銀杏BOYZ「大した騒ぎだな」リキッドが沸騰! 熱狂のツアー初日と、待望の新曲披露
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「銀杏BOYZ ツアー2026 夢で逢えないから☆」 Photo:サマーエンドブルーリオ
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すべて見るText:兵庫慎司 Photo:サマーエンドブルーリオ(@orz_____rio)
2026年5月27日、東京・恵比寿リキッドルームを皮切りに、「銀杏BOYZ ツアー2026 『夢で逢えないから☆』」がスタートした。全国8カ所を巡る今回のツアーは、全公演が平日開催で開演は18時30分で、いつものことだが、銀杏BOYZならではのスケジュール。今回、どの公演も、銀杏BOYZの動員規模を考えると小さめのライブハウスであり、この初日の東京のチケットを手にできたファンは、かなり幸運だと言える。
おそらくそのせいもあり、あと、久々にこんな至近距離で銀杏BOYZと対峙できるという喜びもあり、リキッドルームのフロアは、開演前から異様な熱気に満ちていた……って、紋切り型なことを書いてるわ、と思われるとイヤなので、補足する。1年前のZeppツアー『昭和100年宇宙の旅』の東京公演(2025年7月8日、Zepp DiverCity)も、その直前の羊文学との対バン(2025年5月9日、TOYOSU PIT)も、2026年5月5日大阪泉大津フェニックス『OTODAMA ’26』のステージも観たが、この日のオーディエンスが放っていた熱量は、そのどれをも上回っていた。
当然ながら、その熱量は、ライブが始まると一気に沸騰状態に達する。観客はどの曲もイントロどころか最初のワンフレーズから大合唱。さらに激しく体をぶつけ合い、フロアは凄まじい熱狂に包まれていく。4曲目が終わったところでの峯田和伸の最初のMC、その第一声は、「大した騒ぎだな、今日」だった。



後半のMCで、「生まれてきてよかったなって思うことはめったにないけど、生きていてよかったと思うことは何回かあって。今日はその数少ない1日です」と言ったのも、この時間・この空間を、そんな、熱狂的なオーディエンスと共有できたからだ、と思う。そのMCから入った曲では、前方のオーディエンスの一部が将棋倒しになりかけ、それに気づいた峯田が曲を止めて「大丈夫?」と客席へ呼びかける場面もあった。幸い大事には至らなかったが、いわゆる、暴れ系の激しいタイプではない曲で、そういう事態になったことに、ゴーイングステディの頃のライブと近いものすら感じた。峯田、「ケガをするのは、メンバーだけでけっこう!」。
さて。ツアー初日なんだから、曲目や構成などに関しては、極力ネタバレしてはいかん気がするが、あまりにも何も書かないのも味気ないし、観ながら「このことは伝えたい!」と思う瞬間も何度もあったし、どうしよう。えーと、じゃあこうしよう。ここ1〜2年以内の銀杏BOYZのライブを観ている方なら、「今の銀杏なら、この曲はやるよね」とか「今の銀杏のライブは、こういうパフォーマンスだよね」と想像できる、その範囲で書くことを心がけます。なので、今の銀杏のライブを全然知らない方にとっては、まあまあネタバレになるので、何も知りたくない方は、ここから先は読まないようお願いします。 では、以下、要点を箇条書きにしていきます。
・峯田、鋲が打たれたベストで両腕は肩からむき出し、という出で立ち。5月5日の『OTODAMA』の時に(僕は)初めて見た衣装なので、今回のツアーはこのスタイルで統一していく、ということなのだと思います。
・メンバーが登場して、思い思いに爆音を放つ時間がしばし続いてから峯田が登場、1曲目に入る、という導入は、このツアーでも同様。その他のタイミングでも、曲と曲の間やエンディングなどで、この、言わば「全員爆音インプロ」の瞬間、何度もあり。昔より増えた気がする。ちなみにこの日、SEが鳴って客電が消えたのは、18時26分だった。開演予定時刻(18時30分)より早くステージが始まる、いわゆる“巻き”の展開に、初日からなっていた、ということだ。





・7曲目あたりから本編後半にかけて、コーラス/シンセサイザー/パーカッション等を担うサポート・メンバーとして、UCARY & THE VALENTINEが参加。彼女が部分的にリードボーカルを取る曲もあった。
・アコースティック・コーナー、今回もあり。ドラムの岡山健二がフロントに出て峯田と並び、アコースティック・ギターを弾きながらリード・ボーカルを取る。ベースの藤原寛はマラカスを振り、UCARYはタンバリンとコーラス。


・「若者たち」や「BABY BABY」など、ワンマンでもフェスでも、今の銀杏のライブにおいてマストになっている曲は、複数演奏されたが、それ以外に、「うわ! これやってくれますか!」という曲もいくつか含まれていた。その中のひとつは、懐かしいレア曲に対する驚きで、もうひとつは最近の峯田和伸の大きな仕事にまつわる楽曲で、「やるかもと思っていたら本当にやってくれた」という意味での驚きだった。それから、このツアー・タイトルなので、当然「夢で逢えたら」も披露。アンコールで峯田は「夢で逢えないから逢いに来ました!」と叫んだ。
・1年前くらいから、曲のアレンジや歌詞の一部を新たに作り直し、タイトルも変えて、再レコーディングしている曲……要は、「アーメン・ザーメン・メリーチェイン」と「人間」のことだが、それらの曲も、それぞれ、ライブの流れのなかにおいて重要なタイミングで、歌われた。後者に関しては、曲に入る前に峯田、「この曲は20年前にアルバムに収録された曲ですが、当時のままでは今の自分の気持ちは伝えきれないと思いまして、去年の春に歌詞を替えてタイトルも替えて再レコーディングしました」と、説明。後半の「戦争反対」を繰り返す歌詞の最後、「とりあえず 戦争反対って言ってりゃいいんだろ」が、「とりあえず 戦争反対 戦争反対」に書き直されている。今は「戦争反対」と言うことすらはばかられる時代になってしまった、そのことをひしひしと感じているのではないか。これらの曲を含めて5曲くらいレコーディングが終わっている、アルバムを出したらまたツアーをします、と峯田はオーディエンスに伝えた。



・そして。これ、ネタバレだが、書かせてください。 新曲「パラダイス・ロスト」をやったのだ。 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』(以下『ストキン』)の公開前に行われた、複数のトークイベントで明かされた話によると、その『ストキン』の主題歌として候補にあがっていた新曲があった。しかし、田口トモロヲ監督は、主演のふたり=峯田和伸と若葉竜也に、リザードの「宣戦布告」を歌ってもらってそれを主題歌にすることを決めた。その結果、「じゃあ、(「ストキン」の)次の映画の主題歌はそれにします」(もちろん峯田が出演すること前提で)という話になった。その楽曲がこの「パラダイス・ロスト」なのだ。どんな曲かを詳細に明かすのはやめておくが、今の峯田の感覚がそのまま反映された楽曲であることを、強く感じた。


旧曲を作り直した楽曲も、まっさらの新曲も、さらにレア曲も織り交ぜられている。2025年のアメリカ・ツアーや、映画『ストキン』の経験などが、随所に反映されている。つまり、新しくなっている。この数年の銀杏BOYZの動きの中でも、大きなトピックになるツアーだと思う。これから観るという方、ぜひ楽しみにしてほしい。



<公演概要>
『銀杏BOYZ ツアー2026 夢で逢えないから☆』
5月27日 東京・LIQUIDROOM
<ライブ情報>
『銀杏BOYZ ツアー2026 夢で逢えないから☆』
※終了公演は割愛
6月1日(月) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
6月9日(火) 広島・広島CLUB QUATTRO
6月19日(金) 新潟・新潟LOTS
6月24日(水) 福岡・福岡DRUM LOGOS
7月8日(水) 宮城・仙台PIT
7月23日(木) 愛知・名古屋DIAMOND HALL
7月29日(水) 大阪・GORILLA HALL OSAKA
銀杏BOYZ オフィシャルサイト
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