Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 【インタビュー】小手伸也と村上大樹が仕掛ける「俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ」第一弾、『コテンペスト』

【インタビュー】小手伸也と村上大樹が仕掛ける「俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ」第一弾、『コテンペスト』

ステージ

インタビュー

チケットぴあ

小手伸也

続きを読む

フォトギャラリー(2件)

すべて見る

劇団「innerchild」を主宰し、小劇場からそのキャリアをスタート。今や個性派俳優として押しも押されぬ人気俳優となった小手伸也が、シェイクスピア作の『テンペスト』を題材にした復讐コメディに挑む。脚本・演出を手掛けるのは、劇団「拙者ムニエル」を主宰し、小手と共に小劇場ブームの人気を支えてきた村上大樹。稽古開始を前に、小手に本作への想いをたっぷり語ってもらった。

――「俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ」の始動ですね。上演決定までの経緯を教えてください。

小手 これまで舞台を中心に活動をしてきて、俳優歴としては30年近くになるんですが、演劇人における必須科目とも言うべきシェイクスピアに真正面から向き合ったことがなかったんです。でも僕もこの歳になり、そろそろシェイクスピア作品に必要とされる存在感、重厚感を出せるんじゃないかなと。そんな自意識により、『シェイクスピアをやりたい』と申し上げたのが企画の発端です。

――脚本・演出を手掛けるのは、小劇場界の盟友とも言うべき村上大樹さんですね。

小手 村上にお願いすることは、結構早い段階で決まっていました。まぁ学生時代からよく一緒にやっていて、小劇場時代、一緒に下北沢の地に進出したという深い縁もありますから。ただまぁ村上もゴリゴリのコメディ畑の人間で、ゴリゴリのシェイクスピアと真正面から向き合うわけがない(笑)。もともと『テンペスト』というのは、プロスペローというナポリの大公が騙されて、島流しに遭い、そこで自らの魔法の力とエアリアルという妖精の力を借りて、自分を貶めた人間たちに復讐をしていく、というファンタジックな復讐劇なんですね。でも今回村上は、舞台を現代に、しかも地方の老舗百貨店という非常にミニマムな設定に変えていて(笑)。

――さらに今回小手さんが演じる内木弁慶のあだ名は「妖精おじさん」で、つまりとエアリアルをイメージした人物になると?

小手 ビックリしましたよ。『リア王』とか『マクベス』とか、王様役をやるものだとばかり思っていましたから。それが『えっ、エアリアル!?』って(笑)。でももともとの主人公であるプロスペローから、彼の復讐を手伝わされるエアリアルという妖精に目線を移すと、復讐劇に対する妖精なりの復讐っていう、二段構えの構造が見えてくる。それは『テンペスト』を題材にした過去の多くの作品の中でも、かなり希少なものになるのではないかなと。さらにそこから現代の問題にも通じる、社会派の話になっていく気がして。……なんてちょっと真面目な話をしてみましたが、本当は『コテンペスト』というタイトルを村上が思いついてしまったのがキッカケというか、運の尽きでした(笑)。この看板を背負う以上、絶対的に皆さんが笑えるコメディに仕上げる覚悟です!

――小劇場で切磋琢磨してきた仲ですが、改めて村上さんとのもの作りの面白さとは?

小手 ひねった上でのポップな世界観っていうのは、拙者ムニエルが人気を博してきた理由のひとつですよね。まぁ昔は真ん中が空欄になっている、穴埋め問題みたいな台本を渡されて、『そこは自分で考えて』みたいなことを言う乱暴な作演出家でしたけど(笑)。さすがに今それはないにしろ、ポップさはキープしているし、ちゃんと社会のトレンドにアジャストするセンスみたいなものも磨いている。もちろんコメディセンスは抜群ですし。人の面白さを引き出す、その演出力も信用しています。

――また共演者にも強烈な面々がそろいましたね。

小手 鈴木保奈美さんに村上がなにをやらせるのか、かなりドキドキしています(笑)。ただ保奈美さんはなんでも前向きに挑戦してくださる方なので、ワクワクも大きいですね。あとは(佐藤)真弓さん、津村(知与支)さん、久ヶ沢(徹)さん、ここはもうヤバい。3人そろうのはトゥーマッチです(笑)。

――しかも小手さんが“妖精”ですからね(笑)。

小手 ね(笑)。『エアリアルを僕に』って話をしていた時、村上からすごい口説き文句を言われたんですよ。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』っていうアニメがあるんですが、それは『テンペスト』が題材になっているんですね。で、村上が『小手くん、ガンダムもエアリアルやっているんだから、小手くんでもできるでしょ?』って。なんかわかんないですけど、それを聞いた時に、『あぁ、できるかも』って思って(笑)。

――小手伸也がガンダムと肩を並べるわけですね(笑)。

小手 そうですね。アニメ界における重大なアイコンのひとつと、小手伸也が“エアリアル”という共通点で結ばれる。ガンダムには負けません!(笑)。

取材・文:野上瑠美子

<公演情報>
俺もそろそろシェイクスピア・シリーズ
『コテンペスト』

原作:W.シェイクスピア
翻訳:小田島創志『テンペスト』
脚本・演出:村上大樹

出演:
小手伸也 鈴木保奈美
片桐仁 崎山つばさ 松田凌AOI(WHITE SCORPION)/井澤勇貴
佐藤真弓 土本燈子 津村知与支(モダンスイマーズ) 久ヶ沢徹

【東京公演】
2026年6月27日(土)〜7月7日(火)
会場:本多劇場

【大阪公演】
2026年7月17日(金)〜19日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/cotempest/

フォトギャラリー(2件)

すべて見る