「Hibiya Festival」幕開け、宮本亜門「日比谷がエンタメとアートでいっぱいに」
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「Hibiya Festival」の「オープニングショー」公開ゲネプロより。
「Hibiya Festival」が本日4月26日に開幕。昨日25日には「オープニングショー」の公開ゲネプロが東京・日比谷ステップ広場で実施された。
昨年2018年に続いて開催される「Hibiya Festival」は、日比谷エリアを中心に行われる観劇フェスティバル。今年19年の「オープニングショー」は、4月26・27日の2夜連続開催となる。宮本亜門が作・演出を手がけるこのショーでは、総勢約20名のパフォーマーによる観客参加型のステージが繰り広げられる。
公開ゲネプロは、多くのオーディエンスが見守る中スタート。ステージ後方の階段席は“演出参加エリア”となっており、参加者はあらかじめ用意されたペンライトでパフォーマンスを盛り上げることができる。冒頭、シルクハットと赤いジャケットを身に着けたストーリーテラー役の大澄賢也がキレのいいダンスで魅せると、オーディエンスから歓声が上がり、会場は熱気に包まれた。
劇中では、ダンサーのASUKA Yazawa演じる少女が、社交界に憧れを抱きながら成長していく姿が描かれる。青年役の矢内康洋をはじめとしたキャストたちは、“太陽族”やロックンローラーなど、各時代を代表する若者たちの姿を表現。華やかな歌とダンスで日比谷の歴史をたどっていく。70年代のシーンでは、大澄が西城秀樹の「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を歌い上げ、会場を盛り上げた。
80年代のロック、90年代のR&Bと、その時代を象徴する楽曲が次々と展開し、2000年代の場面では、ヒップホップを基調としたダンスが繰り広げられる。また出演者のエリアンナやダンドイ舞莉花が、美声を会場全体に響かせると、観客からは大きな拍手が。さらに2010年代の場面では、エリアンナが映画「グレイテスト・ショーマン」より「This is ME」を歌唱。ショー終盤では、現代美術作家・ヤノベケンジによる「Hibiya Festival」のシンボルオブジェ・Floraも登場し、上演時間約30分の「オープニングショー」は、大歓声に包まれながら幕を閉じた。
カーテンコール後には、宮本がステージに登場。宮本は「平成から令和へと時代が大きく変わるときに、このフェスティバルは始まります!」と興奮気味に挨拶。去る4月2日に自身が前立腺がんを患っていることを公表していた宮本は「キャストの皆さんから元気をもらって、病気なんか吹き飛ばしちゃいます!」と言葉に力を込め、「大好きです! 愛してます!」と出演者や観客に笑顔を見せる。宮本は本イベントについて「日比谷がエンタメとアートでいっぱいになるフェスティバルです」と述べ、「この10連休に皆さん是非とも足をお運びください!」と来場を呼びかけた。
続いて、ゲストのヤノベが呼び込まれる。ヤノベが自身の作り上げたFloraを見つめながら「あんなに可愛い彫刻作品を作っているのが、こんなおっさんだと知って、皆さんびっくりしたことでしょう(笑)」と、会場の笑いを誘うと、宮本は「(ヤノベとFloraの)顔の形が同じですよ!(笑)」と発言し会場を和ませた。
ヤノベはFloraについて「元号が変わるタイミングで展示させていただきますが、Floraのモチーフは、偶然にも令和の由来でもある梅の花。尾形光琳の『紅白梅図屏風』の梅をあしらっています」とエピソードを明かす。最後に宮本は「観客の皆さんと一体になって、最高の時間でした! ありがとうございました!」と謝辞を述べ、公開ゲネプロを締めくくった。
観覧無料の「オープニングショー」には、立ち見観覧エリア、“演出参加エリア”の2種類が用意され、当日11:00から整理券が配布される。「Hibiya Festival」では、このほか、Floraを光と音で演出する「ナイトショー」やステージ企画の「Hibiya Step Show」、キッズイベント、トークショーなどが実施される。なお本イベントは雨天中止となる。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「Hibiya Festival」
2019年4月26日(金)~5月19日(日)
東京都 東京ミッドタウン日比谷
「オープニングショー」
2019年4月26日(金)・27日(土)
東京都 日比谷ステップ広場
作・演出・Flora監修:宮本亜門
出演:大澄賢也 ほか