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黒沢清監督×濱口竜介監督が明かすカンヌの裏側! 『黒牢城』『急に具合が悪くなる』公開を記念した対談映像が解禁

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左から)濱口竜介監督、黒沢清監督

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黒沢清監督の最新作『黒牢城』と、濱口竜介監督の最新作『急に具合が悪くなる』が、6月19日(金)より公開される。この度、ともにカンヌ国際映画祭で万雷の拍手を浴びた両監督のスペシャル対談が実現。互いの作品への熱い感想からカンヌ映画祭の裏話までが語られた対談映像が解禁となった。

『黒牢城』は、密室と化した“黒牢城”を舞台に、城主・荒木村重(本木雅弘)と妻・千代保(吉高由里子)、地下牢に囚われた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)らを取り巻く、さまざまな登場人物たちの思惑が飛び交う緊迫の戦国系心理ミステリー。一方、『急に具合が悪くなる』は、パリ郊外の介護施設を舞台に、施設長のマリー=ルー・フォンテーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)と、がん闘病中の日本人演出家・森崎真理(岡本多緒)という同じ名前の響きを持つふたりの女性が出会い、友情を超える絆を結ぶ様を描く3時間16分の大作だ。

両監督は互いの作品を鑑賞したとのことで、黒沢監督は『急に具合が悪くなる』に対し、「映画の長さがどうだとかいうものと全然違う、未知の時間がそこには流れていて、ふたりの女性が過ごす時間そのものを観客もまさに経験した。こういう映画体験をするのはほぼ初めてではないかと思うほどでした」と、これまでにない衝撃を受けたという。特に驚いた点として人間が寝転がって足を上げるシーンに言及した黒沢監督に対し、濱口監督はダンサー・砂連尾理の振付に触発されたことを明かし、「今まで見たことがないようなものが自然に映画の中に入ってくるし、それは何か生命力みたいなものになるんじゃないか」とその意図を説明した。

濱口監督は『黒牢城』を「本当にシンプルにめちゃくちゃ面白い映画」と大絶賛。時代劇とミステリーの融合でありながら、「一方でどこか、現代社会論みたいなところもある。まだ映画にはこんなことが可能なのだなという気持ちにさせていただいた」と圧倒された様子を見せた。濱口監督が特に魅了されたのは、本木演じる主人公・荒木村重のキャラクターだという。「希代の軍師・黒田官兵衛でも全く読み切れない村重の弱さ。家とか国とかを超えた、個人に対する考えを持った人間として描かれている」と、歴史上の人物に込められた現代性を深く読み解いた。

ともにカンヌ国際映画祭で万雷の拍手を浴びた両作品だが、対談では華やかな賞賛の裏にある重圧についても率直に語られた。『黒牢城』の公式上映に客席で立ち会っていた濱口監督が「感無量でした」と語る一方、黒沢監督は極度に緊張していたことを明かし、「(濱口監督が客席にいたことを)気づいてました。ただ怖くて、目線合わせるのが(笑)。ああいう場で、自分の映画をやるっていうのは初めての経験なので、緊張もしました」と振り返った。濱口監督も上映中の緊張は相当なものだったと述べ、「上映中は非常に怖いものでして、非常に緊張して見ていたので、最終的にみんながどうも楽しんでくれたらしいという表情で拍手や歓声を上げてくれたということは本当によかったです」と胸の内を明かした。

黒沢監督は、世界最高峰の舞台であるカンヌでの拍手が持つ“本当の価値”について、「コンペティションとなると中には“俺は認めないぞ”とか、そういう人も混じるんですよ。その後カフェで“今見てきた映画がどんなにつまんなかったか”を楽しそうに話し合っている。恐ろしい場所ですよ(笑)。だから、そこでの拍手は全然別物です」と、独特の緊張感に満ちたカンヌの空気を伝えた。

対談の終盤では、互いに「これはマネできない」と思う部分に話がおよび、日本を代表する両監督から深いリスペクトの言葉があふれた。濱口監督は、恩師でもある黒沢監督の作品が持つ圧倒的な力について、「得も言われぬ“これが映画なのだ”という感覚。問答無用の説得力みたいなものは、やはり真似できるものではない」と熱弁。「どれだけ届こうと思っても届かない」とその到達点への尊敬の念を口にした。

対する黒沢監督も、濱口監督の演出の“質と量”、とりわけ冒頭から主人公の置かれた複雑な状況を持続させて見せつける手腕に対して、「あれ、僕にはできないんですよ。僕にはできない資質ですね」と称賛。さらには濱口監督の現在地について、「僕は普通に普通の映画で頑張るけれど、(濱口監督は)映画とも言えぬ、別な何かに向かっているんだろうなと思う。ものすごいところに行ってるんだなということだけがわかる」と表現した。

対談の最後に、両監督がそれぞれの作品に込めた思いを明かした。黒沢監督は「主役の本木雅弘さんから脇役まで、本当にいい味を出している。あの時代に生きた人々がどんな風であったかを、隅々までいろいろな俳優たちが表現しています」とスクリーンに映る人間の魅力を語った。その言葉に濱口監督も「黒沢さんの映画に出てくる俳優は、なぜこんなにいいんだろうと今回もあらゆる人に対して思いました」と応じた。そして濱口監督は自身の作品について、「どのキャラクターも、それぞれの人生を背負ってそこにいるように見えてほしいと思って演出しました。3時間16分という上映時間は、意外と人生そのものに比べたらずいぶん短い時間であると思っていただけるのではないかと思っています」と語り、対談を締めくくった。

黒沢清監督×濱口竜介監督 スペシャル対談

<作品情報>
『黒牢城』

6月19日(金)公開

映画『黒牢城』ポスタービジュアル

『急に具合が悪くなる』

6月19日(金)公開

映画『急に具合が悪くなる』ポスタービジュアル

(C)米澤穂信/KADOKAWA (C)2026映画「黒牢城」製作委員会
(C)2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners

関連リンク

映画『黒牢城』公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/

映画『急に具合が悪くなる』公式サイト:
https://www.bitters.co.jp/soudain/