TEAM SHACHI「タイムトレインかなた」の旅を無事完走、6月に主演映画公開
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「TEAM SHACHI 1st TOUR 2019 ~タイムトレインかなた~」愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール公演の様子。(撮影:笹森健一)
TEAM SHACHIが本日4月29日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールで、全国ツアー「TEAM SHACHI 1st TOUR 2019 ~タイムトレインかなた~」のファイナル公演を開催した。
「TEAM SHACHI 1st TOUR 2019 ~タイムトレインかなた~」はTEAM SHACHI改名後、初の全国ツアー。時空を越える高速鉄道「タイムトレインかなた」での旅がコンセプトで、タフ民(TEAM SHACHIのファンの呼称)はTEAM SHACHIと共に“旅”を楽しんだ。開演時間になると幕の前に「あれ? ここどこだ?」と道に迷った秋本帆華が現れ、「タイムトレインかなた」が走る世界へとタフ民を導く。幕が上がると、秋本は舞い上がった「タイムトレインかなた」のチケットを追って、メンバーと合流し「かなた」で旅をスタートさせた。途中で6人組のホーン隊・ブラス民も加わり、そのまま彼女たちは情熱的なホーンサウンドが光るナンバー「こだま」を披露。ラテンテイストの新曲で会場の熱気を一気に引き上げていった。
秋本が作詞に携わった楽曲「ROSE FIGHTERS」ではTEAM SHACHIとタフ民が「ヘイ!」と声を重ね、曲の終わりではグループのスローガン「super tough strong energy positive exciting soul from nagoya」を会場にいる全員で絶叫。自己紹介ソング「Hello, TEAM SHACHI」では会場中でタオルが回された。この曲が終わると秋本が「タイムトレインかなた」についてタフ民に説明。ステージ上に「かなた」の文字が光ったときには“ルート変更”(通常とは異なる曲展開や振り付け、導入など)が行われること、楽曲「レースのカーテンを揺らした」が始まったらライトを消すことなど、「タイムトレインかなた」の乗車時の注意事項を告げてから「タイムトレインかなた、全速前進!」と、旅を再開させた。
代表曲「colors」の途中で「かなた」の文字がステージに出現すると“ルート変更”が行われ、4人はその場で静止。秋本以外のメンバーが静止したまま秋本はソロ曲「おっとりガールの憂鬱」を歌い、ブラス民のサックスの音色が楽曲をムーディに彩った。続く「グラブジャムン」では再び「かなた」の文字が現れ、4人は「タイムトレインかなた」の“ルート変更”により「colors」のパフォーマンスに戻っていく。「You!」「BASYAUMA ROCK」を届けたあとは、スタンドマイクを使った歌唱が印象的な「ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ」へ。ブラス民が繰り出すブラスサウンドにより強度を増した楽曲でフロアを盛り上げた。
開演から1時間が経って4人はようやくトークコーナーへ。ここではTEAM SHACHI主演の映画「燃えよ!失敗女子」が6月に劇場公開されることが明らかに。「燃えよ!失敗女子」は「今年一番じわる映画」がコンセプトの映画で、主題歌はフレンズのおかもとえみが作詞、ひろせひろせが作曲、編曲をCMJKと山森大輔が担当したTEAM SHACHIの新曲「わたしフィーバー」に決定した。トークが終わると、TEAM SHACHIは「レースのカーテンを揺らした」を歌唱。ステージ上ではマジックミラーを使った不思議なパフォーマンスが繰り広げられ、タフ民は秋本との約束通りペンライトを使わずにその様子を見守った。
ブラス民のサックスメンバーが「crying sax」を演奏すると、ステージに「かなた」の文字が浮かび上がる。すると4人はブラス民が鳴らすファンファーレのようなイントロから「よろしく人類」を歌唱。続く「Wow Oh! Oh!」ではTEAM SHACHIとタフ民が拳を掲げてシンガロングし、会場の一体感がより強固なものになっていった。
新曲「わたしフィーバー」ではメンバーとブラス民が客席へ。詰め込まれた歌詞とハッピーな雰囲気が印象的なこの楽曲を歌っていると、ステージ上に「かなた」の文字が。するとTEAM SHACHIはキラーチューン「抱きしめてアンセム」の振り付けを踊りながら「わたしフィーバー」を歌い、曲が終わるとそのまま「抱きしめてアンセム」に突入していった。「抱きしめてアンセム」でこの日一番の盛り上がりを作り上げたTEAM SHACHIは熱量そのままに「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」になだれ込む。TEAM SHACHIのアグレッシブなパフォーマンスを受けて、タフ民は肩を組んでヘッドバンギングを繰り出し「オイ! オイ!」と熱いコールを送った。
「プロフェッショナル思春期」では秋本が「タイムトレインかなた」の“終着地”まであと少しであることをアナウンス。ブラス民が客席に降りてくるとステージの幕が下り、再び幕が上がるとそこにはTEAM SHACHIの姿はなく28人の児童合唱団“明け星少年合唱民”が現れた。彼らは「明け星」を合唱スタイルで歌い、そこにTEAM SHACHIとブラス民も合流。TEAM SHACHIは児童合唱団のコーラスをバックに「明け星」を歌唱し、「タイムトレインかなた」での旅は終わりを迎えた。4人で一礼したあと、メンバーを代表して秋本は「完走しましたよ! 7年やっててこんなにも強く終わってほしくないと思うツアーは初めて。もっとこの演出でやっていきたいって思ったし、こんなにもたくさんの方と同じ景色を見て旅をできてうれしかったです。本当にありがとうございました」と挨拶。盛大な拍手に包まれながらライブの幕が閉じた。
熱烈な「TEAM SHACHI」コールを受けて幕が上がると、TEAM SHACHIはアンコール1曲目に「BURNING FESTIVAL」を披露。最後の挨拶で坂本遥奈は「チームしゃちほこからTEAM SHACHIになって初のツアー。TEAM SHACHIがこういうものなんだということを見せつけられたんじゃないかと思います」と自信を見せ、咲良菜緒は「TEAM SHACHIになってまだ数カ月という中でツアーができたことがうれしかった。最後まで楽しく健康に来れたのでよかったです」と無事にツアーを完走できた喜びを語る。大黒柚姫は「チームしゃちほこから変わったところもあるけど、いい意味で変わらないところもあって本当に今のTEAM SHACHIがベストな形だなと私は思っています。ベストを更新していけるように、皆さんとの絆を深めてこれからもライブに挑みたいです。これからタフ民になる方にも排他的にならずに優しく迎えてください」とタフ民に呼びかけた。秋本はブログにつづった「今のライバルはしゃちほこの頃の自分たち。まずはこのツアーで勝つ!」という宣言がこのツアーで果たされたのかをメンバーに問う。メンバーは話し合いの末、建て替えられた新たな日本武道館で満員のワンマンライブを行うことで、チームしゃちほこを“越えられる”とした。その結果を受けて秋本は「チームしゃちほこは好敵手ですよね。チームしゃちほこには負けらんねえよな。100人に聞いたら100人が『越えた』と言ってくれるように上を目指してがんばっていきます。ここからがスタートだと思ってがんばっていきますのでこれからもしゃちを好きでいてください」と語った。
名残惜しそうなTEAM SHACHIだったが、秋本の「悲しいけども……撤収!」の声を合図にラストナンバー「アイドンケア」を披露。ステージセットがスタッフ民(スタッフの呼称)によってどんどん撤収されていく中、TEAM SHACHIは歌い続け最後に舞台の中央でポーズを決めた。
またTEAM SHACHIは、レギュラー番組「F&Cホールディングスpresents『TEAM SHACHIのF&Cミュージック』が@FM(エフエム愛知)で5月3日(金)より始まることを告知。この番組は毎週金曜日19:00~19:30に放送される。
TEAM SHACHI「TEAM SHACHI 1st TOUR 2019 ~タイムトレインかなた~」2019年4月29日 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール セットリスト
00. OVERTURE
01. かなた
02. こだま
03. ROSE FIGHTERS
04. Hello, TEAM SHACHI
05. いけいけハリウッド
06. OEOEO
07. JUMP MAN
08. colors
09. おっとりガールの憂鬱
10. グラブジャムン
11. colors
12. You!
13. BASYAUMA ROCK
14. ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ
15. レースのカーテンを揺らした
16. シャンプーハット
17. crying sax
18. よろしく人類
19. Wow Oh! Oh!
20. 勝手にハイブリッド
21. わたしフィーバー
22. 抱きしめてアンセム
23. ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL
24. DREAMER
25. プロフェッショナル思春期
26. 明け星
<アンコール>
27. BURNING FESTIVAL
28. アイドンケア
@FM「F&Cホールディングスpresents 『TEAM SHACHIのF&Cミュージック』」
2019年5月3日(金)19:00~19:30
<出演者>
TEAM SHACHI / 藤巻秀平(F&Cホールディングス)
※以降毎週金曜日19:00~19:30放送。