「狙わずに無になろうと思った」堀夏喜がパリでさらけ出した素顔
ホビー・スタイル
インタビュー
(撮影/稲澤朝博)
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すべて見るFANTASTICSの堀夏喜が待望のファースト写真集「LIVING FOR」を発売。着心地のいい服を着て、気の向くままに自由に過ごしたパリでのひとときを一冊に。撮影ロケ地から衣裳スタイリング、デザインまでが自身のこだわりを発揮したもの。“暮らすように過ごす”をテーマにパリの街角に佇む姿は、一緒に旅をしているかのようなナチュラルでリアルな表情が盛りだくさんだ。
狙わずに無になろうという気持ちで臨みました

――まずはタイトル「LIVING FOR」に込められた想いから教えて下さい。
テーマは「パリでの暮らすように過ごす」です。まるでパリに住んでいるような姿を切りとった1冊にしたいなと思ったんですよね。「LIVING FOR」は“~のために生きる”という意味があるじゃないですか。普段から物作りがすごく好きで、自分の頭の中にあるものを具現化できたことに生きがいを感じているので、ピッタリだなと思って、このタイトルにしました。
――背景が有名な観光地ばかりではなく、本当にパリで生活しているようなカットが多いですよね。パリをロケーションに選んだ理由は?
単純にパリは自分にとって憧れの場所っていうのが選んだ理由なんですけど。音楽やダンスはアメリカから影響を受けることが大きかったですが、映画や雑誌、アートを見る中でフランスやヨーロッパの文化に影響を受けることが多かったんですよね。アメリカは行ったことあったので、行ったことのないパリにしました。
――お母さんが「パリで暮らしてみたい」と言っていた影響もあったそうですね。
そうですね。子供の頃から、母親がいいものを着させてくれたこともあって、洋服が好きになりました。パリコレもありますし、憧れの街なんですよね。
――衣裳はスタイリングと私服がミックスされていて、パリの街に似合うコーデばかりでめちゃくちゃおしゃれですね。
衣装のアイディアを提案して、それを元にスタイリングを組んでもらいました。衣裳は私服も混ざっていて、パリに到着した空港での写真は、私服なんですよね。荷物を持って、空港で待っているというワンシーンは、自分でも撮られているのか、撮られてないのか分からないくらいの一瞬の瞬間を切りとってもらいました。めちゃくちゃ狙って撮ったカットは全くないです。
――本当にナチュラルな表情ばかりです。男性のスタッフさんと共同生活をしながら撮影したそうですが、いかがでしたか?
本当にただパリで暮らしてるところを撮ってもらったので、スタイリングだけでなく、私服のカットも混ざっています。もちろん、この日は何を着ようかって選んで着ていましたけど。あと、メイクはしてないんですよ。朝起きて何分後に撮ってもらったものもありますし、素顔の自分をさらけ出しました。

――狙わず、気負わないところがホリナツさんらしい感じがします!
僕、写真家が撮るスナップ的なショットやアートブックやフォトブックが好きなんです。アーティストが作る写真集なのに、アートよりのテイストで今まであまり見たことがないものを作りたいなと思ったのがきっかけで、こういったアートっぽい感じにしました。アートっぽさを求めていった時に、メイクってそんなに必要ないなっていう話になってしなかったんですよね。ちなみにスタッフさんの人選は、「この人にお願いしたい」と自分で探して提案もして。ヘアメイクの方は前から知ってる方でしたけど、カメラマンさんとスタイリストさんは今回初めてお仕事させていただいたんです。カメラマンさんは僕のやりたいことを編集の方に伝えた時におすすめされた方ですし。ヘアメイクさんにスタイリストさんに繋いでもらってお願いしたりして。
――カメラマンさんとのセッションはどんな感じでしたか。
キメすぎないで表情を作らずっていう感じでした。自分が見返した後に、作りすぎちゃってるなって思えるものは嫌だなと思っていたので。今回は狙わずに無になろうという意識で撮りました。膨大な写真量だったので写真を選ぶ作業が大変でしたけど、もう大満足の仕上がりで、表紙もレイアウトも含めて想像以上のものが完成しましたね。
パリのおかげでパンのおいしさに目覚めました

――スタッフさんたちとの滞在期間中でいろんな場所に行かれたのでは。
楽しかったです。ロケーションもどんなところに行くか、全部事前に目を通してましたが、行きたかったところへ全部行けました。ずっと行ってみたかったのは、「Ofr.」っていう本屋さん。ファッション系の雑誌や写真集に特化していて、アパレルの販売もあるんです。あと、街中にあるアパルトマンの屋上にパイプオルガンの教室になっているちいさなペントハウスがあったんです。その屋上から屋上を眺めながら撮影をしたりもして。
――素敵な出会いもありました?
そうですね。出会いといえば、パイプオルオルガンの教室のおじいちゃんですね。お邪魔した時に、僕たちを歓迎して、1曲弾いてくれたんですよ。その音色にすごくグッときましたね。出会う方々が皆さん、いい人たちでした。まずコーディネーターさんから素敵な方でしたからね。パリにいる間は、コーディネーターさんにずっとお世話になって、いいレストランを紹介して下さったり、自転車をお借りして撮影したり。おかげでパリにいる間、何の不自由もなく、大満足の生活を送ることができました。
――パリを肌で感じてみて、街のイメージは変わりましたか?
変わりましたね。行くまでは、パリコレの街ということで、華やかなイメージがめちゃくちゃありましたし、ちょっと敷居が高いイメージもあって。実際には思ってたよりもいい意味で普通の街で過ごしやすかったです。めちゃくちゃ居心地が良かったです。

――パリではどんな食生活を?
毎日、めちゃくちゃ美味しいものしか食べてなくて。モロッコ料理も食べたりして。いちばんハマったのがパンですね。パリでの生活をきっかけに日本に帰ってからもパンを食べるようになりました。今まで気にしてなかったけど、探してみたら、意外と近くにパン屋さんってたくさんあるんだなって気づいて、行くようになりました。
――パリでの生活って普段とはかけ離れた生活スタイルだったんでしょうか。
撮影のタイムスケジュールは決まってたんですけど、余白の時間も多くて、ざっくりしてましたね。この時間から、ここの時間はここにいるけど、その中で流動的に動いていいよっていう感じで。余白の時間もたくさんあって、そこで楽しみました。古着屋さんに行った時には、そこにたまたまいた犬と触れ合ったり。雨の中、傘をさして走ったり、横断歩道を渡ったり。「傘なしで雨に濡れないように走ったらカッコいいんじゃないですか」って言って撮ってみたら、すごくよく撮れたショットもありました。
――本当に狙わずして、撮れた偶然の1枚もたくさんです!
本当にエネルギーが溢れた撮影でした。そこにいるスタッフ全員が「こうしたらいいんじゃない?」「これやってみようよ」って、セッション的な感じで撮影したので、すごくいいものが撮れたし、楽しかったです。
自身で撮影したフィルム写真

――ご自身が撮影したパリの街でのカットもあって。ポストカードにしたいくらいアートなお写真ばかりで。
フィルムカメラを持参してパリの街を撮影しました。200枚ぐらいかな。結構、撮った中から厳選しました。奇跡的な写真もあって、子供がボール蹴っている写真は、いいタイミングでしたね。ボールをキャッチしようとする瞬間が1枚に収められたので。フィルムなんで撮れてるか分からないけど、パシャって撮ってそのまますぐ通り過ぎたんです。狙ったら時間かかりそうな瞬間が撮れて良かったです。デザイナーさんもレイアウトを組む時に僕が撮った写真を気に入って下さって。「いい写真」って言って下さったことがすごく嬉しかったです。
――これからもカメラ片手にいろんなものを撮影してみたい欲も生まれたのでは。
普段は趣味で気が向いたら撮る程度なんですけどね。カメラをたくさん持ってるわけでもないですし、本当に愛着が湧いてるフィルムカメラだけは、どこか行くときに持って行くので。どこか他の国へ行くときは絶対に持って行って、記録としていっぱい残していきたいです。
――今回の1冊で印象的な1枚を教えてください。
いっぱいあるし、全部好きなんですけど、公園の噴水で撮った1枚です。ここも僕が撮りたかった場所のひとつなんですけど。公園でたくさんの人がいる中で撮ったんで、僕がどこにいるか見逃すレベルで(笑)。周りの人もマジで何も気にしてない。ちゃんと溶け込んでるところが笑えちゃうんですよね。これは面白い写真だなって。ちなみにズラッと並んでいるベンチはなかなか空かなくて。空いた瞬間にパッと座ったんですけど長居してしまうのが分かるような居心地のいい場所でした。
――インタビューでは、今まであまり語ってなかった自分のことについても語っていましたが、パリで過ごした時間は、これまでを振り返るいい機会になったんですね。
そうですね。忙しい日々を送っていると1年が本当にあっという間なので、あまり振り返る時間を取ってこなかったなっていうことに気づきました。さっき今回の撮影では、セッション的な感覚のものが多かったと言いましたが、いいものを作り上げたいといろんな意見を出し合いながら、モノ作りをするというクリエイティブな時間がすごく好きだなって。ライブ作りもそうですし、クリエイティブな時間を過ごしている時、自分は1番いい顔してるなっていうのは改めて思いました。
生活スタイルに合った服装に惹かれるようになりました

――堀さんといえば、洋服好きでファッションにこだわりがあるイメージですが、洋服の着こなしも変化はあったのでしょうか。
昔は派手なものや高級なものに興味があって、ファッションも足しまくるという感じでした。それが自分にしっくり馴染んだスタイルがいいなって思うようになって、カッコよく見えるファッションも変わってきましたね。生活スタイルに合った格好に惹かれるようになりました。
――ちなみにまたパリに行くなら、やりたいことはありますか。
写真にはないですが、早朝と夜にセーヌ川のほとりを1人で歩いたんです。朝はランニングしてる人たちがちらほらいて、「うわ、ランニングいいな」と思って、パリでランニングしてみてみたいですね。夜は本当に静かなんですけど川沿いで若い子たちがお酒飲んでいる光景もあって「素敵だな」って横目に見てたんですよ。川沿いを歩きながら、ちょっと考え事でもできるような時間にもなりましたし、ああいう時間をもてて、良かったなと思いますね。また訪れる機会があったら、それをやってみたいなって。
――パリならではの時間も過ごせたんですね。
本を読んでいるところを撮影してもらったりして。ゆったりした時間も過ごせましたからね。むこうに行ってる時は、日本はあんなに忙しく動かなくてもいいのに……とか思ってたんですけど、帰ってきてちょっと日にちが経つともう完全に日本ペースに戻りました(笑)。
――パリでの暮らしを経て、気づいたことは?
昔と今の自分のいいところや悪いところとか考えたんですよ。改めて過去を振り返ってみたら、逆に昔の方が良かったところもあるよなって思って。じゃあ、もう1回ちょっとあの頃に立ち返ってみるかって思える部分もできたんで、そういう部分は気づけてよかったなと思います。
――あの頃に戻りたいと思ったのは、どんなところか気になります。
幅を広げすぎないことですかね。ひとつひとつをちゃんと極めようとする、深めていくってことを大切にしたいです。あれもこれもと欲張りすぎず、ひとつのことを追求していきたい。で、今のいいところは昔からずっと変わってないんですけど0、100の人間っていうこと。興味あることは本気で突き詰めてやれるけど、興味ないことは切り捨てちゃう。それって直した方がいいかなと思うんですけど、モノ作りにおいての熱量的には100のところに向けた時はすごくいいことなのかなって思いますね。この写真集は本当に100のところで集中してできて良かったです。
――パリだけでなく、もっと海外に行きたい気持ちも芽生えたり?
行きたいですね。いろんな国へ行って、いろんな国で写真撮って帰ってきたいです。次に行くなら、ロンドンです。食事があまり合わないかなと思ったんですけど、(中島)颯太がいうにはそんなことないって。いいレストランを聞いて行けたらいいですね。

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撮影/稲澤朝博、取材・文/福田恵子
スタイリング/初沢大地
ヘア/Tsubasa Dicky
メイク/Yamamoto Tamayo
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