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『大岩オスカール 光をめざす旅』展に約60点 美術館壁面に描く新作も

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大岩オスカール『光をめざす旅』2018 224×333cm 油彩/キャンバス 作家蔵

展覧会『大岩オスカール 光をめざす旅』が4月27日から石川・金沢21世紀美術館で開催される。

1965年にブラジル・サンパウロで日本人の両親のもとに生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動を続けている画家の大岩オスカール。『大岩オスカール 光をめざす旅』は、日本で開催する約10年ぶりの大規模な展覧会となる。

会場は、「波に包まれるニューヨーク市」「まとまらないアメリカ」「旅人生」「うまくいかない世の中」「光をめざして」「希望をもって」の全6章で構成され、大岩が暮らす都市や社会、環境問題をテーマとした60点余りの近作を展示する。「うまくいかない世の中」では、ゲストアーティストとして作曲家のチャド・キャノンを招き、大岩の作品からインスピレーションを得て生み出された交響曲と絵画の融合に挑む。

また大岩は展覧会開催前に金沢で滞在制作を行ない、金沢21世紀美術館の縦4メートル、横27メートルの巨大な壁面に、「森」をテーマにしたドローイング作品を出現させる。

会期初日の4月27日に金沢21世紀美術館で開催されるアーティストトークには14:00からの回に日系ブラジル人芸術研究家・都留ドゥヴォー恵美里、17:00からの回にチャド・キャノンがゲストとして登場する。また、6月28日には金沢21世紀美術館 シアター21で『宮沢和史 ブラジル文化をめぐるトーク、詩の朗読&弾き語りコンサート』を開催。詳細は、金沢21世紀美術館のオフィシャルサイトから確認しよう。

大岩オスカールのコメント

画家の仕事は、どれだけ絵が上手かとか、絵の具を使う技術を持っているかの問題ではなく、一つのアイデアをどう平面上に表現するかの自分の中での戦いです。使う道具は割とシンプルなもので、誰でも手に入れられる絵の具、筆、キャンバス。このシンプルな材料からどれだけ素晴らしいものが生まれるか、この難しさに挑戦して、僕は長年絵を描き続けています。
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