【Conton Candy / Setlist】
01、好きなものは手のひらの中
02、スノウドロップ
03、ファジーネーブル
04、急行券とリズム
05、月と太陽
06、普通
07、ロングスカートは靡いて
08、爪
音楽
ニュース
『つきみ全国tour 26-27 #つきみギャマブりん大捜索』千葉LOOK
続きを読むフォトギャラリー(16件)
すべて見るText:ヤコウリュウジ Photo:サカワヒカリ(つきみ)、ヨシハラミズホ(Conton Candy)
つきみが『つきみ全国tour 26-27 #つきみギャマブりん大捜索』と題したバンド史上最長ツアーを4月26日に千葉LOOKからスタートさせた。本ツアーは全17カ所を巡って、全国各地のつきみギャ(つきみファンの総称)に会いに行くことを掲げており、今年2月に東京キネマ倶楽部でのワンマンも大成功させたつきみ。その勢力をさらに拡大させることは間違いなく、Conton Candyをゲストに迎えたツアー初日も当然の満員御礼状態。ライブハウスを愛し、目の前にいるオーディエンスに愛を送り、手を差し伸ばしたい、という両バンドの情熱が終始溢れ出す夜となった。

最初の一音を鳴らしたのは、初対バンながら、ににちゃん(vo/gが本ツアーを行うにあたって、いちばん最初に名前を挙げたというConton Candy。そんなラブコールを受ければより高ぶるのがロックバンドに違いなく、紬衣(vo/g)が「調子はどうだい?」と投げかけて始めた「好きなものは手のひらの中」からエンジン全開。初対バン、どう受け止めてもらえるのか少しばかりの不安もあったであろうが、大きなコールとクラップを浴びながら熱っぽくグッドミュージックを響かせ、彼女たちを知らしめた名曲「ファジーネーブル」では大合唱も起こっていく。



「ツアー初日って、このツアーの色が決まったり、ブーストにならなきゃいけない日であって、呼んでもらえてめちゃめちゃ光栄です」と紬衣が語り、つきみと千葉LOOKに愛を込めて、と鳴らした「急行券とリズム」は間奏のアンサンブルも見応えアリ。音源も素晴らしいがやはりこのバンドはライブがいい。その瞬間に湧き上がる感情を曲中でも言葉として届け、語りかける。気取りのない自然体なスタンスは心を重ねやすく、突き上げられる拳の数もどんどん増えていくのだ。
「つきみとの共通点というか。きっと、同じ気持ちでやってるんだろうな、って思うところを見つけたんですよ。目の前にいるあなたの孤独とか暗闇とか、そういうモノから実際に手を差し伸べて救ってあげたいと思う。初めは自分の為に書いていた音楽も誰かのモノになって、誰かの為になる。つきみと話していて、鏡のように感じました」――紬衣

この出会いの意味を語ってから、Conton Candy流ラブソング「普通」、バンドとしての強度を知らしめる「ロングスカートは靡いて」と続け、時間が少し残ったということで激動のショートチューン「爪」を急遽投下。伝える為にすべてを使い切っていった。

そんな熱演を受け、本日の主役であるつきみの登場だ。LANAの「Like a Flower」を背に、しゅか(ds/cho)、りーたん(b/cho)、そしてににちゃんが登場すれば、ひと際大きくなる歓声。その中でつきみギャが差し出した薔薇を1本1本、ににちゃんが受け取っていき、大きな花束となった薔薇をギターアンプの上へ大切に乗せてから、グッとスイッチを入れるように楽器をかき鳴らす。ライブ中、「このツアーの一音目をConton Candyが出してくれて本当に嬉しいなと思います」とににちゃんが胸の内を語る場面もあったが、サウンドチェックで「ファジーネーブル」を一節歌ってしまうぐらい、いい刺激も受けたはず。「3ピースロックバンド、つきみ、始めます!」とににちゃんが宣言し、1曲目として選んだのは「ガールズバンド」だった。



自らの矜持を綴ったこの曲、オープニングを飾るにはもってこいというか、ふさわしすぎるであろう。そんな勢いを投影するようにりーたんも飛び跳ね、しゅか、ににちゃんと共に3ピースらしいソリッドな音を響かせれば沸騰するフロア。語気を強めて《見えるところまで見てみたいんだ!》と歌う姿も惹きつけられる。
もはやバンドの一員のようにつきみギャがコーラスも重ねた「ねー、ダーリン」、愛情の裏返しなのか、吐き捨てるようなニュアンスで歌い上げた「寝込むぐらい」と続け、会場のボルテージは上がる一方ではあるが、もちろん満足などしない。「カッコいいつきみのライブ を観に来たんでしょ!」とににちゃんは言い放ち、さらなる熱狂を求めていくのだ。 「生き伸ばしてやっと会えた今日、思う存分、愛し合って帰れたらいいなと思います」とににちゃんがつきみギャへの気持ちを口にし、「そんな歌を」と呟いて始めたのが「LOVE KILLER」。ゆったりと優しい歌い出しから、一気にエッジの効いたバンドサウンドへ移り変わり、センチメンタルという表現では追いつけない切ない描写もある曲だが、描く上昇カーブがとてもエグい。終盤、ににちゃんは泣き叫ぶようにも歌い、その衝動感が報われない日々への援護射撃のようにも響く。

ドラマティックなアレンジが施され、生きる決意を誓う「KEY」から続けた「ラブソング」はつきみが愛される、求められる理由が詰まったような1曲。ににちゃんが「絶望からつまんだ言葉が君たちの光になりますように」と口にもしていたが、友達にもこぼせないような鬱屈した感情を拾い上げ、嘘や混じり気など一切なしで響かせ、その根底に存在する愛で大きく包み込む。曲に溶け込みながら躍動するしゅかとりーたんのプレイも曲の世界観を増幅させ、激しさや歪みの中でにじみ出る崇高さがとても素晴らしかった。

1stデモに収録し、まさにバンドと共に歩んできた「さよなら春」と「えーる」をここで続けて披露。再録もした「さよなら春」は今だからこそのスケール感で鳴らし、大層なことじゃない、誰しもが求めていい幸せを願う「えーる」はより深く沁み渡らせる。ラストの盛大な「1、2!」というカウントからのアウトロも心を揺さぶられるモノがあった。

「ホントにライブがしたかった。ありがとう。ライブのために日々、我々は生きてるんですけど……君たちはよくそのライブのためにいろいろなことを頑張ってる、という連絡を送ってきてくれるんですけど、それって君たちだけじゃなくて、ウチらだってそうだし。キツイこと、しんどいこと、逃げたいことがあっても、何とか耐えて、今日ここに立ててるのは君たちがいるからなんですよ」――ににちゃん


そう改めてつきみギャへ思いの丈を語り、君たちの居場所を守る、という頼もしい言葉からハイボルテージなナンバーを連投。「ワールドエンド」ではしゅかとりーたんが生み出すグルーヴと連動するよう、ににちゃんも体を激しく振り乱してギターを鳴らして歌い叫び、「ミッドナイトセブンス」ではフロアを埋め尽くすぐらいの拳が突き上げられて大シンガロングも湧き上がる。クライマックスにふさわしい熱気が充満していく。
そこへ追撃のように放ったのが新曲「CROWN BABY」だ。憂鬱を蹴飛ばす軽快なロックンロールナンバーであり、ライブをもっともっと高揚させる力にみなぎっている。本ツアーの中でもつきみのライブに欠かせない曲として存在感を放っていくに違いない曲から、「ラスト1曲、やれますか!」と焚き付けてドロップするのは「べいびーぶれいかー」。オーバーキル気味な選曲だが、ありったけのスタミナをつきみギャも放出し、《ぶっころして》の大合唱。この1曲だけでも何日分、いや何週間分のエネルギーを蓄えることができるんじゃないか。それぐらい会場全体が沸騰していき、最高潮での幕切れと言い切っていい状況ではあったが、時間が余ったから、とショートチューン「WANT YOU」を最後の最後にぶっ刺していく。すべてを本編で出し尽くし、アンコールはなし。そんなスタイルもまたカッコよかった。

冒頭に触れたように、本ツアーは年明けまで続くバンド史上最長規模。初日からこの盛り上がりか、と強烈な内容だったが、ライブを重ねるたびによりタフになり、バンドの強度も上がるはず。加えて、本公演の3日後にニューシングル『CROWN BABY』をリリースしたように、いろんな動きもあるであろう。つきみの曲が、存在が、もっともっとたくさんの人のお守りになる。そんな期待でいっぱいになるライブだった。
<公演概要>
『つきみ全国tour 26-27 #つきみギャマブりん大捜索』
4月26日 千葉LOOK
w/Conton Candy
01、好きなものは手のひらの中
02、スノウドロップ
03、ファジーネーブル
04、急行券とリズム
05、月と太陽
06、普通
07、ロングスカートは靡いて
08、爪
01、ガールズバンド
02、ねー、ダーリン
03、寝込むぐらい
04、LOVE KILLER
05、KEY
06、ラブソング
07、さよなら春
08、えーる
09、ワールドエンド
10、ミッドナイトセブンス
11、CROWN BABY
12、べいびーぶれいかー
13、WANT YOU
<ツアー情報>
『つきみ 全国tour 26-27 “#つきみギャマブりん大捜索”』
◼︎2026年
5月24日(日) 高知・高知X-pt.
w / アンと私 (フロアライブ!!)
6月7日(日) 京都・京都live house nano
one man
6月28日(日) 新潟・新潟CLUB RIVERST
w / ミニマムジーク
7月12日(日) 北海道・札幌KLUB COUNTER ACTION
w / KOHAKU
8月2日(日) 石川・金沢 GOLD CREEK
w / ちゃくら
9月13日(日) 大阪・梅田シャングリラ
one man
10月4日(日) 静岡・静岡UMBER
w / EVE OF THE LAIN
10月25日(日) 宮城・仙台darwin
w / and more…
11月8日(日) 福岡・LIVE HOUSE Queblick
one man
11月15日(日) 茨城・水戸LIGHT HOUSE
w / and more…
11月22日(日) 栃木・宇都宮 HELLO DOLLY
w / and more…
12月6日(日) 香川・高松DIME
w / and more…
12月27日(日) 兵庫・神戸 太陽と虎
w / and more…
◼︎2027年
1月11(月・祝) 愛知・名古屋RADHALL
one man
1月17日(日) 広島・広島4.14
w / and more…
TOUR FINAL
2月某日 都内某所
※詳細は後日発表
▼チケットはこちら
https://w.pia.jp/t/tukimi-c/
フォトギャラリー(16件)
すべて見る