新国立劇場『エンドゲーム』が開幕 舞台写真&小川絵梨子芸術監督らのコメントが到着
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新国立劇場『エンドゲーム』より、左から)近江谷太朗、中山求一郎 (撮影:田中亜紀)
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すべて見る2026年5月15日・16日のプレビュー公演を経て、5月20日に開幕した新国立劇場のフルオーディション企画第8弾『エンドゲーム』。このたび舞台写真と、演出の小川絵梨子、出演者の近江谷太朗、佐藤直子、田中英樹、中山求一郎によるコメントが到着した。
小川芸術監督が就任以来取り組んできた、すべての出演者をオーディションで決定・上演するフルオーディション企画。自身の任期最後となる本企画で、自ら演出も担う小川が選んだのは、1957年の初演から半世紀以上を経てもなお世界中で上演され続けている、サミュエル・ベケットの傑作『エンドゲーム』。終末的な状況下で、どこにも行けない、行けなくなった4人の登場人物の、絶望的に繰り返される日常を描いた不条理劇で、作者であるベケットが「自分の作品の中で最も嫌いじゃない作品」と評したことでも知られている。
タイトルの『エンドゲーム』はチェスの終盤戦を意味しており、駒が少なくなり逃げ場のない状況を示唆している。登場人物たちは、出口のない部屋の中で、ただ終わりを待ち続けているのか、それとも──。
2回のプレビュー公演を経て、さらにブラッシュアップされた初日公演では、客席から度々笑いが起きる一方、劇中で描かれる「終わりゆく世界」が現実世界の行く末をも予感させた。そしてラストには一筋の光を感じさせ、難解なイメージのある不条理劇を見事に立ち上げたカンパニーに、客席からは熱い拍手が贈られた。


小川は、プレビュー公演の来場者から多くの意見や感想が寄せられたことに触れ、「一語一語大切に拝読し、作品に反映させていただいた所が多くございます。皆さまのご反応とご意見は我々の宝物です。本当にありがとうございました」とコメントを寄せた。公演は東京・新国立劇場 小劇場で5月31日(日) まで。
撮影:田中亜紀
<公演情報>
『エンドゲーム』
作:サミュエル・ベケット
翻訳:岡室美奈子
演出:小川絵梨子
出演:近江谷太朗 佐藤直子 田中英樹 中山求一郎
2026年5月20日(水)~31日(日)
会場:東京・新国立劇場 小劇場
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2665262
新国立劇場『エンドゲーム』スタッフ&キャスト開幕コメント全文
■演出/新国立劇場 演劇芸術監督:小川絵梨子
本日、『エンドゲーム』の幕が開きます。
オーディションに参加して下さった方々、キャスト・スタッフの方々、そして何より劇場に来て下さる皆様に心より感謝申し上げます。また8年間、本企画にご参加くださった方々にあらためまして深く御礼申し上げます。
また、プレビュー公演にお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。とても貴重なご意見・ご感想をたくさんいただきました。一語一語大切に拝読し、作品に反映させていただいた所が多くございます。皆さまのご反応とご意見は我々の宝物です。本当にありがとうございました。
作品を楽しんでいただけましたら幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
■ハム役:近江谷太朗
いよいよ初日を迎えます。ほぼほぼ1年前、合格発表があり顔合わせをした最高なチームでじっくり丁寧に時間をかけて作ってきました。作品の奥深さを知りわかってきた気になっていたら突き放されたりと、未だに苦労してもがいてますが、プレビュー公演で楽しんでくださってる空気を感じて、この作品はお客さんと一緒にその空間にいることをより感じることで完成されるものなのではないかと思いました。今まさに観てほしい作品です。
■ネル役:佐藤直子
私たちの大冒険、『エンドゲーム』のお稽古は、時に穴に落ちてしまったり。
でも、みんなで勇気を持って乗り越えてきました。
さあ、いよいよ本番です。最後まで前を向いて、いざ進めです。
劇場でぜひご一緒に冒険へ!!
■ナッグ役:田中英樹
プレビュー公演を経て、『エンドゲーム』、いよいよ、初日を迎えました。
1年前のオーディションから今日まで、演出・小川絵梨子さんとともに、全員で、この世界を、もがいてもがいて求めてきました。
一行一行を丁寧に丁寧に読み解き、重ねてきました。
ゆっくりと確実に終わりに向かうこの一刻一刻を、我々が「どう生きようとしているか」をどうぞ見届けてください。
そんでもって、ベケット先生の「リズム」を心ゆくまで楽しんでください。
■クロヴ役:中山求一郎
日々、演出の小川絵梨子さんから、ギフトのような言葉を授かりながら、一筋縄ではいかないベケット戯曲と、濃厚に向き合う稽古を重ねてきました。
“他者とどう関わるか”
“それでも関わり続けることを選ぶ”
これらは僕がこの稽古期間であらためて学んだ、かけがえのないことでした。
一生の財産のような時間でした。
2026年現在の世界を生きるお客さまに、どう作品を受け取っていただけるのか、とても楽しみです。
多面的に、直感的に観て下さることを祈ります。
岡室先生の翻訳の力も相まって、ベケット入門としても最適な公演になるはずだと信じています。
また、今回のフルオーディションのような役者への機会創出の場が、もっともっと広がって根付いていくことを、切に願います。
初日を迎えられたことに、多大な感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、ありがとうございます。
座組一同、心より、誠心誠意、お待ちしております。
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