Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ジャニーズWESTの微笑ましい関係性を見届けていきたい 『アメノチハレ』特典映像から感じたこと

ジャニーズWESTの微笑ましい関係性を見届けていきたい 『アメノチハレ』特典映像から感じたこと

音楽

ニュース

リアルサウンド

 ジャニーズWESTが、今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。披露するのは、4月24日にリリースされた12thシングル表題曲「アメノチハレ」だ。

(関連:ジャニーズWESTこそ現代に求められるアイドルグループ? “ホメチギリ”ポイントから考える

 2014年4月20日に、大阪・あべのハルカスで行なったCDデビュー会見から5年(デビューシングル『ええじゃないか』は4月23日にリリース)。ジャニーズWESTは、デビュー曲「ええじゃないか」を筆頭に、持ち前の明るさと仲の良さがにじみ出る、元気いっぱいなナニワ節ソングを多く発表してきた。そんな彼らにとって、今回の「アメノチハレ」は、いい意味でいつものワチャワチャを封印。今の季節にぴったりな、爽やかな応援歌となっている。

 お祭りモード全開の楽曲とは異なり、ソロパートが充実した歌割りも新鮮だ。いつも以上に一人ひとりの歌声に注目することができ、その繊細な声色、ハーモニーにハッとさせられる場面も少なくない。ハイテンションで歌われる楽曲も楽しいが、こうしたミディアムテンポでじっくり聞くと、彼らの誠実な姿勢が声を通じて伝わってくるようだ。

 「アメノチハレ」を作詞・(川口進と共に)作曲したのは、SMAPの「ありがとう」「どうか届きますように」や、Kis-My-Ft2の「PICK IT UP」などを手がけてきたMORISHIN。ジャニーズWESTにも、これまでに「僕ら今日も生きている」「青空願ってまた明日」などの楽曲を提供してきた。MORISHINの綴る歌詞は、いつだって大切な人たちへの感謝と、想いは必ず叶うという希望に溢れ、傷ついた心を“大丈夫”だと背中をさすってくれるやさしさに満ちている。たとえ今、失敗続きでうまくいかなくても、笑顔を忘れなければきっと……という気持ちにさせてくれる本作は、長い下積みを経てデビューを掴み取り、そしてどんな壁も笑いに変えて乗り越えてきたジャニーズWESTにピッタリだ。

 初回盤Aには「アメノチハレ」MV映像が収録されており、5年間の歩みを彷彿とさせる彼らのお仕事シーンが切り取られた演出に。ラジオパーソナリティとしてリスナーのおたよりを読み上げる小瀧望、インタビューに答える桐山照史と濱田崇裕、雑誌の撮影に臨む中間淳太と藤井流星、そして楽屋でファンレターを読む重岡大毅とそれを眺めて嬉しそうな神山智洋。こうした日々の積み重ねが、今の彼らを作っている。彼らの心が雨模様だった日も、逃げずに歩み続けてきたのは、ファンの言葉に支えられてきたからだ、というメッセージが感じられる映像だ。

 同時に収録されたメイキング映像では、重岡がファンと自分たちの「頑張るリレー」について語っていた。そして「ええじゃないか」のMVと同じ監督であること。大きな「OK!」の声が、元気をもらえるのだとも。ジャニーズWESTの作品は、メイキング映像がもうひとつのメインディッシュと言っても過言ではない。いつだってサービス精神旺盛に振る舞い、そして周囲にはいつも笑顔が溢れている。ファンに対してはもちろんのこと、一緒に仕事をするスタッフとも笑いを分け合って過ごしてきた。それがジャニーズWESTが愛される理由に他ならない。おふざけシーンをギュッとまとめた映像も収録されているのは、そんな彼らを制作陣もついつい愛でてしまった証だろう。

 今夜の『ミュージックステーション』のライブでは、彼らの爽やかな歌声が心にしみる一方で、トーク場面で披露されるであろう、いつもどおりのワチャワチャな7人の姿に「もっと見ていたい」という気持ちも膨らむことだろう。そんなときは、初回盤Bに収められた『We are WEST!!!!!!! やったぜ5周ねぇぇぇぇぇぇぇん ほんまサンキューサンキュー! 今日は懐かしい想い出振り返ってもええじゃないか!SP』を手に取るしかない。7つある「!」や「ぇ」にも作り手の愛を感じるが、たっぷり51分もワチャワチャ映像が収められているのだから出血大サービスだ。

 5周年を記念した「細かすぎるジャニーズWESTクイズ」では、5年経っても大盛り上がりな神山のモノマネも登場する。さらに、「go WESTイントロ よーいドン!」では、お笑いの教科書レベルのキレイな中間のノリツッコミも。「パーリパリ たこ焼きパーリー」は改めて目標が語られる場面もあり、5年間を懐かしんだり、次の5年を楽しみにしたりと、まさに盛りだくさん。

 どんなことにも一生懸命で、必死に楽しませようともがいて、それゆえに失敗も少なくない。けれど、そんなカッコ悪い部分も一緒に笑い合うのがジャニーズWESTらしさ。この先5年、10年……と、7人の微笑ましい関係性を見届けていきたい。そして、そんな彼らを応援するファンとの「頑張るリレー」が続くように願っている。(文=佐藤結衣)
※濱田崇裕の「濱」は「まゆはま」が正式表記。