乃木坂46 齋藤飛鳥が語る新曲の魅力「世界中に『Sing Out!』ブームを巻き起こしたい!」
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齋藤飛鳥
5月29日にリリースされる乃木坂46の23rdシングル『Sing Out!』ミュージックビデオ視聴会が4月25日、ソニー・ミュージックエンタテインメント本社にて実施。グループにとって初の試みとなるこの視聴会に、同曲のセンターを務める齋藤飛鳥が登壇した。
『Sing Out!』は乃木坂46にとって2019年最初の作品にして、新元号・令和に切り替わってから初のシングル。齋藤のセンターはこの曲で自身4回目となる。
ハンドクラップやストンプを取り入れた、ゴスペルを思わせる大きなノリを持つ『Sing Out!』は、これまでの乃木坂46にはなかった新境地的な1曲。クラップやストンプのみならず、“Sing Out=大声で歌う”のタイトルが示すようにメンバーとオーディエンスが一丸となってシンガロングできるパートも用意され、今後の乃木坂46にとって新たな代表曲になることが期待される。
また、MVではイメージカラーの紫をあしらった衣装を着たメンバーが、大勢のダンサーたちと一緒に華麗なダンスを披露。パフォーマンス中に見せるメンバーの笑顔とポジティブな曲調の融合が、乃木坂46らしいピースフルな世界観を作り上げており、非常に見応えのある作品に仕上がっている。
記者の楽曲試聴およびMV視聴に続いては、齋藤との質疑応答に移行。この曲を最初に聴いた印象を尋ねられると、彼女は「今まで単独センター曲は夏曲だったので楽しげな曲が多かったんですけど、今回もそういう感じなのかなと思っていたら、明るい曲調ではあるけど歌詞の世界観含めて力強さが伝わってきて、聴いていると楽しくなってくる曲という印象を持ちました」とコメント。
レコーディングの際に意識したことを質問されると、「歌詞だけを見るとハッピーとかスマイルとかそちらの印象が強いので、気持ちを込めて歌ったとしてもちょっと薄っぺらい言葉になってしまったら嫌だなと思っていて。でも、2コーラス目に〈もし泣いてる人が どこかにいても 理由(わけ)なんか聞いたって意味がない そう簡単に 分かり合えるわけないだろう〉という歌詞があるんですけど、この明るくて未来に向かう力強い曲調にそういう歌詞が含まれていることが個人的に気に入っているので、そんなちょっとジメッとした部分も隠さずに伝えたほうがハッピーな部分との差がつけられて、より明るい部分が伝わりやすくなるのかなと思いながら歌いました」と答え、ハンドクラップやストンプを取り入れたアレンジについては「今までの乃木坂46の楽曲にはない雰囲気を持っているし、特に今回はファンの方にもクラップを一緒にやっていただきたいと思っていて、MVではクラップのシーンが印象的に使われているのでは」と自身の考えを口にした。
MVのテーマについて尋ねると、「女性の力強さが出せたらいいなということを監督さんと話していて。爽やかなんだけど見終えたらちょっと泣けてくる、笑顔でクラップしているんだけど観ている側がその笑顔にグッとくるみたいな、そういう状況が作れたらいいなみたいな意識で撮影に臨みました」と発言。
続けて、「楽曲が大衆的で幅広く聴いていただけそうな曲調と共感していただけそうな歌詞だから、そっちに寄せた内容でも良かったはずなのに、実際にはかなりストイックな撮り方をしていて、映像としてもすごく生々しさがあったので、その魅力が個人的にすごく気に入っていて。だから、ダンスもごまかしたくなかったし、ちゃんとした目線の動きとか手の角度とかもあまり妥協せずに撮れたらいいなと思っていました」と彼女らしいこだわりを伝えた。
MV中で時折こぼれる笑顔についても、齋藤は「ラストにかけて笑顔がちょっと強くなったりするんですけど、それも笑おうと思って笑うのではなくて、踊っている中で自然とあふれてくるものなんです。監督さんからも『今、ちょっと自信を持てているなってときに笑顔になってくれたらいいよ』というお話があったので、意識的に笑顔を作るのではなくて、踊っていて楽しい瞬間だったり、気持ちいい瞬間に自然と笑顔になっていました」とコメント。
個人的にお気に入りのシーンを聞かれると、「2コーラス目で私と白石(麻衣)と生田(絵梨花)が踊っていて、3人が分かれて生田だけになったところに高山(一実)が入ってきて。そのときの生田と高山が本当に楽しそうな、それこそ自然と笑顔がこぼれちゃったんだなっていう表情をしていて、観ていてほっこりします」と教えてくれた。
さらに、撮影中のエピソードとして「〈一人ぼっちじゃないんだよ〉とか〈仲間の声が聴こえるか?〉って歌詞があるんですけど、MV撮影中はその2つのフレーズで私と大園(桃子)がずっと泣きそうになっていて。『グッとくるねー』みたいなことを言いながら撮影していました。実際にはちょっと泣いちゃったんですけど(笑)」という話も。
令和初のシングル、さらに相次ぐ1期生の卒業を経て発表される作品に対する思いを聞くと、「平成だろうと令和だろうと関係なく、いわゆるヒット曲というか誰もが口ずさめる楽曲ができるといいねという話はメンバーともしていて。そういう意味では今回の楽曲はすごく頭に残るし、みんなが口ずさみやすいと思うし、途中で英語の歌詞が入っていたりもするので、日本だけとは言わずに世界中で『Sing Out!』ブームが巻き起こったらいいな、みたいな気持ちはあります」と答えた。
なお、新曲『Sing Out!』は5月1日(水・祝)25時からオンエアのニッポン放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』にて初オンエア予定。5月3日(金・祝)早朝には各ワイド番組でMVが紹介されるほか、同日正午からはYouTubeにてMVフルバージョンも公開される予定だ。
(取材・文:西廣智一、撮影/高橋那月)
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