1本の木が落とす影で隣人同士がトラブルに…北欧発サスペンス「隣の影」公開
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「隣の影」
北欧発サスペンス「隣の影」が7月27日に公開決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。
本作では、閑静な住宅街で暮らす2組の家族が、ささいな隣人トラブルをきっかけに暴走していくさまが描かれる。中年夫婦が「そちらの庭にある1本の木が、自宅のポーチに影を落としている」というクレームを老夫婦に入れたことで対立し始める両家。やがて老夫婦が家族同然にかわいがっていた飼い猫が失踪したことで、隣人同士は危険な一線を踏み越えていく。
監督を務めたのは、ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン。本国アイスランドのアカデミー賞にあたるエッダ賞では2018年に作品賞、監督賞、脚本賞など7部門で受賞した。第90回米アカデミー賞のアイスランド代表作品にも選出されており、また米ファンタスティック・フェストでは2017年に最優秀監督賞を獲得している。
ジャパンプレミアとなったSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018では、国際コンペティション部門の監督賞を受賞。審査員を務めた深田晃司は、「小さな出来事、小さな行き違いが転がるように大きな事件に発展していく脚本の巧みさと監督の手腕が素晴らしい。その技術の高さもさることながら、悲劇とユーモアが表裏一体で描かれる監督のシニカルな視点がとてもユニークだった。共感を求めない人物造形というのは、作り手の私自身にとても勇気をくれた」とコメントしている。
「隣の影」は東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。
2017(c)Netop Films. Profile Pictures. Madants