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【インタビュー】礼真琴と柚希礼音がブロードウェイミュージカル『BOOP!』で共演

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左から)礼真琴、柚希礼音 (撮影:吉原朱美)

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豊かな歌声と確かな演技力で宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍、2025年に退団後はTVドラマにも出演するなど、活動の場を広げている礼真琴。そんな彼女の退団後初のミュージカルが、ブロードウェイの話題作『BOOP! The Musical』に決まった。1930年の誕生以来、世界中から愛されている“ベティーちゃん”(ベティー ブープ™)を主人公に展開するストーリーは、ミュージカル版のオリジナル。また、ベティーが現代のニューヨークにタイムワープして出会う女性ヴァレンティーナには柚希礼音が配された。同じ元星組トップスターという出自を持つふたりに話を聞いた。

最初に「ベティーちゃんのことを調べれば調べるほど、世界中で愛されている大スターなんだなと実感しているところです」とかみしめるように語った礼。 「男役とはだいぶ異なるキャラクターなので、退団後の一歩目としてはハードルが高いのですが、まずはイメージに近づけるように努力したいです。ただ、ブロードウェイ版ではベティーの仕草が可愛らしいのと同時に、歌声がパワフルだったり、芝居に味わいがあったりと、演じる方の個性もしっかりと出ている印象でした。私もベティーらしい要素はちりばめつつも、これまでの経験を活かして表現していけたらと思っています」と意気込む。

一方の柚希が演じるのは、NASAで働く宇宙物理学者のヴァレンティーナ。ベティーがタイムワープするきっかけを作った発明家のグランピーと、40年ぶりの再会を果たす女性だ。
「ベティーの世界(1930年代のモノクロのトゥーンタウン)と、現実(現代のカラフルなニューヨーク)をつなぐ存在でもあるし、グランピーの運命の相手でもある。最終的にはベティーが幸せになる手助けもするので、どの部分も大切に演じたいですね」と話す柚希。

ブロードウェイ版の演出・振付のジェリー・ミッチェルは、今回の日本版も担当。トニー賞の常連で、『キンキーブーツ』日本版も演出して大ヒットに導いている。
「ニューヨークでジェリーさんと初めてお会いした時に、ベティーの衣裳は肩や腕が出るので、『この(男役時代に付いた)筋肉はそのままで大丈夫ですか?』と尋ねたら、『背が高いのも素敵だし、大丈夫だよ!』と言っていただけました」と話す礼。
柚希も「そこが真琴ちゃん(礼)の良いところだからね。私も退団した当時は『女優さんは華奢じゃないといけないのかな?』と思っていたけれど、ブロードウェイの舞台を観たら皆さんバーンとしていて、歌も立ち姿もカッコよかった。だからジェリーさんのその言葉は本心だと思うよ」とエールを送り、礼は「ホッとしました!」と笑顔に。
ベティーの冒険を通して描かれるのは、“自分らしさとは何か”ということ。
「役柄として女性らしい身体のラインは目指すつもりですが、私も自分らしさを大切にしたい。その兼ね合いは稽古場でジェリーさんと相談しながら、日本版を大切に作り上げていきたいと思っています」と礼は語る。

1930年代のアメリカといえば、スウィング・ジャズが流行した時代。本作のキャッチコピーにも「ポップでスウィング、ゴージャスでキュート!」とあるように、その楽曲も気になるところだ。音楽は、ホイットニー・ヒューストンやセリーヌ・ディオンなど世界的なアーティストに曲を提供して、グラミー賞を何度も受賞しているデイヴィッド・フォスター。
「スウィング・ジャズあり、ポップスありで、全体的におしゃれでカッコいいんですよね」と礼が言うと、「そうそう。可愛い系の曲かと思いきや、カッコいい曲もいっぱいあって。ベティーは歌い上げるシーンもあるよね」と柚希。
「ブロードウェイ版のベティー役の方の歌が本当に素晴らしくて! スターなんかやめて普通の女の子になってみたいとか、本当の自分って何だろうとか、歌詞もとても素敵なんです。私もああいう風に歌いたいなと、(歌稽古で)日々奮闘中です」と礼は話す。

宝塚在団中は『ガイズ&ドールズ』(2015年)のアデレイドなど女役の経験もあり、そのキュートな魅力には定評がある礼だが。
「やっぱり男役が女役をするのと、退団してから女性として歌って芝居するのとでは違うので、まだまだ研究中です。ボイストレーニングでも、上の音を出すとなると大変で。低い音ならいくらでも出せるんですけどね……」と礼。そこで“女優”歴の先輩として取材陣からアドバイスを問われた柚希は、「ないです!」とキッパリ返し、周囲から笑いが漏れるひと幕も。
「さっきの立ち姿の話もですが、真琴ちゃんは本当にそのままでいいと思っているし、歌に関しても信頼しているんです。だから今課題があっても、本番ではきっと彼女らしい舞台になると確信しています」と、長い年月を同じ組で過ごした仲ならではの発言だ。
その柚希が演じるヴァレンティーナの歌は、ブルーステイストの曲もあるのだとか。
「ブルース調でカッコいいけれど、歌詞はグランピーへの恋心を歌っていて、どこか可愛いところもあるのが大人の女性らしくていいんですよね。NASAでバリバリと働く強さがあり、また色っぽさも繊細さもあるという、ヴァレンティーナのリアルな女性像をお届けできたら」と柚希は語った。

改めて互いの関係性について、「入団した頃から(礼を)見ていたので、退団後にこうやって共演できるのが不思議な感じですね。もちろんトップスターになるまでの様子も知っているし、そんな彼女の退団後初のミュージカルに参加できるのが、本当にうれしい。私自身も退団して11年経ち、これまでの軌跡というのがあるので、お互いに歩んできたものを持ち合い、“化学反応”としてお見せしたいです」と柚希。
礼も、「まったく知らない世界に飛び込んでいくので、そんな風に言ってくださる柚希さんの懐の広さと温かさに甘えて、早く緊張を解いて伸び伸びと出来るように(笑)。稽古場を楽しみにして頑張りたいと思います」と応えた。

「男役から俳優になる過程の苦労は、この間柄でないと分からないことがあると思うので、何でも教えてあげたい」という柚希に、「お稽古の初日って、どんな格好をしていけばいいんでしょうか?」と早速質問を投げかける礼。
「ちょっと綺麗めの服だけど、そのまま稽古ってなったら着替えを持って行くとかね。ストレッチするならヨガマットとかも持っていたほうがいいかも」と具体的に答える柚希に、礼は真剣な表情でうなずく。その姿は冒険に足を踏み出すベティーの姿にも重なる。今の礼だからこそ表現できるベティー。公演の本番が、今から楽しみだ。

取材・文:藤野さくら 撮影:吉原朱美

<公演情報>
『BOOP! The Musical』

脚本:ボブ・マーティン
音楽:デイヴィッド・フォスター
作詞:スーザン・バーケンヘッド
演出・振付:ジェリー・ミッチェル

出演: 礼真琴
松下優也・水江建太(Wキャスト)
鈴木瑛美子・藤森蓮華(Wキャスト)
渡辺大輔・中河内雅貴(Wキャスト)
まりゑ 青柳塁斗
大澄賢也・東山義久(Wキャスト)
柚希礼音
ほか

※Wキャストの出演回は公演オフィシャルサイトをご確認ください。

【東京公演】
2026年5月27日(水)〜6月21日(日)
会場:東急シアターオーブ

【大阪公演】
2026年7月4日(土)〜22日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール

【福岡公演】
2026年7月30日(木)〜8月16日(日)
会場:博多座

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/boop-musical/

公演オフィシャルサイト:
https://www.umegei.com/boop2026/

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