『インハンド』山下智久の違和感のない大学生姿が話題に 今後の鍵を握るのは松下優也?
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山下智久が主演を務めるドラマ『インハンド』(TBS系)が、4月26日に第3話を迎えた。
参考:『インハンド』濱田岳、ツッコミキャラとして持ち味発揮 山下智久と抜群の掛け合い
『インハンド』は1話完結型のドラマ。変人天才科学者・紐倉哲(山下智久)、その助手を務める高家春馬(濱田岳)、内閣官房サイエンス・メディカル対策室の立場として紐倉に調査依頼をしにくる牧野巴(菜々緒)。それぞれ3人の関係性が見どころの一つであり、紐倉の右腕の義手に纏わる謎めいた過去も少しずつ紐解かれていっている。
第3話のゲストとして登場するのは、科学的なアンチエイジング治療を行う会社のCEO・瀬見まき子(観月ありさ)。紐倉の大学時代の恩師に当たる。不老不死を謳ったアンチエイジング治療は、若者の血液を安く売買し、輸血することで骨、筋肉、神経を若返らせるという違法行為だった。「不老不死は生命科学の到達点なんかじゃない」「不老不死になったら進化は止まり、次の環境の変化に対応できずに絶滅する」「老いることも自然なことだし、死を迎えることも自然なことだ。それに抗うことは科学じゃない」。不老不死の代償に認知症の症状、いずれは死を迎えるクロイツフェルト・ヤコブ病を発症してしまっていた瀬見に、紐倉はそう諭す。
瀬見が老いに対する恐怖にとりつかれたのは、妹のみき子(松本若菜)が急速に老化が進んでいくウェルナー症候群にかかり亡くなっていったからだ。紐倉は講師の助手を務めていたみき子の「こんな姿になっちゃった私を覚えておいてほしくない。今を生きる人たちにはちゃんと前を向いて生きてほしいから」という生前の思いを聞いていた。その回想シーンで登場するのが、大学時代の紐倉の姿だ。
第3話では、瀬見の登場により過去の回想シーンが多くインサートされる。枯葉の模様をした蛾の一種・アカエグリバを見つけ、無邪気に地面にうつぶせになる紐倉。今と変わらず、当時から虫が好きだったことが伝わってくる場面である。驚くのが12年前という設定にも関わらず、山下が何の違和感もなく大学生役を演じていることだ。彼こそが不老不死のアンチエイジングを……と思わずにはいられない。そして、大学生の紐倉には自身の右腕が存在している。
第2話ではCDC(アメリカ疾病予防管理センター)と揉めて様々な学会から除名されたという紐倉の過去が明かされたが、第3話では5年前にCDCをアメリカ陸軍と揉めてクビになったという新たな情報が。アメリカ兵らしき「HIMOKURA!」と呼ぶ声と共に紐倉がフラッシュバックする映像の中には、大きく燃え上がる炎と男性の笑顔。それは「紐倉の過去に関わる重要人物を演じる」と既に発表されていた松下優也だ。紐倉が義手になった出来事と大きく関わりがあることは間違いなく、今後の展開を握る重要人物の一人となっていくだろう。第4話の予告では、鍋島智樹(山中崇)が「あの男は人殺しなんですよ」と高家に話しかけ、紐倉が右腕を抑え苦悶するシーンも。さらなる紐倉の過去が明かされることは確かだ。(渡辺彰浩)