生命の輝きに心があたたまるミュージカル 浅利演出事務所『夢から醒めた夢』開幕
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ミュージカル『夢から醒めた夢』より (撮影:上原タカシ)
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すべて見るミュージカル『夢から醒めた夢』が4月24日(金) 東京・自由劇場で開幕した。人気ミステリー作家・赤川次郎氏によるファンタジー絵本を、演出家・浅利慶太氏が舞台化。1987年の初演以来幾度もリニューアルを重ね、世代を超えて愛され続ける日本のオリジナルミュージカルだ。
不思議なことに憧れる少女ピコは、夢の配達人に案内された夜の遊園地で幽霊の少女マコと出会う。交通事故で命を落としたマコは、ひとり残された母親をなぐさめお別れを言うため、ピコに1日だけ入れ替わってほしいと頼む。心優しく好奇心旺盛なピコは願いを聞き入れ、マコの代わりに霊の世界へ行くことに。“霊界空港”では個性豊かな霊たちが旅立ちの時を待っていた……。

全編を通して紡がれるのは、「生命の尊さ」だ。ある日突然訪れる別れや、戦争・災害で犠牲となる無辜の命に胸が締め付けられ、“あなたのために”とお互いを思いやる姿や老夫婦の穏やかな夫婦愛に目頭が熱くなる。日々を当たり前と思わず、愛情をもって今ここにある人生を精一杯生きているか――明快なメッセージがストレートに胸に響く。

ミュージカルに欠かせない音楽は、「津軽海峡・冬景色」や「時の流れに身をまかせ」など数々の名曲を生み出した三木たかし氏によるもの。日本人の心を揺さぶる旋律に、涙腺が緩む観客も少なくない。さらに、照明家・吉井澄雄氏による優しくて幻想的な光が生命を輝かせ、圧倒的な幸福感と共に劇場を包みこむ。まるで夢を見ていたかのように非日常の世界に触れ、あたたかな気持ちで劇場を後にすることができるだろう。

主人公ピコを演じるのは、三代川柚姫。幽霊の少女マコに鹿ノ子ひより、マコの母に坂本里咲、夢の配達人に飯田洋輔、ヤクザ役に加藤敬二が名を連ねる。公演は5月17日(日) まで。
撮影:上原タカシ
<公演情報>
ミュージカル『夢から醒めた夢』
原作:赤川次郎(『夢から醒めた夢』角川文庫)
企画・構成・オリジナル演出:浅利慶太
2026年再演版演出:野村玲子
2026年4月24日(金)~5月17日(日)
会場:東京・自由劇場
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/yumesame/
公演サイト:
https://asarioffice.jp/yumesame2026/
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