丹羽良徳『誰も要求していない計画に全会一致で合意する』展、渋谷で開催
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丹羽良徳の個展『誰も要求していない計画に全会一致で合意する』が、4月19日から東京・渋谷のGALLERY X BY PARCOで開催される。
1982年生まれ、オーストリア・ウィーン在住の丹羽良徳。これまでに発表してきた作品は、トルコ・イスタンブールの外貨両替所が点在する地域を徘徊しながら、文字通り手持ちの金が尽きるまでユーロとトルコリラを両替し続けるパフォーマンスを記録した2011年の映像作品『イスタンブールで手持ちのお金がなくなるまで、トルコリラとユーロの外貨両替を繰り返す』、共産主義の影響が残るルーマニアで共産主義時代を知らない若者に共産主義者を胴上げしてもらおうとするパフォーマンスを記録した2010年の映像作品『ルーマニアで社会主義者を胴上げする』など。
同展では、丹羽がこれまで発表してきた作品に加えて、ネオン管作品『想像した未来には到達しないと想像している』『生存を維持するためにやむえず行う作業』、看板とインスタレーションによる『会社の予算でゴミを購入する(戦争は始まったあとでお知らせする)』といった新作を展示。
会期中には関連イベントも開催。4月20日には丹羽良徳による新刊『ウィーンで赤い者を追う』の朗読サイン会、4月27日には丹羽自身による10名限定の解説ツアー、4月28日には丹羽と読売新聞記者の市原尚士によるトークイベント『資本主義時代の広場』、5月4日には丹羽に加えてゲストとして井出明、藤田直哉を招くトークイベント『歴史への介入は可能か?―公共の暗渠とテクストのパフォーマティビティ』を実施する。参加方法などの詳細はGALLERY X BY PARCOのオフィシャルサイトで確認しよう。