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DAY6、デビュー10周年記念ライブで塗り替えた“最高の瞬間”をレポート

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韓流ぴあ

DAY6 撮影:H.MIYAKE

人気バンドDAY6(デイシックス)が、デビュー10周年を記念したワールドツアー『DAY6 10th Anniversary Tour 』を開催。2025年8月の韓国公演を皮切りに、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシアなどアジア各国を巡り、多くの観衆を熱狂させてきた。
日本でも4月25、26日に東京・京王アリーナTOKYOで、6月20、21日に兵庫・GLION ARENA KOBEでコンサートが開催された。ここでは、東京公演2日目の熱気あふれるステージを振り返る。

“The DECADE”は、彼らの軌跡がもたらした奇跡のような時間

東京での公演は昨年2月以来、1年2カ月ぶり。会場には、早い時間から彼らの音楽を待ちわびるMy Day(DAY6のファンの総称)であふれていた。

開演直前にファンの総称と同じ楽曲名の「My Day」が流れ、会場の熱気が高まったと同時にオープニング映像へ。「Congratulations」から、これまでの全タイトル曲のサビが会場に流れる中、ステージのモニターに巨大な鍵盤が映し出される。その上を雨に濡れ、雪が降っても歩みを止めず、ゆっくりと歩くイラストの4人。彼らの歩いた鍵盤ロードには、一面の花々が咲き……。「Time of Our Life」でライブがスタート! 

「行くぞー!」というYoung Kの声で、爽快度100%、ポジティブなロックナンバーが青春のきらめきを場内に満たしていく。彼らのボーカルがあたたかく溶け込む「Melt Down」。軽快なサウンドとリズミカルなビートが共鳴した「HAPPY」で癒しを届けると、My Dayとの再会を喜ぶかのように「Welcome to the Show」で、本格的なショーの始まりを告げる。

SUNGJIN 撮影:H.MIYAKE

韓国の国民的バンドに上り詰めた彼らだが、デビューからずっと順風満帆とは言えなかった。厳しい“冬の季節”を乗り越え、My Dayとともに走り続けてきたからこその今がある。
「(本公演にはDAY6の)10年の歴史が込められています。どうかこれからも、ずっと一緒に歩いてください」(Young K)の言葉で「Marathon」「Maybe Tomorrow」「Zombie」へ。「すべてを手放して泣いてもいい?」「ゆっくり行ったっていい」「明日が来れば、今日よりはよくなるはず」など、心の葛藤や無力さ、明日への希望を切々と歌い、観客の心を慰める。

さらに切ないメロディとエモーショナルなボーカルが会場全体を感動で震わせる「You Were Beautiful」、賛美歌のようなハーモニーが素晴らしい「Letting Go(rebooted ver.)」、そして「I Smile」、「You make Me」という珠玉のバラードで畳みかける。
SUNGJINのハスキーで、ぬくもりのある歌声。Young Kの伸びやかなボーカルとブレの無いラップ。WONPILの甘く清らかなハイトーンボイス。3人の歌声がDOWOONの刻む誠実で確かなドラムに乗って、観客の心のやわらかいところに沁みこんでいく。

WONPIL 撮影:H.MIYAKE

しっとりした雰囲気から激しいロックナンバーへ

Young K 撮影:H.MIYAKE

ライブは激しいロックパートへ。「Love me or Leave me」では、愛する人の決断に揺れる感情が、乱れのないボーカルと演奏の中でマグマのごとくうねりだす。「君からの銃弾なら、いくらでも受けるよ」という詞と重ね合わせるように、4人と客席による“Bang! Bang!”の掛け合いが響き渡る「Shoot Me」。メンバーたちの感情がほとばしる“音”がMy Dayの心に火を灯す。

「生きることは……怖いねえ。でも、皆さんがこの世界に生きていることを怖がらないでほしいです」というDOWOONのリードで「Afraid」へ。生きることへの不安や戸惑いごと抱きしめてくれるようなメロディとボーカルがやさしく響く。そして、湧き上がる思いをまっすぐ伝える「I like you」、自分たちの愛は永遠に変わらないと歌う「Our Season」で本編を締めくくる。

DOWOON 撮影:H.MIYAKE

アンコール1曲目は、彼らのデビュー曲にして最高のバラード「Congratulations」。そして、ライブ曲としておなじみ「Freely」で会場をダンスフロアに。すると、“ドンドンタッタッ!”と、視界を一瞬で切り開くようなドラムのリズムが!そう「Best Part」だ。生バンドの重低音が、会場にいるすべての人の芯を貫く。「いつ終わるか分からない“今”こそが、最高の時間なんだ!」と、高らかに歌い上げるDAY6の声に、何度も飛び跳ね、拳を突き上げ、シャウトしては涙を流すMy Day。まさに“最高の瞬間”のまま東京公演の幕は閉じられた。

DAY6がかける“魔法”とは

SUNGJINの歌声には感情がギュッと詰まっており、彼が歌うと歌詞ひとつひとつが「生きた言葉」になる。Young Kは、低音の力強さと、高音の伸びやかさを自在に操り、まるで 「語りかける」 かのように歌う。
そしてWONPILの歌声は切なくて美しく、心の奥をくすぐるような透明感のある響きが特徴だ。3人の歌声とドラムのDOWOONのリズムが重なった瞬間、DAY6の音楽は“心を震わせる魔法”になり、奏でる楽曲すべてを“生きた音楽”へと変える力がある。

DAY6は「すべての瞬間を歌うバンド」と呼ばれるが、本公演のセットリストも、人生における”ある瞬間”の感情をていねいに描いた楽曲で構成し、観客一人ひとりに素敵な魔法をかけていた。


10年かけて芽吹いたDAY6とMy Dayの絆は今、やさしい花を咲かせている

DAY6のライブステージには、おなじみのコーナーがある。それは、彼らが演奏し、My Dayが歌うというもの。客席からのリクエストに応えて、一緒に歌う自由な時間だ。「みんな、何が聴きたい?」(Young K)、「何を歌ってほしいですか?」(WONPIL)と客席に問うのだが、「僕は「Finale」が歌いたいです!」(DOWOON)とメンバーが答えることも。すぐさま「OK!」(SUNGJIN)と演奏に入る軽やかさと、楽しそうに大合唱するMy Dayのおおらかさが作り上げる自由でやさしい時間は、唯一無二だろう。

今公演では、日本デビュー曲「If 〜また逢えたら〜」を皮切りに、「君なら」「Baby, it's okay」「Stop The Rain」「Finale」「Welcome to the Show」の6曲を披露。通常のステージよりもあたたかな4人のボーカルとMy Dayの歌声が響き合い、笑顔溢れる、アットホームな空気に包まれていた。

撮影:H.MIYAKE

メンバーによる東京公演のラストコメント

WONPIL (DAY6の曲を歌う)My Dayの声が美しいです。よく遊んでいらっしゃいましたね。僕たちが舞台上で楽しく遊ぶのはもちろんなのですが、みなさんが楽しく遊んでいる姿を見ると、僕たちもうれしくなるんです。で、感想は……2日間の(東京)公演を無事に終えることができました。日本での思い出が僕たちにはたくさんあります。僕たちが、日本でもこんなに大きな会場でコンサートできるとは、10年前にはわかりませんでした。いつもありがとう、本当にありがとう。大好きだよ! 

SUNGJIN 今日も幸せ、大好き! みなさんも(僕と同じような)幸せ時間でしたか? OK! 最近は人生がちょっと長いですけど、全部幸せ時間にすればいいじゃないですか。毎回、僕たちに会いにきてくれてありがとうございます。僕たちがしょっちゅう(日本に)来られなくても、ずっと待っていてくれて、本当にありがとうございます。また、たくさんきますね。今日も忘れられない思い出をくれて、ありがとう。感謝しています。愛してるよ。

Young K 今日も君たちのおかげで本当におもしろかったし、素敵な時間でした。ありがとうございます。僕らの音楽にとって、君たちは理由です。君たちは光とか、太陽とか、月とか、美しいもの全部です! みんな一人ひとり、自分を大切にしてください。できる? じゃ、約束~! みんなが幸せに生きてくれたら、僕たちも幸せです。また会う時まで、よく笑って、よく寝て、よく生きていてください。みんな大好きよ。愛してます。またね!

DOWOON 人生はそんなに長くないですよ。みなさんも好きなことがあるならば、してください。約束だよ? 今日も本当に忘れられない瞬間になりました。あなたたちも? (会場に響く「私も!」の声に)気持ちいいねぇ。次また来る時まで待っていてください。いつも幸せに。おいしいものをたくさん食べて、家族や仲間と一緒に、幸せにね。それが僕たちの願いです。愛してるよ!

10年かけて芽吹いたDAY6の音楽の種は今、美しい花を咲かせた。彼らの音楽には、真摯に打ち込み続けた者だけが持つことができる切実さと誠実さがある。信じて待ってくれていたMy Dayの信頼がある。だからこそ彼らのコンサートは、その場にいる者たちの人生のあらゆる瞬間を特別な記憶にかえる力を持っているのだ。

東京公演から約2ヶ月を経た6月20、21日。The DECADEツアーの海外最終公演となった兵庫・GLION ARENA KOBEでも、DAY6は彼ら自身の物語に新たな1ページを刻んでいた。“The DECADE(10周年)”という大きな区切りを迎えたDAY6とMy Day。これからも互いに“最高の瞬間”を重ね、きらめく青春の1ページを作り上げていくはずだ。

韓国や日本、タイ、ベトナム、香港、フィリピン、マレーシアなどで行ってきたワールドツアー『DAY6 10th Anniversary Tour 〈The DECADE〉』は、7月3~5日のソウル・KSPO DOME(オリンピック体操競技場)でファイナルを迎える。
日本では、去年、韓国で公開され話題を呼んだロードムービー『6DAYS』が、9月4日(金)より2週間限定で公開されることが決定している。

取材・文:中川薫
撮影:H.MIYAKE

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