「ひろしまアニメーションシーズン2026」コンペティション入選作品が発表
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ドン・ハーツフェルトの監督作「Paper Trail(紙の痕跡)」キービジュアル
米アカデミー賞公認のアニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2026(HAS)」が、8月19日から23日の5日間にわたって広島県広島市で開催。このたび、コンペティション入選作品が発表された。
HASは、世界4大アニメーション映画祭の1つである「広島国際アニメーションフェスティバル」が2020年に終了したのち、2022年より新たな装いで生まれ変わった2年に1度の国際アニメーション映画祭。今回で3度目の開催を迎える。コンペティションには、110の国と地域から3181作品の応募があり、全76作品(短編71作品 / 長編5作品)が入選作品として選出された。
部門は短編コンペティション、長編コンペティション、環太平洋アジア・ユースコンペティション、日本依頼作品コンペティションの4つ。短編コンペティションのグランプリ受賞作品には、米アカデミー賞へのノミネート権が与えられる。ラインナップには、米アカデミー賞に2度のノミネート歴を持つドン・ハーツフェルトの新作「Paper Trail(紙の痕跡)」や、フィリピン発のクィア・スーパーヒロイン作品「Zsazsa Zaturnnah(シャシャ・ザトゥーナ)」、広島市立大学大学院芸術学研究科に在籍する影山晴也の監督作「鮮やかな日々」、テレビアニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」のオープニングなどが並ぶ。
各部門の全ラインナップ一覧は公式サイトで確認を。これらの入選作品は、映画祭期間中に広島・JMSアステールプラザおよび横川シネマにて上映。国際審査員や観客による審査を行い、グランプリおよび各賞を競う。受賞作品は、8月23日の閉会式・授賞式にて発表される。
ひろしまアニメーションシーズン2026 概要
開催日程・会場
2026年8月19日(水)~23日(日)広島県 JMSアステールプラザ / 横川シネマほか
山村浩二(HASアーティスティックディレクター / コンペティション選考委員)コメント
多くの応募作が興味深く、高い水準の作品での競争となり、全てを紹介できないのが残念です。今回は新たな選考委員とともに、作者の制作に対する考えや姿勢を重視しました。また、アニメーションの幅広い様相を感じられる選出を心掛け、見る側に考えを催すもの、流麗なビジュアルのもの、技術的な挑戦からユーモラスなものなど、様々なタイプの作品を選びました。前回の応募作品には戦争関連をテーマにした作品が目立っていましたが、世界が政治的により混迷しているためか、明確なメッセージやテーマ性の強い作品が減りました。答えの出ない社会情勢の中で、ドキュメンタリーの語り方の質が変化し、クィアやフェミニズムを取り上げた作品も減少しました。メタレベルでの思考が必要な抽象作品が減ったことも、時代の影響かもしれません。一方、AI作品は爆発的に増えました。今後のアニメーションの方向性を揺るがす大きな存在なのは確かで、今回は物語表現と技術がうまく絡んだ数作品を選出しました。

