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SixTONESジェシー、大好きなコメディの世界で放つ輝き――『ケロロ軍曹』1人2役にかけた情熱と、6周年を迎えたグループへのブレない想い

映画

インタビュー

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(撮影/梁瀬玉実)

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SixTONESのジェシーが『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』に声優として出演。謎の宇宙人の兄弟・アルルとデルル役で一人二役に初挑戦する。本作の魅力を語るインタビューでは、冗談を交えながらのトークで場を明るく笑いの溢れたものに。コメディ界のヒットメイカー・福田雄一監督とのタッグでケロロ軍曹が大好きな子供心をくすぐる表現力を爆発させたアフレコについて語ってもらった。

福田雄一監督から「ジェシーなら1人2役もできる」と背中を押された瞬間

アニメ20周年記念プロジェクトの目玉として、完全オリジナル新作となる『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』が6月26日(金)から公開。アニメーションの脚本・総監督を初めて務めるのは福田雄一だ。ジェシーは謎の宇宙人の兄弟「アルル」と「デルル」役の声優を務めている。

「人気アニメのオリジナルキャラクターで、一人二役に挑戦するということをお伺いして、もちろん不安な気持ちもあったんですけど、嬉しかったですね。『ビートルジュース』で低い声と高い声を出していたので、『ジェシーなら一人二役もできる』と福田監督が思って下さったみたいで。『アドリブもあるし、好きにやって下さい』と言ってもらったんですよね」

今作は2004年からアニメ放送を開始すると国民的人気シリーズ作品に。2006年からは劇場版を5年連続で公開。一大ムーブメントを巻き起こした。

「放送が始まったのは、20年以上前からですよね。僕のちっちゃい頃は、両親の影響で、アメリカの有名なアニメを観ることが多かったです。幼少期は、家にいるよりも外で遊ぶのが好きで。サッカーしたり、鬼ごっこしたり、スライムを作ったり……。あ、スライムは家の中で遊んでたか(笑)。そんな僕でも、『ケロロ軍曹』が話題になっているのは、もちろん知ってたので、すごく人気の作品だと思いました」

新劇場版ではケロロ軍曹が居候先の日向家で平和な日々を送っているところから始まる。日向家が家族揃って沖縄・宮古島へバカンスを楽しむことになるが、お留守番を命じられ、絶望する中、渋谷で謎の妖怪たちが大発生。さらにそこから全国各地で不可解な現象が次々と勃発し、ケロロ軍曹たちが対策に乗り出すストーリーだ。

「新劇場版では、シリーズ最大規模の脅威に立ち向かっていくストーリーということでドキドキしました。いろんなことが起きるから、『大丈夫なの!?』とハラハラする出来事が待ち受けていて、めちゃくちゃ面白いです。いろいろな展開やさまざまなキャラクターが登場するので、楽しみにして欲しいですね」

「え?ジェシーだったの!?」と驚いてほしい──クールな兄と天真爛漫な弟、こだわりの演じ分け

今作で声をあてたアルルとデルルはケロン人の兄弟。兄のアルルは、天才発明家でケロロ小隊のあるメンバーと因縁があるキャラクター。弟のデルルは、実行部隊で好戦的だが、兄想いという役どころだ。演じ分けは、何度もトライするうちにコツを掴むことができたという。

「アルルとデルルどちらも最高のキャラクターになっているので、『え? ジェシーだったの?』って、驚きながら楽しんでもらいたいです。声の演じ分けは、福田監督とご飯屋さんで『こんな感じですか?』って相談をしたんですよ。兄のアルルはクールで低い落ち着いた声、弟のデルルは天真爛漫に高い声をあてたんですが、アルルは普段の自分の声よりちょっと低くしたくらい。弟のデルルのような高い声は、やってみたいなと思っていたので、楽しかったです。もともとちょっと変なコミカルな声を出すのが好きなんですよね(笑)」

福田監督のスパイスが入った兄弟のコミカルな掛け合いが面白いところ。ジェシーの声だと気づかない人も多いのではと尋ねると「デルルは自信ありますね!」とニッコリ。

「アルルとデルル、両方とも自分の声域の範囲ではあるんですけど。僕が普段、落ち着いて喋っている時の声を知らない人は、アルルでもジェシーだと気づかないかもしれないですね。アフレコ現場でキャラクターに自分の声がのったのを観た時、『え、これ、僕ですか?』って自分でも思ったので良かったのかな、と(笑)」

ジェシーといえば、バラエティ番組に出演した際、ユーモア溢れるモノマネやギャグで場の空気を明るくしてくれる人。ジム・キャリーをリスペクトしており、コメディとは親和性が高いキャラクターであることが知られている。

「志村けんさんやコロッケさんが、好きなんですよ。モノマネとかも好きでいろいろやってたことが、声の使い分けが必要なお芝居が求められる『ビートルジュース』に繋がって、そして、『ビートルジュース』が『ケロロ軍曹』に繋がって……。好きでやり続けてきたことが全部次に繋がったことに感謝したいですね。ちなみにバラエティ番組では、ぱっと振られた時に瞬発力のある面白いことをしたいと思っていて。音楽だとロックの時とバラードの時では表現の仕方が違うし、ふり幅があるじゃないですか。そんな感じで、いろんな表情をして、見ていて飽きない人物でありたいですね」

大切にしたのは「顔が浮かばないお芝居」 自由なアドリブで福田監督を笑わせたアフレコの裏側

2022年に『SING/シング:ネクストステージ』のアルフォンゾ役で吹き替え声優に挑戦した経験もあるジェシー。声だけのお芝居は、まだ数少ない経験となるが、どんなことを大切にアフレコに挑んだのだろうか。

「作品を観て、僕の顔が浮かばないようにしたくて。本当にそのキャラクターとして観てもらえるようにっていうことを大切にしました。僕はプロの声優ではないけど、声優としてキャラクターの声をあてられることが嬉しくて。本当は公開してから、『じつはアルルとデルルの声はジェシーでした』って、そこで初めて解禁したら、面白かったのかもしれないですよね(笑)」

新たな侵略者の仕業で続々と登場するのは、パロディ全開のキャラクターたちだ。そして、ストーリーのあちこちに差し込まれているのは、福田監督ならではの笑いのエッセンス。

「福田監督からアドリブを自由に入れて欲しいというお話があって。映像を観てアフレコしたのですが、特に台詞が書いてないところでモノマネを入れたり、アドリブを入れたりしてみました。例えばエレベーターで下がるシーンで効果音みたいなものを自分で言ってみるとか。もちろん自分のシーンだけでなく、アドリブは他の部分にもいっぱいありますね。アドリブでは福田監督が笑ってくれて、嬉しかったです」

ジェシーは謎の多いアルルとデルルを演じるにあたってアフレコで苦戦したところはというと……。

「過去のアルルを説明する部分では、台詞が膨大だったんで大変でしたけど、楽しかったですね。『声優やってるな』って感じられたので。後半の戦闘中にやられた時にあげる声とか、普段はそんなに出さないような声を出すこともあったし、可愛い部分やトーンを下げる部分の声の調整、匙加減が難しかったです」

個性的なキャラクターがたくさん登場する中、お気に入りは、発明の天才で頭がキレるが、ちょっと陰気なキャラクターのクルル曹長だという。

「クルルはちょっと嫌なやつみたいなキャラクターではあるけど、パソコンを持っていて、いろいろ調べてくれるから、一緒にいたら助けてもらえそうですよね。頭脳派のクルルを自分のコミュニケーション能力で上手く利用しようかな、なーんて。計算高いですよ。僕はジェルルなので(笑)」

地球征服を企むケロロ小隊一行には、暗殺兵や発明する係など、いろいろなタイプな軍人が勢ぞろい。もし自身がケロロ小隊に仲間入りするなら、どんな役割に向いていそうなのか、気になるところだ。

「メインで戦うわけではなく、敵が来たら裏側に連れて行って、『1回ちょっと話そうぜ』って仲間にしようとしますね(笑)。バカを演じて、『こいつ悪いやつじゃなさそうじゃん』って思わせて、気を引く。持ち前のコミュニケーション能力を活かしたいですね。え、ケロロ小隊に仲間入りするなら、どんな名前がいいか?もちろんジェルルで!(笑)」

もしも地球最後の日に「チーズフォンデュの浴槽」に入れたら!? 天才肌のジェシーが描く未来のアイデア

今作は、ケロロ軍曹たちが地球滅亡の危機に立ち向かう物語。もし地球が最後の日を迎えたら、最後の晩餐は何を食べたいかという質問には、楽しそうに回答する姿も。

「何を食べようかな。……チーズフォンデュ! 好きなんですよ。何をディップしても美味しいから、もう浴槽にチーズを入れて、自分も入ってフォンデュしたいくらい(笑)。浴槽でチーズまみれで1日過ごしたい!」

今後、また声優として出演するなら、どんな作品に挑みたいか問うと、昔からやってきたお得意のモノマネである「ドナルドダック」と言って場を和ませる。

「それは、やっぱり『ドナルドダック』じゃない?(笑)。山寺宏一さんとコロッケさんと食事に行った時、ドナルドダックになって喋ってたことがあるんですよ。山寺さんと二人でドナルドダックになって対決する話をやりたいですね……って冗談ですけど。また何か、声優のお仕事にチャレンジできたらいいですね」

普段から天才的なひらめきを持つジェシー。今回の役どころが天才発明家&戦術の天才ということで、発明してみたいものを問うと、ユーモアあふれる発想の持ち主であることが改めて判明。

「学生時代、電車で学校に通っていたんですよ。満員電車に乗った時、次に降りる人が分かればいいなって思ってましたね。『この人、次の駅で降りそうだな』と思った目の前に座っている人が結局、結構先の『新宿まで座ってんのかいっ!!』ってことがあったんで。『この駅で降ります』って表示されるとか、降りる駅が分かればいいのに。そういう機能があったら、最高だよな、便利だよなって……。まぁ、発明ってほどでもないか(笑)。でも、新しいものを生み出すのは好きですね。先輩や後輩たちとご飯を食べる時もお仕事でこんなことができたらいいなっていうアイディアを話すのが楽しいんで」

SixTONESのライブではデコレーションしたトラック・デコトラでドームの外周を走り回ったり、360度観客が囲むステージだったり、様々なアイディアで観客を驚かせてきた。

「ステージも昔からいろいろ考えて、それを現実させてきてるからね。まぁ、いろいろやりたいことはあるけど、特効を出すにはお客さんとの距離を考えなくてはいけないとか、お金もかかるから、現実的には厳しいアイディアもいっぱいありますけど。水を張ったステージが浮いてたら面白いよなー……とかね。あまり具体的に言うとネタバレになっちゃうけど、今後やってみたいことはたくさんありますよ」

2026年1月でデビュー6周年を迎えたSixTONES。グループ名に“6”を掲げる彼らにとっては、6周年が記念すべき1年。初のスタジアムライブが決定するなど、盛大にお祝いモードに突入している。グループで今後やり続けたいことは?

「6周年だと6人で一緒にいる時間も増えるから、やっぱり楽しいよね。今後もやり続けたいことは、ファンの皆さんと会えるライブ。メンバーと皆で楽しくふざけながら、変わらずステージに立っていきたいです。あと、雑誌の取材は食べ物や飲み物の差し入れを用意してもらえるから、おじいちゃんになってもやりたいです。美味しいものが食べられるから(笑)」

パロディネタが盛り込まれた自由奔放な作風は、笑いが大好きなジェシーとの相性がバツグンな一作となったが、注目ポイントは?

「今回の新劇場版は、福田監督らしさもあり、ケロロの魅力も詰まっているし、サプライズ的な要素もいっぱい。もう一瞬で終わっちゃうよね。何より、分かりやすいストーリーなので、子供から大人まで楽しんでもらえると思います。ガンダムが出てきたりね、パロディとしていろんな作品が登場するので、とにかく豪華!えっ、こんなキャラクターも出て来るの!?と驚きながら楽しんでもらいたいです」


<作品情報>
『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』

6月26日(金) 全国公開

©吉崎観音/KADOKAWA・劇場版ケロロ軍曹製作委員会

配給元: KADOKAWA、バンダイナムコフィルムワークス


撮影/梁瀬玉実、取材・文/福田恵子
スタイリスト/柴田拡美(Creative GUILD)
ヘアメイク/朝岡美妃(Nestation)

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