東出昌大、「悪党」現場で松重豊の食事シーン目撃「まさしく孤独の…」
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「連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~」完成披露試写会・舞台挨拶の様子。
「連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~」の完成披露試写会と舞台挨拶が本日4月25日に東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われ、キャストの東出昌大、松重豊、新川優愛、青柳翔(劇団EXILE)、監督の瀬々敬久が登壇した。
本作は、東出演じる元刑事の探偵・佐伯修一と松重扮する探偵事務所所長・木暮正人が犯罪加害者の追跡調査を行う中、自らの過去と犯罪のその後に向き合い葛藤する姿を描くサスペンスドラマ。佐伯と次第に惹かれ合うようになるキャバクラ嬢・はるかを新川、調査対象の男・坂上を青柳が演じる。原作は薬丸岳の小説「悪党」。
東出はイベント冒頭で撮影を振り返り、「非常に重かったです。被害者遺族になってから人生が一変したということを忘れずに演じました。もうヤバいんですよ、このドラマ。このトーンでしゃべると暗くなっちゃうので」と話す。演じることを登山に例え、「役者になって8年目なんですが、最初の頃は今どれくらいの高い山に挑戦してるのかわからなかったんです。瀬々監督と2回目の仕事であること、そして原作と脚本を読んだことで、今作は6000mぐらいの高い山だとわかった。これは心構えと準備をしっかりしないと登り切れない。1回しか出演しない人たちも含め共演者が支えてくれたので、ちょっとずつ登っていけました」と連続ドラマ初主演の重みを語った。
瀬々から芝居に関して“天使の面と悪魔の面がある”と評価されたことについて、松重は「この役はいい人だろうか悪い人だろうかと単純に考えていると、役というのは小さな解釈の中でしか成り立たない。善人の中にもダークサイドがあって、瀬々監督はそこをえぐっていくので、“果たしてこの人はどういう人なんだ”とお客さんにも考えてもらおうと。なので、意外と現場では監督の指示通りに動いているんです」と返答。それに対し瀬々は「今の松重さんの話し方を聞いていればわかったと思うんですけど、本当にそんなこと思っているのか? おいしそうに食べてるけど、本当においしいのか?と思わされます(笑)」と松重の二面性に言及。それを受けて松重が「監督もね、本当に素晴らしい監督なのか、インチキなのか…(笑)」とやり返す場面もあった。
一貫して悪党を演じたと話す青柳は、東出との対決シーンについて「自分と同じくらいの身長の人に胸倉をつかまれたことがあまりないので……。東出くんの強いエネルギーを感じさせてもらえたのは、いい思い出になりました」と回想。すると東出は「お互いつかみ合って、そのあとカメラ位置を変えてまた同じお芝居をする流れだったんですが、(青柳の)タートルネックが1回目の演技のせいでぐにゃぐにゃに伸びきってしまったんです」と思いがけないハプニングがあったことを報告した。
終盤には、主人公たちの職業にちなみMCから「探偵に依頼するなら?」という質問が投げかけられた。瀬々は「自分の死ぬ時期を調べてほしい、寿命を知りたい」と答え、青柳は「現場で撮影シーンの様子を記録しているスクリプターさんに探偵をつけたい」とコメント。「モニター前で監督が何を言ってるのか知りたい」と続けると、東出は「監督は『はいカット、OK!』って言ってても、実は『今の微妙だったな』ってこぼしてるかも」と笑う。新川は「おじいちゃんが亡くなってしまって1人なので、おばあちゃんが普段元気で楽しく生活しているのか調査してもらいたい」と家族思いな一面を見せた。東出は「自分を見張ってほしい。客観的に見てどちらかといえばクズなのか、けっこうがんばってるほうなのか。仕事面と家庭面のトータルで見てどっちなのか調べてもらいたい」と真面目な顔で話す。
また松重が「おいしいお店とか、おいしいパフェの情報を調べてもらったり……。別の仕事でそういうことやってるんで」と回答すると、すかさず東出がスタンバイ部屋でのエピソードを披露。「部屋で松重さんが差し入れのお菓子を食べながら『これおいしいな』って言ったのを僕と板谷由夏さんで聞いてて、『あ! 今の!』ってなってたんです。まさしく、孤独の……それで(笑)」と明かすと、松重は「現場においしい差し入れがないか、それしか考えてない」と照れた様子を見せた。
「連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~」はWOWOWプライムにて、5月12日より毎週日曜22時からオンエア。全6話で、第1話は無料放送となる。
連続ドラマW 悪党~加害者追跡調査~
WOWOWプライム 2019年5月12日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
※全6話。第1話のみ無料放送