水俣病の公式確認から70年、関連ドキュメンタリー集めた企画上映を早稲田松竹で実施
映画
ニュース
「早稲田松竹クラシックスvol.251/水俣病公式確認70年によせて 土本典昭監督特集+モーニング&レイトショー『阿賀に生きる』」ビジュアル
水俣病の公式確認から70年の節目となる2026年。土本典昭、佐藤真がそれぞれ監督した水俣病にまつわるドキュメンタリー映画の特集上映が、東京・早稲田松竹で4月25日から5月1日にかけて行われる。
土本典昭による記録映画は6本、熊本の水俣病を見つめる
今回の特集では土本による6本、佐藤による1本の作品を上映。水俣病の原因企業であるチッソに対し1969年に裁判を起こした水俣病患者29世帯を軸にした「水俣—患者さんとその世界—(完全版)」、汚染が広がった不知火海周辺に生きる人々そして新たなる“水俣の時代”を切り取る「不知火海」、海の生態系と漁師たちの暮らしを児童向け映画として記録した「海とお月さまたち」がスクリーンにかかる。
また広島の被爆の体験を地獄図として描いた夫妻が水俣を表現しようと絵画制作に取り組む「水俣の図・物語」、若者に成長した胎児性水俣病の患者たちが石川さゆりによる公演のため奔走するさまを捉えた「わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱」、チッソに加害責任があるという判決が出たのち、生涯の医療と生活の補償を求める患者とチッソ側の直接交渉が記録された「水俣一揆 一生を問う人びと」も観ることができる。
佐藤真は新潟・阿賀野川流域の老夫婦を通して水俣病に触れる
佐藤が監督した「阿賀に生きる」は、1993年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で優秀賞を獲得したほか、世界各地の映画祭でも受賞を重ねた。新潟における水俣病というテーマを根底に据えながら、老夫婦3組の姿を通して、生きる喜びにあふれた豊かな暮らしが映像に収められている。佐藤とスタッフは3年にわたり阿賀野川流域に住み込み、阿賀の人々の生活に寄り添って撮影を行った。
「早稲田松竹クラシックスvol.251/水俣病公式確認70年によせて 土本典昭監督特集+モーニング&レイトショー『阿賀に生きる』」と銘打たれた今回の上映。料金などの詳細は下部に記載した通り。
水俣病とは
水俣病とは、化学工場から海や河川に排出されたメチル水銀化合物を体内に高濃度で蓄積した魚介類を、日常的に多く食べた住民の間に発生した中毒性の神経疾患。理由もなく転んでしまうなどの運動失調、言葉が不明瞭になる構音障害に加え視野狭窄、感覚障害、運動障害、聴力障害なども起こる。はじめに熊本県水俣湾周辺を中心とする八代海沿岸で、のちに新潟県阿賀野川流域においても発生が確認された。水俣湾周辺における最初の患者発生は1956年5月。当時は奇病といわれ、伝染病か中毒なのかも不明とされていた。水俣病の原因企業はチッソ(水俣工場)と、昭和電工(鹿瀬工場)である。
早稲田松竹クラシックスvol.251/水俣病公式確認70年によせて 土本典昭監督特集+モーニング&レイトショー「阿賀に生きる」情報
開催日時・会場
2026年4月25日(土)~5月1日(金)
東京都 早稲田松竹
上映作品
- 水俣—患者さんとその世界—(完全版)
- 不知火海
- 海とお月さまたち
- 水俣の図・物語
- わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱
- 水俣一揆 一生を問う人びと
- 阿賀に生きる
料金
「水俣—患者さんとその世界—(完全版)」
1本立て上映、通常料金(大人1500円 / 各種割引あり / ラスト1本割なし)
「不知火海」
1本立て上映、通常料金(大人1500円 / 各種割引あり / ラスト1本割なし)
「海とお月さまたち」「水俣の図・物語」
2本立て上映、通常料金(大人1500円 / 各種割引あり / ラスト1本割あり)
「わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱」「水俣一揆 一生を問う人びと」
2本立て上映、通常料金(大人1500円 / 各種割引あり / ラスト1本割あり)
「阿賀に生きる」
モーニング&レイトショー料金(一律1200円 / 割引なし)
※5月1日は映画サービスデーのため各作品1000円で鑑賞可能
※チケットの販売は窓口で当日分のみ。詳細は劇場公式サイトに掲載

