ギョーム・ブラックの新作「7月の物語」公開決定、特集上映も開催
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「7月の物語」ポスタービジュアル
「女っ気なし」「やさしい人」で知られるギョーム・ブラックの監督作「7月の物語」が、6月8日より東京・ユーロスペースほかで公開決定。あわせて特集上映が開催されることもわかった。
「7月の物語」は、ブラックがフランス国立高等演劇学校の学生たちと作り上げた2部構成の作品。ジャン・ヴィゴ賞2018を獲得した第1部「日曜日の友だち」には、芽生え始めた友情にささいなことで亀裂が入ってしまう会社の同僚2人が登場する。広島国際映画祭2017で観客賞を受賞した第2部「ハンネと革命記念日」では、革命記念日で盛り上がる7月14日のパリを舞台に、留学生ハンネが翌日の帰国を前に最後の夜を楽しもうとする姿を追う。
ブラックはそれぞれ5日という短い撮影期間に、3人のスタッフと少ない機材で、2016年7月のバカンスの始まりに浮き立つ若い男女の戯れを捉えた。「7月の物語」には、38分の短編ドキュメンタリー「勇者たちの休息」を併映。ブラックは本作でレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地中海ニースに至る約720kmの自転車観光ルートに集う、仕事をリタイアした自転車愛好家たちにカメラを向けた。
ユーロスペースでは同日より、ブラックの特集上映も開催。フランス北部の小さな海辺の町オルトを舞台に、地元の青年シルヴァンがパリから訪れた美しい母娘とひと夏を過ごす中編「女っ気なし」、同じくオルトを舞台にシルヴァンが主人公に据えられた短編「遭難者」、盛りを過ぎたミュージシャンの男の孤独と焦燥を見つめた「やさしい人」がラインナップに並ぶ。
さらに6月初旬には東京のアンスティチュ・フランセ東京で、ブラックが2018年に発表したドキュメンタリー「宝島」と、彼がセレクトした作品を上映する特集も行われる。
(c)bathysphere – CNSAD 2018