キャスト陣が見どころを語る! Identity V STAGE Episode6『The Abyss of Art』5/14開幕!
ステージ
インタビュー
(左から)五十嵐啓輔、八木ましろ、宮城紘大、中島礼貴 (撮影:池上夢貢)
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すべて見るある荘園で繰り返される、4人のサバイバーと1人のハンターとで行う“鬼ごっこゲーム”。それぞれに過去と願いを抱え、彼らはどんなチェイスを繰り広げるのか。人気ゲーム『第五人格(Identity V)』を舞台化した「Identity V STAGE」の最新作Episode6は、画家/エドガー・ワルデンと彫刻師/ガラテアを中心とした物語。エドガー役の宮城紘大とガラテア役の八木ましろ、そしてEP1から登場している写真家/ジョゼフ役の五十嵐啓輔、今回初参加となる「騎士」/リチャード・スターリング役の中島礼貴も加わり、作品やキャラクターの魅力を語ってもらった。
原作ゲームとキャラクターへの愛とリスペクトをもって創り出す
――まずは、シリーズ初参加の中島さんにこのシリーズについての印象を伺いたいと思います。
中島 僕は少しゲームをプレイしていたので、EP1を観た時にあの世界観がそのままステージ上で繰り広げられていることにただただ感動しました。まさか何年か後に自分が出演させていただくことになるとは、思ってもみませんでした。EP6の稽古は始まったばかりなので、これからどういうふうになるのかすごく楽しみです。
――五十嵐さんはEP1から、宮城さんと八木さんはEP4から出演されていますが、印象深いエピソードを教えてください。
五十嵐 ストーリーにしてもキャラクターにしても未だに明かされていない部分が多いですが、特にEP1はどのキャラクターも本当に情報が少なくて、みんなで創り上げていったことが感慨深いです。「きっと、こうなんじゃないかな」と舞台独自の解釈でやらせてもらっている部分もあって、例えばゲームではハンター同士の絡みはないけれど、「あのキャラとこのキャラはこういう関係性じゃないか」「こういう可能性もあるかもしれない」、そういう新しい楽しみ方をお客様にお届けする架け橋になれることが、この舞台に参加していてとても幸せな部分です。
八木 私はもともとゲームのファンで、リリース初期からずっとプレイしていました。五十嵐さんが今話してくださった舞台独自の解釈やハンター同士が話しているようすも魅力だし、それに加えてゲームの中だからこそできる動きや発現できるスキルを、私たちは舞台上でどう表現するかがキモだと思っています。
五十嵐 ガラテアの動き、すごいよね。
八木 ガラテアは車椅子に乗っているけど、ゲームでは車輪部分を押さなくてもスーッと動くんですよ。舞台で同じように動く仕組みは……パッションで動かす!
一同 (笑)!
八木 そこはぜひ、劇場に来て見ていただきたいと思います。
宮城 礼貴は初参加なので、先輩として稽古場のことを話しておきたいんですけど。
中島 (背筋を伸ばして)はい!
宮城 長い休憩があると、僕らはゲームを始めます。
八木 でも、ただ遊んでいるんじゃないんですよ。
宮城 これまで原作の舞台化作品に数多く出演してきましたけど、稽古場でこれだけ休憩時間にゲームをしているカンパニーは珍しいですね。本当に楽しくて魅力的で、でもまだまだ余白があるという、すごいバランスで作られているゲーム。それを僕たちがお客様以上に楽しむぐらいの気持ちでいます。礼貴にも早く加わってもらわないと。

中島 初心者なので、お手柔らかにお願いします。
八木 やり込んでいるキャストも多いから、何でも聞いて!
――ご自分の演じるキャラクターの好きなところや、演じていて工夫のしどころだと感じていることは何でしょうか。
中島 僕が演じているリチャード・スターリングは、行方不明の姉を探しに荘園に来たサバイバーです。紳士的で、でも一言発するだけで「この人は何を考えているんだろう?」というミステリアスなところがあって、そういう人物像をお客様にしっかり伝えていけけるように頑張ります。好きなところは、ビジュアルですね。
八木 確かにいいよね!
五十嵐 うん、ビジュが良すぎる。
――ジョゼフも、かなりカッコよいビジュアルですよね。
五十嵐 そこはプレッシャーです。キャラクターを保ったまま、ノリノリの曲でどう踊るのかも難しい……(苦笑)。各々のキャラクターに重い背景がありますが、ジョゼフはそれを誰かに吐露するような性格ではない。とはいっても演劇として成立させるためには、台詞を交わしてコミュニケーションをとっていくわけで。その一言を発するまでの心の動きや表に出さない考えを、どう表現するかが難しいですね。あくまでも自分の解釈でやっていますけど、お客様に「なるほどね」「そういうことね」と納得してもらえるものになればいいと思う。
宮城 エドガーは、自分の生まれ育ちも相まってなかなか人に心を開かない、人を信用しない人物ですけど、そんな彼が今回の物語を通して少し心を開く瞬間がある。「ツンデレ」という言われ方もしますけど、僕はそういうところがすごく人間っぽくて愛くるしいと思うんですよね。今回はエドガーが主人公なので、これまでのどちらかと言えば役を僕自身に寄せることで自分のオリジナリティーを出す演じ方ではなく、自分が役に添っていくことによって見ている人が一番感情移入できる登場人物でありたい。だからこそ感情の線を緻密に描かなくてはいけなくて難しいけれど、楽しいです。エドガーのひとつの物事に対して突き詰めようという心理や、その中で生まれてくる焦りだとかを想像して、想像して、暇さえあれば台本を読もうと思っています。
八木 ガラテアは、完璧な彫刻を作るためにすべてを費やしている彫刻師。インスピレーションを得て彫刻の材料を探そうと、自分の意思で荘園に来ました。完璧主義でこだわりが強いために常軌を逸した部分もありますけど、そういうところも含めて人間味が垣間見えるので、楽しんでいただけたらと思います。

――車椅子に乗っていることをはじめ、ガラテアも表現するうえで難度の高そうなキャラクターですよね。
八木 ビジュアルからして狂気に満ちていて、端にいるだけでも目立つ、個性の強い存在だからこそ苦戦しています。同じような台詞をいろいろなシーンで言うけれど、少しずつ言葉やニュアンスが違うので、混乱してしまって台詞がすぐに出てこないこともありますし……。まだ稽古序盤なので、なんとかそこを乗り越えて、どこかでお客様の心とリンクする瞬間を創りたいし、一人で舞台に立った時にもっと迫力を出せたらと思っています。ガラテアの周りには大勢のキャラクターがいるので、みんなに助けていただきながら頑張りたいと思います。
高いチーム力で生み出す、キャラクターそれぞれの生き様を描いた舞台
――カンパニーについては、どのようなことを感じていますか。
宮城 僕は今回、八木ちゃんと一緒に主役を背負っていますけど、人として八木ましろが好きだし、五十嵐啓輔が好きだし、中島礼貴も出会ってまだ日は浅いけど周りの人から良い評判を聞いているし、カンパニーのみんなが人として大好き。皆やる時はやる、リラックスする時はリラックスするっていうオンオフができているし、プロ意識も高い。しかも、この作品が好きだからいろいろな人に見てほしい、それなら自分たちもゲームをやってみないと、とみんなでひとつの方向を向いている感じがするので、僕はこのカンパニーが大好きです。
――まとまりの良いカンパニーなんですね。
宮城 はい、まとまっていて一枚岩ですよ。
五十嵐 お互いに疑問を出し合ったり、「ここはこうした方がいいんじゃないか」といった話し合いが、ほかの現場よりも格段に多いと感じています。だからギュッとひとつになるんでしょうね。
八木 仲がいいからこそ話し合いもできるし、「今のシーン、もう1回やらせてください」とか、みんなで協力して稽古しているし、本当にいい座組だと思います。宮城さんが、本当に素晴らしい方なんですよ。ひょうきんな感じでおちゃらけているけど、ちゃんと周りを見て、空気を読んでいて、実はめちゃめちゃ常識人。ふざけていても根は真面目なのがにじみ出ていて、相方としてすごく頼もしいです。
宮城 ほめ過ぎてヤバいって(照)!
――今のお話を聞くと「宮城さんについていけば間違いない」という感じですね。
八木 間違いないです!
宮城 それ、絶対書いてください(笑)。
――了解しました。ではあらためて、この作品の魅力を教えていただけますか?
五十嵐 ほかの作品もそうではありますけど、この『第五人格』の舞台はみんなのキャラクターと作品に対する愛が本当に大きい。ほんのわずかな手の動き、足の動きの一つひとつ、首の振り向きや目線に関しても愛とこだわりをもってやっているので、そこにはものすごくプライドを感じています。「ほかの人には絶対できない、俺たちだからできる舞台だ」という強い思いでやっているので、ぜひ見てみてください。それがビシビシ伝わるものになっていると思います。

八木 原作ゲームの世界観を忠実に舞台化しているので、ゲームが好きな方に楽しんでいただけることはもちろんですし、事前の説明も含めた台詞でゲームをあまり知らない方にも楽しめるようになっているので、興味はあるけどどうしようか迷っている方にも見ていただきたいです。でもゲームとまったく同じストーリーというわけでもなく、荘園に生きるキャラクターたち一人ひとりが舞台ならではの生き様を見せているので、ぜひそれを余すところなく見ていただきたいと思います。
――サバイバー編とハンター編で、同じ出来事の表と裏になっている構成も面白いですよね。
八木 片方を見たらもう片方も絶対に見たくなるような話だと思いますし、そうしていただいた方が、より解像度も上がります。
中島 僕は顔合わせに来た時、部屋に入ってみなさんと「はじめまして」ってなった時の空気がすごく柔らかくて、「これは絶対、みんないい人だな」と感じたんです。稽古が始まってみるとやっぱりそうで、みなさん優しく話しかけてくださるし、すごくやりやすい環境です。柔らかい雰囲気で一丸となって、さらにみなさんの人柄の良さが役にのってステージ上で演じられて、お客様に伝わる。そして、それが作品の良さにつながっていく……。本当に素晴らしいしカンパニーへのリスペクトをもって一緒に頑張っていきたいと思います。

宮城 僕が思うのは、今こうして稽古しているのは、この作品全体でいえば第3段階くらいということです。1年以上前から劇場を押さえて、大勢のスタッフさんが関わって、ビジュアルをどうするか考えて、僕らも撮影をして、ようやく稽古が始まって本番を迎える。でもそこで終わりではなくて、Blu-rayを作るなら編集してチェックしてプロモーションして、という第4段階・第5段階があって、そこでやっと一段落。大勢のスタッフさんが本番を迎えるまでも、そして本番が終わった後も頑張ってくださっています。それをもう6回もやっているチームだからこその、チーム力の高さを見に来てください。
取材・文:金井まゆみ 撮影:池上夢貢
<公演情報>
Identity V STAGE Episode6『The Abyss of Art』
原作:NetEase Games
脚本:泉水みに
演出:三貝豪(PLANET KIDS ENTERTAINMENT)
総合プロデューサー:伊藤秀隆(PLANET KIDS ENTERTAINMENT)
【キャスト】
■サバイバー
画家(エドガー・ワルデン):宮城紘大
庭師(エマ・ウッズ):内田彩澄
カウボーイ(カヴィン・アユソ):田中晃平
幸運児(推理スタント):丸山和志
祭司(フィオナ・ジルマン):佐倉花怜
心眼(ヘレナ・アダムス):綿目霞
占い師(イライ・クラーク):千葉瑞己
納棺師(イソップ・カール):平井雄基
探鉱者(ノートン・キャンベル):須賀京介(Am Amp)
曲芸師(マイク・モートン):瀬戸啓太
「囚人」(ルカ・バルサー):穴沢裕介
「騎士」(リチャード・スターリング):中島礼貴
■ハンター
彫刻師(ガラテア):八木ましろ
リッパー(ジャック):成松慶彦
芸者(美智子):中野あいみ
写真家(ジョゼフ):五十嵐啓輔
泣き虫(ロビー):渡部大稀
隠者(アルヴァ・ロレンツ):菅野勇城
■スーツアクター
ガードNo.26(ボンボン):澤田遊
■アンサンブル
中村美友
2026年5月14日(木)~24日(日)
会場:東京・シアターH
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/identityv-stage6/
オフィシャルサイト:
https://www.identityv-stage.com/
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