「弓香という役を自分なりにやり切ったと思います。寺島さんとのバトルにも注目してほしいです」とコメント。倉科は原作の「世の中は全体の一パーセントにも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじて成り立っているのだと思います」という文章になぞらえ、「全体の一パーセントにも満たない、優しい人は踏み潰され、気づかれず、当たり前のように世の中は回っていく孤独を感じました」と自身の役が抱える苦しみを語った。
「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」は、WOWOWプライムで2019年夏に放送。吉田康弘と滝本憲吾が監督、清水友佳子、吉川菜美、藤澤浩和が脚本を担当している。
足立梨花 コメント
台本を読んだ時、すごく面白いなと思ったのと同時に、これを自分がやることになるんだというプレッシャーも感じました。寺島さんの娘役、そして1、2話という大事な話数、表題のお話。不安で仕方ありませんが、頂いた弓香という役を自分なりにやり切ったと思います。寺島さんとのバトルにも注目してほしいです。そして見てくださった皆さんがなにか考えるきっかけになったり、親に連絡してみたくなったり、ドラマから影響を少しでも受けて頂けると嬉しいです。
清原果耶 コメント
天野幸奈役で出演させて頂く、清原果耶です。撮影中は異世界にのめり込んだような、そんな感覚でした。ずっとずっと彼女“らしさ”を探していたのですが、未だにこれだ、と断言出来る要素を言葉にすることが出来ません。ですがただ一つ言えるのは、きっと彼女もこの世界のどこかに存在していて生きているという事。リアリズムを常に掲げ、キャスト・スタッフの皆さんとぶつかり合いながら作り上げました。楽しみにしていて下さると嬉しいです。
中村ゆり コメント
今回私がどの話をやらさせて頂くかわからない段階で、湊かなえさんの原作を読ませて頂き、各エピソードの魅力的で面白い視点に、夢中になりました。このベストフレンドという、ライバルに心を燃やす役を演じさせて頂き、誰もが何か頑張っているからこそ抱く、劣等感や不甲斐なさ、悔しい思いに素直に共感しました。そんな自分では醜く思えるような部分を滝本監督はとても無垢なものとして捉えて撮ってくださったように思います。
倉科カナ コメント
「世の中は全体の一パーセントにも満たない優しい人の我慢と犠牲の上において、かろうじて成り立っているのだと思います」原作のこの言葉がとても印象的で、実際に撮影していても、とても苦しかったです。自分の意志や感情も押し殺し全て呑み込んで行く、呑み込んだものはどこにいくのか? 吐き出したいけど、吐けず、役で居ることが辛かったです。全体の一パーセントにも満たない、優しい人は踏み潰され、気づかれず、当たり前のように世の中は回っていく孤独を感じました、、、。そして優しさってなんなんだろうって、私自身も思わず考えてしまいました。本当に毒々しいドラマだな、、、完璧に清い人なんているのだろうか?って私は思います。毒があるからこそ生々しい、寧ろ美しく、魅力的、この作品は私達の大好物の作品です
伊藤歩 コメント
この作品の世界観が大好きで、オファーを頂けて本当に嬉しかったです。『マイディアレスト』に出演しますが、台本を頂いた時から、演じる淑子が輝くために何をしたらいいかということばかりを考えていました。とても愛着のある役を演じることができて、とても幸せな時間を過ごすことができました。1話1話濃厚な作品が詰まっています。一瞬一瞬に想いを込めて演技をしているので、是非、皆さんに見て頂けたら嬉しいです。
(c)撮影/資人導(Vale.)、SEIJI MEGA