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異才の日本画家、横山操の姿を感じる『横山操展〜アトリエより〜』三鷹市美術ギャラリーにて開催

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展覧会チラシ

昭和を代表する日本画家のひとり、横山操。三鷹市のアトリエに遺された未公開の作品や愛用の画材などを紹介する『横山操展〜アトリエより〜』が、8月4日(土)より10月14日(日)まで、三鷹市美術ギャラリーにて開催される。

横山操(みさお)は、戦後日本画の革新に取り組んだ画家。黒を基調とした荒々しい筆致の作品や、雄大な赤富士の連作などで知られている。

1920(大正9)年に新潟で生まれた横山は、 上京後、画家としての道を歩み始めるが、20歳で戦争に召集。30歳までの10年間を戦争とシベリア抑留で失うも、復員後は川端龍子の青龍社を中心に、自らの生きる「今」を力強い大画面の日本画で描くと同時に、故郷の山並みや夕景を独自の叙情性で表現してきた。

1959(昭和34)年には自宅とアトリエを三鷹市大沢に構え、45才で多摩美術大学日本画科教授に就任。後進の指導に熱を注ぐ中、51才の時に脳卒中で倒れ右半身不随となり、利き腕の右手が使えなくなってしまう。しかし制作に向かう姿勢は止むことなく、リハビリに徹し、絵筆を左手に持ち替えて再び歩みはじめる。そして《むさし乃》など静謐な画面を何点か描くと、53才で再び脳卒中に倒れ帰らぬ人となった。

同展は、横山のアトリエの調査をきっかけに、アトリエに遺されていたイーゼルと未完の作品や、スケッチブック、筆、絵具など愛用の品などを紹介するもの。一見小品が主体ながら、そこにもまぎれもない横山操の姿がある。逆境の中でも絵画と真摯に向き合った、その不屈の精神を感じることができるはずだ。

【開催情報】

『横山操展〜アトリエより〜』

8月4日(土)〜10月14日(日)三鷹市美術ギャラリーにて開催

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三鷹市美術ギャラリー

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